泊まれるホテルがない!? [ブータン]
プンツォリンのホテル、隔離施設サービス継続に固執
Phuentsholing hotels stick to quarantine services
Rajesh Rai記者(プンツォリン)、Kuensel、2022年4月30日(水)
https://kuenselonline.com/phuentsholing-hotels-stick-to-quarantine-services/
【要約】
最近の移動制限緩和により、プンツォリンは他県からやってくる人々が徐々に増えてきている。小売店やレストランも、閉店時間が午後10時にまで延長されて活気を取り戻しつつあるが、依然として、市内でいいホテルを見つけるのは困難な状況。これは、ほとんどのホテルがまだ隔離施設として提供されているからである。
ティンプー在住で最近プンツォリンを訪れたある市民は、格安のホテルが見つからず、高いところに宿泊せざるを得なかったという。
南部COVID-19タスクフォースは隔離施設となっていたホテルが隔離施設としての操業をやめることを認めているが、自主的に隔離施設操業をやめて一般宿泊サービスを始めたホテルは1つしかない。タスクフォースの関係者によると、隔離施設サービスを始めるには10日間の準備期間が与えられ、サービスを停止する場合は次の機会に向け順番に認められていくという。しかし、もし地元に顧客がいる場合は隔離施設サービスとの両立ができないため、地元顧客への営業が再開できていないのだろうと見られている。
現在、プンツォリンでは42のホテルが隔離施設サービスを提供している。合計すると1,000人以上の外国人労働者や帰還市民の隔離受入れを行っていることになる。毎日約200人がプンツォリンに入ってきて、隔離施設サービスを利用する。
ほとんどのホテル関係者が、一般宿泊に関する問い合わせを受けていると述べる。しかし、コックがまだいなくて他を紹介するケースも。かと言って、パンデミック前に比べると、一般宿泊希望客はまだまだ少ない。多くのホテル経営者にとって、隔離施設サービスはビジネス継続の手段である。
市内三ツ星ホテルでは1人1日当たり1,000ニュルタムを課金し、これが5日間続く。他の低価格ホテルだと1日800ニュルタムだ。これが光熱費などの維持費を支払ってなんとか食いつなぐ助けとなる。パンデミック前、あるホテルでは1泊3,500ニュルタムの宿泊料を求めていた。
別のホテルのマネージャーは、準備期間中にも、5日間の隔離を終えた一般宿泊客の受入れが認められていたが、現在も隔離施設サービスは提供を続けていると本紙記者に答えた。
三ツ星ホテルの支配人は、このところ顧客からの電話照会を受けることが増えたと認めている。事業の方はパンデミック前のようにはいかないが、ホテル業界も顧客ニーズに応えられるよう準備をしていくことが必要だと述べる。客室の内装に何らかの手を加えることが必要だろうと述べた。
僕が滞在しているのはCSTのキャンパス内なのだが、国道のすぐ脇にあるので、リンチェンディンのチェックポストとプンツォリンの間の車の往来が結構多いというのも感じるし、空荷のトラックがインドへの出国待ちで国境ゲートの前に行列を作っているのも見かけた。プンツォリンの市内はまだ開けていない店舗も多く、利用できるレストランも非常に少ないと聞いた。感覚としては再開率は40%くらいかと。