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今日はやっぱり熱闘甲子園のこと [ベースボール]

今朝の東京は、湿気も少なく、秋が近いかなと思わせる快晴だった。夜、残業を終えてオフィスを出る時も、むわっと来る蒸し暑さではなく、さわやかな風を感じるほどよい暑さだった。甲子園の高校野球大会が終わると、季節は足早に秋へと向かっていくような気がする。夏はもう終わりが近い。

ホームランが乱れ飛んで大味な試合が多いなと思っていた夏の甲子園大会だったが、最後の最後で1点を争う好ゲームの酔いしれることができた。昨日の延長15回1-1の引き分け試合だけではなく、今日の再試合も、結果は4-3で早稲田実業の勝利で終わったけれど、テレビの報道を見る限りはとても素晴らしいゲームだったのではないかと思う。敗れはしたものの、駒大苫小牧は負けてなお強しという印象が強かった。

今大会に限らず、最近の甲子園大会は、エースが1人で投げ続けて決勝まで勝ち上がってきたチームが決勝でめった打ちに遭い、予想以上の大差がつくケースがとても目立つように思っていた。(今年の選抜の決勝・横浜-清峰なんて、21-0だもんね。)筋トレで打撃力はどんどん向上し、投手が緊張の糸を途切れさせることなく大会を1人で投げ抜くことは非常に難しいように思っていた。最近の強豪校は継投策が当たり前の戦法となっていただけに、早実のエース・斎藤君のタフさには驚嘆させられた。

僕の記憶が正しければ、斎藤君を擁する早実は、春の選抜でも斎藤君1人にマウンドを任せてベスト8に進出したが、マスコミからは「斎藤を酷使し過ぎ」との批判の声が出ていたと思う。その時、和泉監督は「斎藤はプロのスカウトが注目するような投手ではないから」と答え、一部で物議をかもしている。そして、準々決勝では横浜に二桁得点の大敗を喫した。

だから、斎藤君が選抜の教訓を生かしてここまでパワーアップしてきたのは感動的ですらあった。もはや「プロのスカウトが注目」しない投手だなんて言えない。プロ候補生だからというので温存される投手がいる一報で、齋藤君は1人でゲームを壊すことなく投げぬいたのだから。敗戦を教訓にしてさらに精進に励み、さらに高いレベルを目指す――やっぱ高校野球はいいなぁと思った。

僕にとっての甲子園史上最高の試合とは、1979年の3回戦、星稜-箕島戦である。堅田-嶋田の両エースの投げ合いで、延長18回箕島のサヨナラ勝ちで決着した試合である。(残念ながら、僕は昭和44年の三沢-松山商業の決勝戦は全く記憶にない。僕の高校野球テレビ観戦は、翌年の東海大相模-PL学園から始まったのである。)息詰まる投手戦というのは本当に見応えがあると思う。今年の決勝は、僕達中年オヤジの古い記憶を呼び覚ますとともに、新たな高校野球ファンを多く生むことだろう。

考えてみると、僕が住民登録をしている地元の代表校が甲子園で優勝したのはこれが初めてである。(日大三高というのもあるが、その頃は海外駐在中だった。)それを考えるとやっぱり嬉しい。

月並みだけど、球児達にありがとう。


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