部下のハシゴを外す上司 [仕事は嫌い]
前回、『「学び」で組織は成長する』の紹介記事を書いた中で、メールを多用する職場のリスクについて述べたが、そこに書いた顧客との間で発生したトラブルの事後処理について昨日(8日)に新たな進展があった。
我が社の対応に不満を持たれた顧客に別件でお目にかかる機会があり、上司と僕とで会って善後策について話し合うことになった。元々この顧客は僕の上司と知り合いであり、別件での両者の話し合いに僕が急遽加わり、トラブルの話を持ち出すことになった。
そこで僕は背中から上司に刺された。少なくとも僕はそう受け止めた。
顧客とのトラブルの事後処理として、誰かをスケープゴートにして非をなすりつけることは手法としてはあり得ると思っているし、予め僕をスケープゴートにして部下への風当たりをやわらげようというのは、僕は時々部下に指示してやらせることがある。但し、その前提条件は、そういう役回りを僕が期待されているということを僕自身が自覚して臨んでいることである。打合せの席上で突如として僕がスケープゴートにされるのでは、僕は心の準備ができていない。
昨日の打合せはそういう展開になった。僕に先ずきつめの話をさせておいて、その後すかさず上司が思い切り妥協した案を提示するのだ。僕はこの件に関する部下の見解も慮り顧客側の一方的な思い込みにも問題があるのではないかという立場でものを言っているのに対して、上司は我が社の実施体制に反省すべき点があるという立場でものを言っていて、顧客の「思い込み」の部分を是正しようというところからスタートしていない。顧客から見れば、諸悪の根源は僕で、上司はそれに顧客寄りの助け舟を出す「白馬の騎士」だ。上司の信用は傷付かない。
打合せに出ていて、だんだん気分が悪くなってきた。こんな役回りを演じさせられるなぞ、事前の対処方針の申し合わせの中では出てきていなかった。空気を嗅ぎ取って淡々とスケープゴートを演じられない自分も未熟だと思うが、そこまで顧客に対して妥協する姿を見せる必要があったのかとあきれてしまった。ああこの人はいざという時には部下を守ってくれない人なのだなと思った。
苦々しい打合せを終えてから、僕はオフィスの自分の席に戻っても、悔しくて仕事が手に付かなくなった。幸い時計は退社時刻を回っていたし、この日は社内一斉早帰りの日だったので、早々に退社して気分転換を図ることにした。(自宅に戻ればこのところ妻との関係が険悪で、気分転換にもならないことはわかっていたが、かといって早帰りできる日にそれをせずにどこかで寄り道していたら余計に関係悪化を招くと思ったので、早めには帰宅した。案の定気分転換できる状態ではなかった。)
そんなに僕をスケープゴート扱いするのなら、とっとと僕をどこかの閑職にとばして「できない社員は処罰しておきました」と顧客に胸を張ったらどうか。
ここ数日、生々しい事象が取り上げられていますね。関心を持って読んでいます。
by kenta-ok (2006-02-09 08:08)
ひどい上司ですね。僕の上司も平気でそういうことする人ですが。
by dylan (2006-02-11 01:23)
kenta-okさん、dylanさん、コメントありがとうございます。
また、返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。
今日も別件でやんわりと不手際を糾弾されたのですが、
本日はことの一部始終を見ていて、
この人、外から自分に向けられる批判にものすごく神経質だということが
なんとなくわかりました。外から批判されるとすぐ過剰反応するからです。
誰も人様から後ろ指さされるのは嫌でしょうから、
ある程度はこの行動パターンは理解できます。
でも、普段から僕達をマイクロマネージしたがる人ですから、
こういう時に僕の事前の対応に不手際がなかったかと尋ねる前に、
自分の監督責任を考えた方がいいのではないかと思います。
by Sanchai (2006-02-13 23:27)
上のスパムコメントは削除しても削除しても現れる非常に悪質なものなので、敢えて削除せずに放っておきます。
by Sanchai (2006-04-25 18:18)