『容疑者Xの献身』 [読書日記]
謹賀新年
明けましておめでとうございます。いつものことながら、年賀状をタイムリーに出してなくてごめんなさい。この場を借りて(というのもちょっと不届きであると承知しつつも)、新春のご挨拶を申し上げます。今年も宜しくお願いします。
出版社 / 著者からの内容紹介
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリー
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。
先月30日に論文の研究計画案を提出し、仕事や研究からは少し離れて息抜きをしようかと思った。映画を見て、ふだんなかなか読めない小説を読んで…。31日夜にはJALの夜行便に乗り込み、初日の出が上ってくるちょうどその時間に成田空港に到着した。
デリーの自宅を出てから東京の自宅に辿り着くまで約14時間、この間にも何か1冊読めるなと思い、書棚から取り出したのがこの本。9月に行われた日本人会夏祭りのバザーで、売れ残っていたのをいただいてきた。2005年発売のミステリーとしてかなり評判になった1冊であるが、昨年はテレビドラマ『探偵ガリレオ』で話題になった帝都大学の物理学者・湯川学が登場する作品として、今年は映画も制作されるらしい。いずれ映画になるとわかっていると、先に原作を読んでおくのも一案だろうと考えた。
読み始めたらものすごく面白く、機内読書まで持ち込む前に搭乗待ちしている時間の間に大半を読み切ってしまった。後半にさしかかるまで仕掛けられた数々の材料の相互のつながりがまったく見えず、後半に来てあっといわせるトリックの種明かしがなされる。トリックも信じられないもので、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズを読んでいるようなワクワク感を感じながら読ませてもらった。
映画のこともあるし、ストーリーについては紹介しません。でも、これを映画にするんなら、ガリレオ湯川は福山雅治というのはいいにせよ、数学教師・石神はやっぱり温水さんでしょうかね。原作を読みながら、この役ができるのは彼しかいないような気がしてしまった。
2008-01-02 08:50
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