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国立鉄道博物館 [インド]

今日(12月1日)は、我が家の女性陣が朝からお出かけだったので、僕はミッキーとルイを引き連れ、デリー市内にある国立鉄道博物館(National Rail Museum)に出かけてきた。こちらに家族を呼び寄せて既に3ヶ月あまりが経過しているが、観光らしい観光をしたのは今回が初めてだ。

 
我が家からオートリキシャーに乗り(オートリキシャーも子供達は初体験)、市内チャナキャプリ地区にある博物館へと向かった。駐車場には大型バスが何台も停まっており、家族連れに加えて若者グループ、そして私立の小中学校の生徒と思しき制服姿の子供達の集団を何組も見かけた。大人10ルピー、子供1人3ルピーの入場料を支払って中に入ると、比較的コンパクトな敷地の中に、多数の機関車、客車、作業車等が納められていた。

先ずは博物館の展示ホールに入ってみることにした。米国の鉄道博物館はこれでもかというくらいに巡った僕の印象では、インドという広大な国にこの展示室のスペースは非常に狭いという気がした。1つ1つの展示にはちゃんと解説もされているのだが、展示物が非常にごちゃついていて、近くまで歩いて行けない展示がいっぱいあった。また、昔の経験では鉄道博物館の目玉といったら模型列車だと思うのだが、模型列車を走らせるショーでもやれば黒山の人だかりになるだろうにも関わらず、まったく運行もしていない様子で、なんでジオラマ模型を作ったのかよくわからない状態になっていた。また、順路の表示もなく、インドの鉄道史の概観すら理解できないという、何か大きなものが抜け落ちている展示室のように思えた。


ただ何となく展示物が置いてある感じで、あまりテーマ性とか展示の一貫性とか主張とかが感じられない気がした。例えば、デリー地下鉄のコーナーなんかは幾つものパネルが掛けられていてデリー市民ならそれなりに勉強になると思うのだが、インドの大きな鉄道史の流れの中で、地下鉄という概念がどのように発展してきて、今後はデリーからどのように他の都市に波及していこうとしているのか、そんなテーマ間の関連性が全く無く分断されているような印象であった。だから、何となく歩いて何となく見終わってしまった感じであった。


外に出ると先ず目に付くのはJoy Trainという構内を走らせる小型列車の駅である。切符は大人10ルピー、子供5ルピー、展示室内にあるレセプション窓口で購入する。小中学校の生徒の集団が大勢いたので少し並んだが、2周すれば順番が回ってきた。1周せいぜい2分という短いコースだが、子供には受ける。4年以上前まではミッキーを連れていろいろなJoy Trainに乗ってきたが、日本で忙しく働いている間にいつの間にか忘れてしまった感覚だ。でもやっぱり男の子は男の子である。ミッキーは今でも列車を見ると目を輝かせていたし、新規参入のルイも喜んでいた。かく言う僕も、機関車に乗ると少し血が騒ぐ。






Joy Trainに乗り終えると構内を散策。屋外の列車の展示も、一体どういうコンセプトで置かれているのか首を傾げるものが多かった。とりあえず置けるものから置いていったという感じで、どこに行けば何が学べるかというのが全くわからない。それともう1つ首を傾げたのは来ていた子供達がピクニック気分で構内でお弁当を開いていたのはいいのだが、配られたスナック菓子を食べた後の袋をその場にやたらポイ捨てしていたそのマナーの悪さであった。これは僕よりもミッキーやルイの方が強く感じたことらしい。構内にはいたる所にゴミ箱も設置されていたのに、なんで彼らはゴミをちゃんとゴミ箱に捨てようとしないのだろうか。

お昼過ぎになり、お腹がすいたので構内のスナックバーで一服。大したものはないけれど、チャウメン(焼きソバ)とBritanniaのパンケーキで少しお腹を満たす。こうしたスナックバーが設置されているのは非常に助かる。スナックバーからは、構内に置かれた少し大きめの池を見下ろし、Joy Trainの往来を眺めることができる。

 


締めはこの池での「ラフティング」。僕は乗らなかったので大人の料金は覚えていないが、子供は1人10ルピーだった。他にカヌーというのもあったが、1人30分100ルピーと少し高めで時間もかかるので、結局乗せないことにした。

こうして鉄道博物館見学を終えた。終えた印象としては、ここはピクニックには悪くはないなということであった。同じところに何度も行くのは飽きも来るので暫くは間隔を開けた方がいいかもしれないが、今回はチッチーがいなかったこともあるし、そのうちまた行ってみたいという気もしている。


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