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『封印作品の謎』 [読書日記]

 

安藤健二著『封印作品の謎』                                                                                                        太田出版、2004年9月


内容(「BOOK」データベースより)
DVDや衛星放送が普及し、あらゆる“埋もれた名作”が発掘、復刻されている21世紀。しかしその片隅では、存在のみ知られながら、いまだ決して目にすることができない一部の作品群が、ひそかに語り継がれ続けている。これらの物語は、いったいなぜ「封印」されてしまったのか?誰が、いつ、どこで、「封印」を決めたのか…?大学生時代、ネット上での酒鬼薔薇聖斗の顔写真公表の動きに関わった経験も持つ著者が、戦後の特撮、マンガ、ゲームを中心に、関係者の証言を徹底的に集め、その“謎”に迫る。必読の新世代ルポルタージュ。

奇しくも最近、ブログのスキンをウルトラセブンに交換したところだ。ソネットブログのウルトラマンシリーズのスキンは、初代ウルトラマンからウルトラマンタロウまで幾つか種類があったが、やっぱり印象的なのはウルトラセブンだろう。各回のタイトルを見ればどのような宇宙人が登場したのか大体当てられるし、宇宙人の姿を見れば何星人だと言うことができる。ウルトラセブンの初放映は1967年10月なので、僕は当時4歳。初回の放映はかろうじて観ていたかもしれない。

マニアのファンならご存知の通り、ウルトラセブンは第12話が欠番となっている。封印されていて観ることができない。ただ、僕はなぜかしらその回の宇宙人「スペル星人」の名前は覚えている。第12話が封印されてしまったのは1970年11月の再放送時のことで、直接のきっかけは当時小学館から発売されていた学習雑誌「小学二年生」11月号の付録「かいじゅうけっせんカード」だったらしい。当時僕は未だ小学1年生だったので、当然この「かいじゅうけっせんカード」のことは知らない。でも、同種のカードは別に「小学二年生」に限らず、「たのしい幼稚園」なんかでも付録に入っていたような気がするし、それ以前にスペル星人の名前を知っていたのだろうと思う。

本日紹介する『封印作品の謎』は、このウルトラセブンの第12話「遊星より愛をこめて」をはじめ、公開後に何らかの理由によりお蔵入りしてしまった映像作品や漫画、ゲームソフトなどの事例を5つ取り上げて、その経緯を探っているルポルタージュである。ウルトラセブンの他には、「怪奇大作戦」、映画「ノストラダムスの大予言」、漫画「ブラック・ジャック」などが取り上げられている。恥ずかしながらウルトラセブン第12話以外、封印されていることすら知らなかった作品が殆どであった。こういう知識があっても半ばオタクの世界の話のようにも思える。かろうじて僕は時代を共有していたので興味を持って読むことができたが、知らない人には「「怪奇大作戦」って何?」という話で終わってしまうような気がする。

そういえば、このウルトラセブン、今東京MXテレビで毎週火曜日夜11時30分から放映されており、疲れて帰宅した僕の密かな愉しみとなっている。昨夜見たのは第18話で、ベル星人とクモンガが出てきた回だった。そういえば、昔セブンのソノシートを持っていて、それをレコードプレーヤーで聞いて、「擬似空間」だの「ソガ隊員」だの「アマギ隊員」だのといった言葉を覚えたなというのを思い出した。


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