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高齢者向け無料タクシーサービス [インド]

いつも言っているような気がするが、このところ仕事の方が忙しくて、とにかく外勤が多い。オフィスに戻って仕事を片付けていると22時をまわることも多い。また日本から来られたお客様とのお付き合いで夜に会食というのもよくあるため、時間のやり繰りでは本当に苦労している。

そんな愚痴はともかく、本日はHindustan Times紙2月20日の第3面に出ていた以下の記事を紹介する。
高齢者向け無料タクシーサービス
Now, a free taxi service for senior citizens
ニューデリー発、Nivedita Khandekar記者

 お年寄りに朗報である。あるNGOが無料タクシーサービスを開始した。お年寄りを病院その他の目的地に運ぶこのサービスは「Bujurgo Ke Humsafar」と呼ばれる。利用に当たってお年寄りが行わなければならないのは、24時間対応の受付電話番号にできれば1日前までに連絡をすることである。利用できるタクシー車両は現在4台しかなく、この「The Path」と呼ばれるNGOは、旺盛な需要に応えるのに常に困難に直面している。お年寄りが電話してくる場合、常に何らかの理由があると考えられるが、とりわけ優先度が常に高いのは病院への通院である。
 The Pathの設立者であるアンジャリ・グプタさんはこう言う。「病院は最優先します。次に重要なのは人々を鉄道駅まで送り届けることです。そして車両がもし利用できない場合は他の可能性も検討します。
 「本当に無料なのか最初は懐疑的でした。何らか別の形で私達に料金を課してくるのではないかと息子とも議論しました」――こう語るのはマヘンドラ・ナラヤン・パタックさん(78歳)である。アダルシュ・ナガル在住のパタックさんは先月、パンジャビ・バーグにある病院に毎週通院するのにこのタクシーサービスを利用した。
 このように無料タクシーサービスに懐疑的だったのはパタックさんだけではない。「目的地に着いたらお金を要求するのでは?何かの会員になれと勧誘されるのでは?移動が終わった後で募金箱を持って来られるのでは?私のエネルギーの半分はこれらの質問に答えてサービスが無料であるとの理解を得ることに費やされます」――グプタさんはこう語る。
 無料タクシーサービスは2008年8月に設立されたThe Pathのプロジェクトの1つである。無料の救急車サービスから始めたところこれが大きな反響を呼んだ。「私の観察では、お年寄りの行動範囲は車がない場合は厳しく制限されています。このようなサービスへの需要は常にあると思います。」
 サウス・エクステンションに住むパルヴィーン・カウル・バジャージさんもこれを利用している。「私はカロル・バーグにあるグルドゥワラ(註:シーク教の集会所)から自宅に帰るのに利用しました。このようなサービスは全ての高齢者から祝福を受けるでしょう。」
 企業グループであるオゾン(Ozone)グループが車両3台とサービス提供に掛る資金を拠出した他、アナントラージ・インダストリー社、エムソンズ社、ダムプレ製糖、L&Tフーズ社、オリエンタル保険、それにボーダフォン会長のアシム・ゴーシュが個人資格でこの活動を支援している。
 「これは当然ながら計画的なサービス事業です。非常事態を利用するようなつもりはありません。救急車サービスはそうした必要があるから行うものなのです」――グプタさんはこう語った。
たった3台で運営しているサービスなので、記事の扱いが少々大き過ぎるのが気になる。3台ではある程度狭いエリアしかカバーできないだろうし、知っている人はよく利用するだろうが知らない人は全く知らないという両極端に分かれるサービスではないだろうか。まあそれはともかくとしても、こうして企業からも資金拠出を募ってそれなりの資金調達実績を上げているのだから、このグプタさんというのは相当なやり手だろうと思う。
ポイント
◆Bujurgo Ke Humsafarのサービスは、高齢者だったら誰でも利用できる。電話番号は99998 66966.
◆土曜日と日曜日は定休日
◆利用目的は限定されないが、病院への通院は優先される。

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