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サラリーマンおやじの地域デビュー [地域愛]

9月4日(日)の日本経済新聞に、「定年後、円滑に溶け込む――地域デビューは女性に学べ」という特集記事があった。このタイトルが示す通り、趣旨は定年後の男性が最も多くの時間を過ごす自宅周辺の地域社会において、円滑なデビューを果たすための鉄則は、地域でのコミュニケーションの先輩である女性から学ぶことが多いということを主張するもので、地域デビューのための「べからず集」というのを掲載している。いずれも首肯させられるところが多いが、よくよく考えたら、別にこれらは定年後の男性だけに言えることというわけではなく、僕達のような定年後予備軍よりも遥かにジュニアなバリバリの企業戦士の地域との関わりについても当てはまることが多いような気がする。

以下に地域デビューの6つの掟を紹介する。
1.企業社会の意識・習慣を持ち込まない。
タテ社会の企業組織と、地域サークルのヨコ社会は根本的に違う。性別年齢を問わずお互い平等であり、年下の男性にも「さん」付けが基本。

2.組織づくりは二の次。
地域組織はあくまでもメンバーの自主的な結びつきが基本で、厳格な規約を設けたり、NPO法人の認可を取ろうとすることはすぐには必要ない。

3.新入社員の気持ちで仕事は選ばず。
たとえ管理職経験者であっても、新たに足を踏み入れる地域社会では新入社員の気持ちが必要。能書きはたれても掃除や雑用を厭うようではダメ。

4.身だしなみ、自信がなければ妻に任せよ。
夫婦仲のいいご亭主はきちんとした格好をしてくるという意見あり。コーディネートは妻に任せるのも一案。

5.「夫婦不仲」「愚妻」を強調すべからず。
地域社会は家庭の集合体であることを念頭に、自分の妻や家族を貶める発言を謙遜でも外ですることはご法度。

6.地域社会は女性主導社会である。
企業社会は男性中心かもしれないが、地域社会では女性が主導権を握っていると考えるべき。セクハラ発言など厳禁。


元々、この記事自体は、定年後の男性というのは地域社会にとって貴重な人的資源であるし、実際地域に貢献したいとか、NGO/NPOで自分の経験を生かしたいという意欲を持つ人は多いが、変なプライドがあってなかなか地域に溶け込めなかったり、地域社会やNGO/NPO活動によしんば参加できたとしても、変に仕切りたがったりして意欲が空回りしたり周囲の雰囲気を悪くしたりという弊害が起きているという問題を指摘するものである。開発協力の業界でも、退職してNGOでボランティアを始めた男性が、NGOのオフィス専従スタッフの女性を目下扱いして煙たがられるといった問題―「NGOの高齢化問題」とも言うらしい―も起こっていると聞いたことがある。

でも、ここで書かれたことでは僕も身につまされる思いがするポイントもある。地域社会ということではないが、僕が以前在籍していた走友会は、ここで書かれたご法度の1.と2.を厳しくやりすぎたために、歴代会長を務めた人が次々とストレスをため、不満を抱いて退任即退会していくということが続いた。上に立つと仕切りたがる人が多いが、走友会というのは一種の同好会であるという原点を忘れてはならない。それに、僕は知らず知らずのうちに自分より年下の人に「君」付けで呼んでいることが多いが、地域ではそれはやめた方がいいというのもこの記事から学んだ教訓である。

これらの掟を肝に銘じて、今後の地域社会への関わりを考えていきたいと思う。

9月5日(月)の歩数:8,101歩(雨の中でよく歩数を稼いだと思う。)
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