国立エルミタージュ美術館① [出張先にて]
さらに仕事の話題は後回しにして、サンクトペテルブルグの観光名所、エルミタージュ美術館に半日だけ行ってきました。(勿論日曜日に。仕事抜け出して行ったわけじゃないので念のため。)
僕は、会議のロジスティックスを全て仕切っていたMonomaxという現地の旅行代理店を通じて、エルミタージュ限定の半日ツアーに参加しました。朝10時から13時30分までのコースで、料金は40㌦です。但し、ホテルからエルミタージュまではバスで30~40分はかかるので、実質的に館内を見れるのは1時間30分くらいしかありません。
極寒地で飲んだビール② [出張先にて]
LAPIN KULTA
ロシア・プルコーボ国際空港で飲んだ2本目のビール。Hebckoeと同じピルスナー系で、色も非常によく似ているが、LAPIN KULTAはロシアのビールではない。フィンランド・ヘルシンキで生産されており、ラベルには"Made in Lapland"と書かれている。サンクトペテルブルグはヘルシンキから近く、電車で往来できる距離である。
かのビール評論の大家Bob Klein氏は、全般的にピルスナー系につける評価は惨憺たるものであるが、LAPIN KULTAの評価も芳しくなく(2.2)、かのブラジル・ピルスナー軍団の代表格であるBrahma Chopp(3.7)には大きく水を開けられている。そんなに不味いかなとやや疑問な評価ではあるが、印象には残りにくい味だ。(Bob Klein, "The Beer Lover's Rating Guide, 2nd Edition")
"Fresh, clean, and semi-sharp; relatively tasteless and short on nuance, remains low-key and unassertive, but not unpleasant; hard to detect alcohol content, though it is supposedly present; ditto for hops and malt; texture is more attractive than taste, leaving you less than half-satisfied, which is not enough to try this again."
ホテルのビールは、ミネラルウォーターのボトルと大して変わらない値段だった。飲料水が高いのか、ビールが安いのか、どちらが理由なのかはわからないけれど、水とビールが同じような値段だったら、皆さんはどうするだろうか。ビールといっても、あまり酔わない水感覚の飲み物だった。
LAPIN KULTAのHPはこちらからご覧下さい。
極寒地で飲んだビール① [出張先にて]
Hebckoe
ロシア・サンクトペテルブルグのVena Breweryのピルスナーである。今回の出張の旅券、査証、航空券等の手配をしていただいたN航空サービスのUさんに、プルコーボ国際空港のビジネスラウンジの様子を調べてきて欲しいと頼まれていたので、ちょっと立ち寄ってみて発見した。
あまり知られていないと思うけれど、ロシアは意外とビール生産が盛んだ。日本でもビールといえば北海道でしょ?(府中か?)そして、ロシアのビールといえばピルスナー系が多いのである。
これ1本飲んだだけでロシアのビール全体について薀蓄を語るつもりはないけれど、アルコール度数も5.0と日本のビールと同じ感覚だ。味わう間もなくあっという間に飲み干してしまった。こちらのホテルは客室にミニバーもなく、ミネラルウォーターを買いに行くのも面倒だったので、部屋にいる間は水分補給していなかったのだ。だから喉を潤す感覚でグビグビいってしまった。
殺風景な建物群 [出張先にて]
僕は、会議の会場でもあったサンクトペテルブルグ市内のPribaltiyskaya Hotel(プリバルティスカヤ・ホテル)というホテルに泊まりました。「バルト海の近く」という意味なのだそうです。
サンクトペテルブルグまでの行程は、フランクフルト経由のルフトハンザ航空を使うことが多いようです。これだと、成田を10時30分に出て、同じ日の22時30分頃にサンクトペテルブルグに到着します。プルコーボ国際空港からサンクトペテルブルグ市内まではタクシーで40分ほどかかります。空港の入国審査の手続も、ホテルの受付の手続も非常にスローなので、このフライトだとホテルの部屋に辿り着くと午前1時を回っています。(帰りのルフトハンザ便は朝6時30分発らしいので、相当につらいフライトですね。)
なんでこんな時期に国際会議を極寒地でやるのかというと、オフシーズンで宿泊料が安いからなのだとか。途上国から参加する研究者の方も多くいらっしゃるので、当然ですね。(会議に参加していた西アフリカのナイジェリアから来られた方に聞くと、ラゴスは32℃だったとか。気温差50℃以上ってどんな感覚なんでしょうか。)
驚いたのは、こんな季節なのに、Pribaltiyskaya Hotelのロビーには日本からの観光ツアー客が大勢いらっしゃったことです。やっぱりオフシーズンだからなんでしょうか。サンクトペテルブルグといえば美術館巡りでしょうから、季節がいつであってもいいのかもしれません。
ホテル周辺の建物は殆どがホテルと同じ系統の色を使っています。見た目にはどれがホテルでどれがアパートでどれがオフィスビルなのか、あまり区別が付きません。さすがに元社会主義の国だけに、デザインは無駄という考え方が強かったのでしょう。あまり建物の設計に趣向を凝らしたという感じはしません。街にもあまり看板がありません。どこが商業エリアでどこにレストランがあるのかもあまりよくわからない町並みですね。あとはロシア語がわからないと結構つらいかも・・・。街を走る自動車も、今でこそトヨタもホンダもプジョーやベンツも走っていますが、昔は国産ボルガだけだったんでしょう。今でもボルガはよく見かけます。
このビル、ホテルではありません。
今日も最後はバルト海の夕暮れで終わりにしたいと思います。滑りやすい足下に気をつけながら、少し沖まで歩いてみましたが、これ以上離れると帰りの道が寒くてつらいと思ったので、自重して引き返しました。マフラーも耳まで覆うキャップも被り、厚手の手袋をしていても寒さが身にしみます。特に膝から下が本当に寒く感じます。
極寒地の日暮れ [出張先にて]
サンクトペテルブルグの仕事は4日間の会議に出ることだったのですが、最終日の最後の予定を終えてホテルの自分の部屋に戻って窓から外を見ると、丁度日没の直前でした。泊まっていたホテルの裏がバルト海に面していたので、すぐにホテルを飛び出し、浜辺に向かいました。時刻は午後4時30分過ぎ。ギリギリのところで日没に間に合いました。
手前の白い氷原はバルト海(フィンランド湾)です。潮の満ち干があまりないからなのか、オホーツク海の流氷のように所々隆起しているところもなく、本当に真っ平らで、車がかなりの沖合いに出てドリフトやって遊んでいました。
この時の外の気温はマイナス21℃でした。マイナス25℃よりもマシだろうと言われるかもしれませんが、死ぬほど寒かったです。
ロシアからの帰還(ブログ再開) [出張先にて]
ロシア・サンクトペテルブルグ出張から戻ってきました。モスクワでは-30℃も記録したらしいですが、僕の経験した最低温度は今回は-25℃でした。ホテルの電光掲示板に屋外気温が表示されていたので撮ってみました。
考えられるだけの防寒体制は準備していきました。ズボン下も履いたし、手袋も皮製のものを新調しました。それでも寒い。息を吸うと肺に冷たい空気が入るので咳き込むし、マフラーで口を覆っていると、吐く息がマフラーから上に漏れ、メガネの内側が結露した状態で凍るので見えなくなります。3分以上外にいるとかなりつらいです。
その昔、ロシア(ソ連)はナポレオンとヒトラーのモスクワ侵攻を退けています。それは冬将軍のお陰だということですが、真冬のロシアに来るとそれがどういうことなのかとてもよく理解できます。今だったら屋内は暖房も利用できますが、当時の兵士は外で冷たい外気にさらされて過ごしたのでしょう。一晩でもそんな状況で夜明かしを強いられたらそれ自体が命に関わります。
出張ではかなりのネタを仕入れてきましたので、これから少しずつ紹介していきたいと思います。
ロシア・サンクトペテルブルグについて [出張先にて]
最近、欧州北部を大寒波が襲っているらしい。そうした報道を見るにつけ、1月中旬にロシア・サンクトペテルブルグ(旧レニングラード)に出張に行くことになった自分が、本当に生きて帰って来れるのか心配になってきた。
- 空港から市内までの交通機関はちゃんとあるのだろうか?夜22時過ぎ到着なんだけど・・・
- クレジットカードは使えるのだろうか?
- ホテルの暖房はちゃんと使えるのだろうか?
- 英語は通じるのだろうか?(僕はロシア語の予備知識ゼロだから・・・)
- 1月中旬の日中の最高気温と最低気温は何℃ぐらいなのだろうか?
- 飛行機はよく雪で欠航したりしないのだろうか?
考えたらきりがありませんが、何せ一度も行ったことがない国ですので、誰か知ってたら教えて下さい。
補足:市立図書館でも情報収集できずにおりましたが、Weather Channelで調べたところ、現地到着日(17日)の最低気温はマイナス18℃ぐらいだとか。取りあえず昔のワシントンDCを思い出しながら、これくらいの格好ならなんとかいけるという準備だけはしておきましたが、これからどうなるか…(1月15日)