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その気なら、出てってやるぞ この大家! [家族]

12月8日(月)夜、我が家は電気トラブルに見舞われた。リビングや子供部屋、主寝室、ゲスト寝室、ダイニング等の主要な電球・コンセントが20時過ぎに突如として全てダウンし、生き残ったのは台所のクッキング・レンジ用換気扇のみ。かろうじてインバーターを使って冷蔵庫・冷凍庫・ダイニングの蛍光灯1灯のみ確保することはできた。僕はこの夜は職場の同僚の送別会があったので帰りが遅く、帰宅してみたらインバーターが唸りを上げながらリビングの蛍光灯1灯のみ細々と照らしているという状態だった。お陰でゆっくり寝た。

翌9日(火)は祭日だったので、夜が明けると同時に状況把握を開始。完全停電というわけではなく一部の電気系統にはちゃんと電気が来ているが、どこがどの系統に属しているのか素人には皆目見当がつかず、先ずは電気屋を呼ぶのがいいだろうということで、地階に住む大家のところに呼んでくれと頼みに行った。この電気屋、大家お抱えではあるものの仕事の優先順位付けに疑問なところも多く、ちゃんと「来て」と頼んでおいてもアポをすっ飛ばすことが多々あった。そんなことされてまた暗闇の中で一夜を過ごすのもかなわないと思い、大家に「午前中に来てくれなければこちらで別の電気屋を呼ぶから費用払ってほしい」と請求したところ、大家と口論になった。

大家の言い分は、①お前の家の中の問題なのになんで大家である自分が費用負担せねばならないのか、うちは昨日電気屋を呼んで何か作業をさせたわけではない(これは口から出まかせの嘘であることが口論の中で判明)、②自分のところでも1週間電気が復旧せずようやく昨日復旧したところである(1日ぐらいの停電でつべこべ言うなということか)、③電気屋を午前中に来させるなんて約束はできない、そもそもうちもこの電気屋を信用してない(だったら何でお抱え電気屋なんて雇っているのか疑問)、といったところだった。

まあそんな口論はあったものの、とにかく電気屋は来てはくれた。そこで判明したのはもっと悲惨な被害状況の数々であった。
1)最初にやられたのは外の配電盤。うちの電気系統のうち1つがショートし、他の系統に過重な電流が流れた。

2)だからリビングや寝室はすぐに停電した。

3)生き残った系統は過重な電流が流れたため、耐え切れなかった電化製品や電球類が軒並み壊れた。壊れたのは以下の電化製品。
 -電子レンジ
 -浄水器
 -電子炊飯器(日本から持ってきたのに…)
 -冷蔵庫
 -インバーター
 -クッキング・レンジ換気扇(前夜は生き残っていたが、電流のせいで後からいかれた)
 -携帯電話の充電器(携帯電話本体は無事)
 -蛍光灯、電球多数
不幸中の幸いはパソコンやモデム、テレビ、DVDプレイヤー等が無事だったことぐらいで、総額でいうと修理代や部品交換だけで1万ルピー近い出費になってしまった。しかも、9日1日だけで復旧したわけではなく、結局複数の業者を呼んだ挙句に部品がないと修理ができないということがわかり、電子レンジ、炊飯器は1日、冷蔵庫は2日、インバーター復旧には3日かかった。換気扇など一番早く復旧しそうだったのに、大家お抱え電気屋は4日目にあたる13日(土)になっても直せていない。結局家族は13日に一時帰国に出発し、僕は翌日から出張があったので修復作業は17日にまで延期だ。

これが全部うちのせいだと言われても納得いかない妻は、一時帰国出発前、配電盤の交換費用(1200ルピー)ぐらいは大家で持ってくれないかと果敢にも交渉を試みた。僕が行くとまた最初からけんか腰でやり合うから先ずは第1ラウンドをということで1人で交渉に行ったが、その妻でも口論になったという。挙句は双方第三者、即ち弁護士を立てて正々堂々議論しようと言われたのだそうだ。

たかが1万ルピーそこそこのことでこうなるかと思うと悲しくなる。賃貸契約を交わす際に、その文言については会社の顧問弁護士から解釈のグレーな部分はなるべく明確にするようにとの注文を付けられていたが、交渉の過程で締切を設けられた僕はある程度までのところで妥協してしまった。今となってはそれがアダになってしまった。外の配電盤のショートを防ぐための措置、要すれば通常の定期メンテナンスぐらい大家の責任事項として契約書に明記しておくべきだったと今にして思う。今争っても勝てる見込みはあまりないし、ましてや1万ルピーそこそこのことで弁護士の手を煩わせるのも馬鹿馬鹿しい。悔しいがこちらが弁護士を立ててこないことぐらいは大家もわかっているだろうから、こんな提案をされた時点でこちらの負けである。

しかし、今回の大家とのやり取りの結果として、妻と僕は来夏の賃貸契約完了を以ってこの家を出ることで初めて合意形成できた気がする。お年寄りをいたぶろうなどという気はさらさらない。でも、5ヶ月も家を空けて米国クリーブランドの息子家族のところに厄介になっていた間の留守番をして大家の分の公共料金の支払いとか全て代行していたのにこういう仕打ちかという思いがある上、家を空けていた期間に大家として行うべき配電盤のメンテナンスをしなかったからこんなことが起きたとは考えないのかという思い、さらには個人的には、留守中大家の家の鍵を預かったために、早朝午前4時前に米国から戻ってきた大家にインタホンで叩き起こされ、大家夫妻が鍵を開けて入ったしなから電気がつかないのを「お前、中に入ったのか」と言われた一言とか、帰って来た時に預かっていた全ての鍵を返却したのに、自分で失くしたくせに「そちらの使用人が隠したのではないか」と言われるとか、そうした鬱積した不満が我慢できないレベルに達している。

大家は3階の住人のことも悪し様に言う。そういうのを聞かされる度に意地悪や悪さをしているという証拠でもあるのかと言いたくなるし、自分達のことも影ではそう言われているのではないかという気がする。大家夫妻はネパール系インド人がお手伝いで家に出入りしているのも嫌がる。ネパール人は悪さをするというのを新聞記事を見せて強調するが、それと同じかもっと多いくらいにインド人ハウススタッフが事件を起していることが新聞に報じられている。

賃貸契約も2年目になると、大家は3年目の家賃釣り上げやより高い家賃で別のテナントを入れるために様々な嫌がらせをしてくることがあると聞く。年寄りの大家にそこまでの戦略眼があってそうしているとは思えないが(ただの年寄りの頑迷固陋だと思うが)、いずれにしても、これだけ甚大な被害を住人に与えた今回の事故に対して、見舞いもする気がない、全部住人の我々の責任だというのなら、安心して住み続けることもできない。

来年8月にはとにかく引越しである。

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