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千代田区のタバコのポイ捨て禁止条例 [地域愛]

ある採用試験のお手伝いをさせてもらうことになり、今日はそちらに出かけてきた。「グループ面接」という、候補者の方々を6人1組にして、こちらからテーマを与えて自由討論をしてもらい、候補者各々の性格、行動特性などを見極めるという手法がとられた。

その中の1つに、標題に挙げたテーマがあった。千代田区の人口は、昼は夜の20倍にも達する。そんな中で同区はタバコのポイ捨て禁止条例を掲げ、1回当たり2000円の罰金を科すことにした。こうした罰則導入の是非と、他地域への適用可能性について論ぜよというものだ。

こうしたテーマであれば、僕なら当然千代田区の地域特性に先ず注目する。要は同区では昼間の就労人口流入が大きく、夜間の居住人口との差があまりにも大きいところに問題の本質があり、居住者の納める住民税だけではタバコの吸殻の回収事業をファイナンスし切れないことが重要である(勿論、事業所に課税する方法もあるので、厳密にはここまで言い切れないかもしれないが)。実際、タバコのポイ捨てをやっているのは昼間に事業所に出入りする被雇用者や取引先関係者であろうから、汚染者負担ではなく受益者負担が想定されているわけだ。ポイ捨て現行犯に罰金を科すというのは、ここに一部汚染者負担の考え方を取り入れたものだと言うことができる。但し、罰則導入した場合、その罰則の適用には追加的費用がかかることは見逃せない。

受験者は残念ながら誰も指摘しなかったが、罰金制度を導入して強制的にあるべき方向に仕向ける方法以外で、本当に千代田区からタバコの吸殻を無くそうと思ったら、住民としての区内事業者の社会的責任に訴えるのが効果的ではないかとふと思った。全社をあげて路上の吸殻の清掃に取り組めば、企業の社会的評価は上がるだろうし、被雇用者や取引業者が個人的にポイ捨てをすることにも罪悪感が生まれてくるので吸殻の量が減るのではないかと期待される。

昨年、うちの会社もISO14001を取得し、わがオフィスも独自の取組みの検討が求められているが、1つの考えられるアイデアは、最寄り駅周辺の吸殻清掃活動を、同駅を利用している他の事業者と連携・分担して実施することではないかとふと感じた。さすれば町の環境は改善されるし、参加企業の評価も高まり、地域に受け入れてもらえるようになるのではないかと思う。まさに企業と地域と自治体との間でWin-Win-Winのよい関係を築くこともできる。

グループ面接のお手伝いをしながら、そんなことをふと思いついた。善は急げなので、さっそく職場の仲間に呼びかけてみよう。

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