『仏教抹殺』 [読書日記]
内容紹介【Kindle Unlimited】
明治150年でも語られない闇の部分、それが廃仏毀釈だ。実は、興福寺阿修羅像、五重塔も消滅の危機にあったのだ。神社と寺院を分離する政策が、なぜ史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など日本各地に足を運び、埋もれた歴史を掘り起こす近代史ルポルタージュ。
たびたびブログでも懸念を表明してきたが、7月は序盤から中盤にかけての読書のペースが極端に悪く、最低ノルマと考えていた「月10冊」がクリアできないとの危機感にかられて後半を過ごした。読書のペースを緩めたからといって誰かに迷惑をかけるわけではないが、読書は長年やってきた自分のアイデンティティみたいなものだから、それに割く時間が十分取れないというのは僕自身の心の安寧を相当かき乱す。
今、この記事を書いている7月31日時点で、なんとか持ち直して9冊までは届きそうなところまで挽回はした。しかし、個人的に感じている読書のペースはやはり遅く、読み進めるのに相当なエネルギーを使った。これもたびたび書いていることだけれど、僕は自分の読書のペースが遅いという自覚がある場合、あえて小説を選んでペースアップを図ろうと心掛ける。そういう目的もあって7月20日頃には経済小説も含めたのだが、その後これといって読みたい小説も思いつかず、Kindle Unlimitedのラインナップを見て、多少興味はあるけれどもカネを出しては買わないだろう本を選んで読むことも始めた。
本日ご紹介する文春新書の1冊も、そうして選ばれたものだ。そして、著者には申し訳ないが、自分が訪れたこともないような土地での廃仏毀釈の盛り上がりと収束の経緯については、斜め読みした。