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インド人の携帯モラル [インド・トリビア]

…最悪だ。

車を運転しながら平気で話しているぐらいなら昔は日本でも頻繁に見られた光景だし、何年か前の米国でも普通に見られた。それがここではバイクのライダーもヘルメット着用せずに片手で喋りながら走っている。そんなライダーに追い抜きをかけられるのはこちらも命懸けだ。危ないったらない。

インド人は、飛行機に乗ると、離陸ギリギリまでケータイで喋っているし、目的地の空港で着陸した途端にケータイのスイッチが入り、SMSの着信音がそこかしこで鳴り響く。「今着いたぞ」と大声で喋りはじめる。

エレベーター内でも平気平気。仕事の話でも大声でしているから、企業秘密など筒抜けだ。

もっとひどいのは会議の席上だ。当然ながら、この時期にこのネタで記事を書く動機は、先日参加してきたトリバンドラムでの国際会議というのにある。

マナーモードにすればいいのに、会場のそこかしこでやらためったらと呼び出し音が鳴りまくる。それだけならともかく、セミナー会場で壇上に上がっているパネリストが、自分の発言機会を待っている間に鳴ったケータイを壇上で取って普通の声で喋り始める。MCを務めている主催者代表まで壇上で同じことを平気でやっているんだから、もう全体がそうなんだろう。フロアでやたらと呼び出し音が鳴っても誰もとがめる人がいない。気を遣ってマナーモードにしている自分が馬鹿馬鹿しくなる。

しかも、先日の会議では、「携帯電話の普及が、高齢者の孤独感をどの程度緩和できるのかは今後の大きな研究課題」という声まで上がっていた。なるほどなとは思い、普段電話すらあまりかけてない実家の両親に対して申し訳ない気も少ししたのだが、そこでふと考えたのは、お年寄りはケータイぐらいで癒されるのかということだ。

うちの非常勤スタッフJ氏は70歳。先月アグラに出かけた時に同行してもらい1日行動をともにしたが、同中ムンバイに住むお嬢さんから3回電話がかかってきた。奥様を先に亡くしてデリーで一人暮らしのJ氏を気遣って、「今何してる?」と尋ねるだけの定期連絡を1日3回入れるのが日課らしいが、いやはやそこまでするか?電話をかける方もかけられる方も、その周囲にいる人々も、まるで集中できないだろう。

どうしょうもないインド人の携帯モラル。
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