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携帯電話で農業関連情報普及 [インド]

農民向け携帯サービス
Mobile Service for farmers
2008年9月17日、バンガロール発
バルティ・エアテル社とIFFCO社の合弁IFFCO Kisan Sanchar Ltd(IKSL)は火曜、農民向け特別サービスパッケージの提供を開始すると発表した。その開始式典で、B S Yeddyurappa州首相は、科学技術の革新のハブであるカルナタカでは、携帯技術は農民への便益改善のために用いられるのが当然であると述べた。「農民にとって、市場取引価格のような情報が指先の動きによって得られることで、農業に革命を起こすことができる。」また、州首相は、科学技術に焦点を当てる他に、州政府は有機野菜栽培に関する包括的政策を検討中であると述べた。同首相は、肥料は土地生産性を低下させるため、肥料を集中投入する農法からの離脱が必要でもあると付け加えた。
出所:I4D Website
これだけ読んでも何のことだかよくわからない、当たり前のことが書かれているようにしか思えないかもしれない。もう少し情報を整理してみると、IFFCO Kisan Sanchar(IKSL)というのは農民向け情報パッケージの配信を行なうが、それに必要な携帯端末としては、米国でも大流行りだったBlackberryのようなものを投入するのだそうだ。カルナタカ州はバンガロールというIT振興都市を擁するため、こうした新技術に基づく新たな情報サービスを導入することには元々積極的なIT企業が多い。
IFFCO1.jpg
ただ、よくよく調べていくと、どうもこのサービスパッケージの導入は、カルナタカ州が全国に先駆けて選ばれたわけでもないことがわかってきた。昨年9月にはパンジャブ州、今年5月にはラジャスタン州で導入が発表されている(下記囲み記事参照)。

ではどのような内容のサービスパッケージなのだろうか。幾つかの関連記事を読む限りでは、どうも農産品市場の市況チェックだとか農作業のノウハウ・技術情報の普及、農家からの相談の受付と回答等が想定されているようである。いずれも、農村における情報アクセスといったら必ず挙げられる項目で、テレセンターのような小規模なハコ物を作る場合でも、利用者はこうした項目を主に利用すると見られている。ただ、PCの端末に比べてインタラクションの機能を持つケータイの方が、ものが小さいだけにもっと普及しやすいように思う。実際、ハコ物は設置個所ひとつでアクセスできるグループとできないグループが大きく二分されやすい。

ただ気になるのは、こういう新しいサービスに対する技術的なリテラシーを個々の農民は持っているのだろうかということである。使っているうちにだんだん覚えてくるというのは期待できるだろうが、そもそも文字情報が識別できないような貧困農民が利用可能なのかという点はよくわからない。逆に、ケータイを利用することによって識字率が上がるような因果関係を狙ったサービスが含まれると面白いかもしれない。具体的にはローカル言語や英語、ヒンディー語学習の簡易パッケージのようなものが付いていると、勉強は多少出来そうな気もするが…。

参考記事の1つを以下でご紹介しておきます。原文のままですがあしからず。
Airtel, IFFCO JV to target rural markets
May 02, 2008

Targeting 55 million farmers under the fold of IFFCO, telecom major Bharti Airtel on Friday announced a joint venture with it, in which the fertiliser cooperative holds majority stake.

In the joint venture -- IFFCO Kisan Sanchar Ltd, IFFCO will have the majority 50 per cent stake while Airtel and Star Global will have 25 per cent equity each, IKSL MD Rakesh Kapur said. Airtel has already enrolled over 48,000 farmers under this scheme.

Airtel has created a value added platform to offer free daily voice updates on mandi prices, farming techniques, weather forecasts and fertiliser availability to the farmers, Bharti Group chairman Sunil Mittal said.

About 40 per cent of our customers now come from rural areas. By 2010, the rural population is likely to touch 800 million and two-third of those will be prospective mobile users, he said, adding the rural market is worth Rs 40,000 crore (Rs 400 billion).

The value added platform 'Sanchar Hat' will be launched this month in Gujarat while next roll out would be in MP, Chhatisgarh and Maharashtra. At present, this is available in Punjab, Harayna, Rajasthan, UP, Tamil Nadu and Bihar, Kapur said, adding by the end of this fiscal, the scheme will cover the whole country.

Voice advices will be available in all local languages. The Indian farmer can look forward to the benefits of mobile telephony and internet. Mittal said in the next two years, Bharti Airtel will be country's top rural telecom brand.

"We feel there is a great opportunity in telecom sector going to rural India to create new businesses for the cooperatives where farmers are the key stakeholders," IFFCO managing director U S Awasthi said.

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