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謝ることから始めよう―若貴兄弟を見て思うこと

二子山親方のご逝去以後、肝心の親方のご冥福よりも若貴兄弟の確執ばかりがマスコミに取りざたされている。駅のキオスクで売られているスポーツ紙のトップに貴乃花親方がマスコミ相手にしゃべったことが載っていたりすると、目を逸らしたくなる。朝のテレビでも、スポーツのコーナーは敢えて見ないようにしている。そんなので新聞の販売部数が伸びるとか、視聴率が上がるとしたら、日本の読者・視聴者はその程度だということなのだろう。良識あるスポーツファンは、そんなじめじめした記事やニュースを好むとは思えないのだけど。

嫌なニュースから目を逸らしている自分が若貴兄弟の確執について書くのはどうかとも思うのだけれど、一言だけ貴乃花親方に言いたいことがある。頼むからマスコミを利用するのはやめてほしい。言いたいことがあるのなら、直接お兄さんに会って話して欲しい。去年あたりの巨人軍・堀内監督と清原選手の確執と同じではないか。堀内監督がマスコミ記者を通じてメッセージの発信ばかりやっていたために選手との間で溝が深まったということがあった。疑心暗鬼にかられた清原選手は球団幹部に直談判なんてことをやって自らの立場を悪くしてしまった。

結局、清原選手はファンの声援があって、球団と監督に侘びを入れてジャイアンツに残留する道を選んだ。僕は巨人ファンではないけれども、どちらかといえば堀内監督の指揮官としての器の方に問題があると思える今のジャイアンツにおいて、清原選手の取った事態収拾への選択はとても立派だったと思う。

話は違うけれど、普通の喧嘩は、どちらかが完膚なきまでに叩きのめすところまでとことんやるということはあまりない。僕も妻との夫婦喧嘩は頻繁にやっているけれども、しかも特に朝に喧嘩するケースが多いのだけれど、いかに自分に非はないと信じていても、出かける前には謝ることにしている。「ゴメン、言い過ぎた」と。それで妻もおさまるのである。それで、気持ちよく1日を始めることができる。

貴乃花親方にいかに理があると思っていても、理を貫き通すことに分があるとは僕はあまり思っていない。大人の喧嘩には落としどころが必ずあって、どちらかが先に折れることで相手よりも大きな実をとることができる(しかも、相手にも何らかのメリットがあるものだ)。変にマスコミを介在させて余計な解釈まで付けて報道されるとなかなか真意は伝わりにくいし、現状だけ見ていれば自分の立場の強化には繋がっていないように思える。逆に、マスコミを前に話さないことによってお兄さんは優位な立場にあるように見える。

どちらからでもいいから、とにかく相手に会いに行って、先ず「ごめんなさい」と謝るところから始めてみることはできないものだろうか。そうすれば、相手も「ごめんなさい」と言ってくれると思う。それこそがWin-Winの解決策だと思うのである。


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