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家族の去った我が家にて思うこと [家族]

先ほど空港に見送りに行ってきた。2年間のデリー生活を終え、妻と3人の我が子は早期帰国の途についた。この後僕自身の引越しも控えているため、もう少し片付けて帰って欲しかったというのが正直なところだが、まあ1週間前になって長男、妻と風邪で倒れて予定が狂ったこともあるので、ここまでが精一杯だったのだろう。

僕の引越しまではあと1週間あるが、途中1泊2日ながら出張はあるし、頼まれているセミナー発表もある。次の週末は僕の部下の離任もあるため、自分が幹事で歓送会も企画しなければならない。かなり日程がタイトなので僕自身もかなり焦っている。

いろいろな意味で、これからが正念場だと思っている。僕がうちの会社の現場の関係者から何らかのポジティブな評価を受けているとしたら、半分は直系の部下にいい人材を抱えているからだと思うが、もう半分は妻のお陰だと思っている。妻と僕は最初の海外赴任の時に、今の僕と同じ立場で仕事をされていた管理職の方とそのご家族に大変にお世話になった。昼間は会社勤めの僕と違い、妻はこの方の奥様に大変親しくしていただき、お宅にも入り浸りの状態だった。また、国内各地で活動している現場のスタッフが首都に集まって来ている時は、積極的に自宅に招いて日本料理をふるまわれた。

このご家族の姿が今の僕らのあり方を規定している。子供も3人授かり、子供を通じて学校行事への関わりも持てたし、現場に出ている若手の日本人スタッフや職場で僕のラインで仕事しているスタッフとその家族、インターンや日本から来られた出張者をできる限り拙宅に招いて食事して行ってもらった。デリーの場合、こうした取組みは容易なことではない。職場の全員を招くような夕食会は企画ができず、最大でも15人程度までだったが、それでもほぼ月1回程度のペースでそれができたのは妻の仕切りの巧さによるところが非常に大きいと思う。感謝してもしきれない。

それに、3人の子供達もちょうど良い潤滑剤になってくれていたように思う。

家族、特に妻がいなくなれば自ずと家の中のことも自分で仕切らなければならないため、これからが思い遣られる。今まで家族がいたからかろうじて自分も外に出ていくきっかけがあったが、僕は基本は出不精で人間嫌いなので、これからどうしていこうか思案のしどころだ。ただ、家族が先に帰国したことをチャンスと捉えて今のうちにやっておきたいことも幾つかあるのも事実だ。

第1に、今のうちに、大学院博士課程の修了時期に目処をたてなければならないと思う。今まで、家族の相手をすることで現実逃避していたところがないと言えば嘘になる。これからはそうした言い訳は通用しないので、今のうちに論文資格審査をクリアできるだけの実績をあげておかないといけない。

第2に、これまで業務上の出張は除き他の目的での国内旅行はあまりしていなかったし、週末の時間を使ってデリー周辺の草の根の地域開発活動を見学させていただくということもなかなかできないでいたが、これからは週末も地域活動の見学とかボランティア活動への参加とかに時間を使い、まとまった休みが取れる時には上記の研究との兼ね合いで長期で農村に入るような活動をやってみたいと思っている。

第3に、そうした活動を見学させてもらったり、調査で村に入らせてもらったりする時の迷惑にならないよう、もっとヒンディー語の勉強をやっておきたいと思う。(この点については別の記事としてもう少し詳しく書いてみたい。)

第4に、今までに述べたことは基本的には大学院での研究を中心に据えてやるべきことを列挙したのだが、実はこれ以外に今だからやりたいと思っていることが幾つかある。今は先ずそれらを始めてある程度軌道に乗せることが大事なので今から大風呂敷を広げて後でぽしゃるのは恥ずかしいから、何らかの結果を出せたらこのブログでも紹介するようにしたい。

長男の小学校卒業、次男の幼稚園卒園か、或いは各々の中学校、小学校入学の頃が僕の次の一時帰国の時期かなと思っている。ディワリや年末年始はインドの農村に入るので、帰国は今のところ考えていない。育ち盛りの子供達だから、半年見なかったら相当変わっていることだろう。妻もデリーでの歩かない生活で多少増えた体重が元に戻ることだろう。お互いに変わった姿を見せられることを今から楽しみにしている。

家族が帰国し、自分も新居に引っ越したところからが僕のインド生活の第2幕の始まりだと思う。いつまで続くのかはわからない単身生活であるが、悔いのないものにしたい。
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