静かな首都、ざわつく心 [ブータン]
ブータンでは本日、141件という、1日で最も多い陽性者を検出した。しかし、ロテ・ツェリン首相は、これらの症例のほとんどは隔離施設で検出されたものだと述べた。 全症例のうち、108件はワンディポダン県のプナサンチュ水力発電事業体(PHPA)関係者から検出された。 首相によると、PHPAの労働者は自主隔離モードにとどまっているという。 それでも、他県に波及した可能性を排除するため、24時間の完全なロックダウンを昨日(18日)に行った。首相によると、14県で実施された大規模検査では、ウイルス蔓延の兆候は見られなかったという。 ただし、地域にウイルスがないことを確認するために、72時間のロックダウンは継続されるという。
首相はまた、ワンデュとプナカのバジョ、ロベサ、クルタンの3つの町の住民は、ウイルス発生が最初に報告された場所から近いこともあり、全数検査が実施されると述べた。 全住民の検査が終了するまで、彼らは隔離を終えて外に出ることは許されない。
――BBSライブ中継、2022年1月17日(月)20時
僕が普段ニュースソースとしてお世話になっているBBSは、HPの更新が16日(日)の時点でストップしている。テレビやラジオの報道の方にウェートを移しているからだと思われる。クエンセルも、17日(月)の記事更新はなされていて、こちらは逆に新聞の戸別配達や店頭販売がままならないので、ネットメディアへのウェートを高めてくるのではないかと思われる。
たとえそれがプナサンチュ水力発電事業(PHPA)という限られたコミュニティの中でのクラスター発生だとはいえ、三桁到達はちょっとショック。当然ながら、県とは別の行政区画になっているプンツォリンも、陽性者数は増えていて、南部COVIDタスクフォースは昨夜、18日(火)午前5時から48時間のゾーン規制を発動すると発表した。
そんなにその研修が素晴らしいのなら… [ブータン]
障害者を労働市場の主流に
PwDs in the mainstream market
Yangyel Lhaden記者、Kuensel、2022年1月15日(土)、
https://kuenselonline.com/pwds-in-the-mainstream-market/
【抄訳】
障害者に起業家精神と職業技能を身に付けてもらうために、その研修実施者が起業家精神開発技能クン訓練を受けた。障害者団体のための起業家精神開発に関する初めてのトレーナー研修(ToT)が先週終了した。ダクツォ、ムンセリン盲学校、ブータン脳卒中財団、特別教育ニーズ校、プンサム(障害者を持つ親の会)で障害者と働く17人が研修に参加した。研修は、労働人材省の雇用・起業促進部がダクツォ職業訓練センターと協働して開催し、資金は、オーストラリアボランティア、豪州政府、ブータン財団、労働人材省が拠出した。
雇用・起業促進部のプロジェクト責任者であるジグミ・ティンレー氏によると、2017年のブータン国勢調査によると、国内の人口の2%――15,567人が障害を持って生活しているという。「こうした取り組みは、周辺部に置き去りにされがちな人々を労働市場の主流と捉えることを可能にするでしょう。」 同氏によると、GNHや憲法、および2019年の全国障害者政策の精神に基づき、障害者にとって労働市場が包摂的になるよう取り組むことは労働人材省の使命だと述べた。2019年全国障害者政策の第9節の第1項「雇用」や第2項「ビジネスチャンスに向けた支援と環境整備」において、労働人材省は包摂的な雇用を促進することが義務付けられている。
研修では、受講者は、企業形成の方法論(CEFE)を通じて、各々の強みを生かした経済活動の実施を促進するよう指導が行われた。ジグミ・ティンレー氏によると、CEFEは包括的な訓練手段のセットを用いて、経験に基づく学習方法を使用し、主に収入や雇用の創出および経済発展の文脈で、経営と個人の能力開発を促進するという。 「彼らはまた、ビジネスにおけるリスクマネジメントも学びます。」この方法論では、ファシリテーターが参加者にスプーンで食べさせるような教授法ではなく、シミュレーション演習、ロールプレイ、フィールドスタディ、および経験共有に積極的に取り組むのだという。 「講義は少なめで、より経験的で行動指向の演習になっています。」
ダクツォ・イーストのカルマ・ガラブ・ドルジ校長と教員であるティンレー・ワンモさんによると、2人は、研修の一環として、カンルンでの仕立屋事業を計画立案した。カルマ校長は、こうした仕立ての技能がダクツォ・イーストから障害者に提供され、研修から得られた起業家精神によって、生徒のためにカンルンに仕立屋を開業できる市場の可能性を探れることを楽しみにしていると述べた。
*後半に続く。
『修羅の都』 [伊東潤]
内容紹介【購入(キンドル)】
「武士の世を創る」―――生涯の願いを叶えるため手を携えて進む、源頼朝と政子。平家討伐、奥州を制圧、朝廷との駆け引き。肉親の情を断ち切り、すべてを犠牲にして夫婦が作り上げた武家政権・鎌倉府は、しかしやがて時代の波にさらわれ滅びに向かう。魔都・鎌倉の空気、海辺の風を背景に権力者の孤独と夫婦の姿がドラマティックに描き出される。頼朝晩年に隠された大いなる謎とは?『吾妻鏡』空白の四年間を解き明かす圧巻のラストは必読!新聞連載時から大きな反響を呼んだ感動の長編エンタテインメント。
鎌倉時代初期といったら、僕にとってはNHK大河ドラマ『草燃える』で記憶が止まっている。奥州藤原氏の部分に限っては、『炎立つ』というのもあったが、あれは三部作になっていて、泰衡が主人公となる第三部の記憶があまり鮮明ではない。
今年は、久しぶりにこの時代が大河ドラマで扱われるというので、歴史小説ででも少しおさらいしておこうかと考えた。後北条氏を作品で扱うのが半ばライフワークと捉えられている伊東潤が、鎌倉時代を描くのは珍しいが、伊豆や相模、武蔵国あたりに広がる著者の土地勘が、よく生かされているように思う。
『鎌倉殿の十三人』のキャストはあまり理解していないので、今回の読書では、源頼朝は石坂浩二、北条政子は岩下志麻、源義経は国広富之、源頼家は郷ひろみ、北条義時は松平健――といったイメージで、昔見た大河ドラマのイメージで読ませていただきました。ただ、大河ドラマは40年以上前の記憶だし、僕は大河ドラマ原作の永井路子『北条政子』を読んでないので、永井作品と伊東潤作品の頼朝像、政子像の比較はできないのだが。僕は子どもの頃から源義経が主人公の話ばかりを読んできたため、鎌倉に留まって西国での平家掃討戦の戦況や京での義経の動向を見守っていた頼朝の視点から時代を捉えた作品は読んだことがなかったため、かえって新鮮だった。
テックパークCEOの退任インタビューを読みながら [ブータン]
テックパークから垣間見たブータンの未来
Glimpses of Bhutan’s future seen from Thimphu TechPark
Jigme Wangchuk記者、Kuensel、2022年1月12日(水)、
https://kuenselonline.com/glimpses-of-bhutans-future-seen-from-thimphu-techpark/
全訳や要約の時間的余裕がなかったので、内容はここでは明記しませんがお許し下さい。
ダショー西岡の伝記を書かれたツェリン・シゲ・ドルジさんは、徳島大学に留学され、日本人の我々の間でも有名な方である。2カ月ほど前、ランチをご一緒する機会があったが、徳島大学に留学されたときのエピソードを語っておられたので、ヴェンセスラウ・デ・モラエスのこともご存じかと僕が尋ねたところ、眉山の頂上にあるモラエス館を訪ねたとか、モラエス関連のエピソードも語っておられた。幕末に日本に来られてから昭和初期まで日本で過ごしたモラエスの生涯を見ていたら、ダショーの伝記を書こうという意欲が強まったのかなと勝手ながら想像してしまった。
さて、そんなシゲさんの当地でも肩書は、ティンプー・テックパークのCEOであった。2カ月前にお目にかかった際、12月末で退任されるとおっしゃっていた。在任期間は10年、ブータンのデジタル化を一貫して見て来られた方であった。今回のクエンセル紙の記事は、退任にあたっての独占インタビューだが、彼は同紙に頻繁にコラムを書いており、それをご自身のブログでも転載しておられる。
https://tcdorji.wordpress.com/author/gobhutango/
このインタビュー記事だけ流し読みするだけでも、テックパークの10年の歩みは包括的に理解できるのではないだろうか。ティンプー市内から距離が離れているため、頻繁に行ける場所ではなく、僕も朝から晩まで定点観測して、誰が何をしに来ているのかをしっかり観察してきたわけではないので、テックパーク自体について語る資格があるとは思えないが、あえて印象論だけで述べさせていただくと、一時期は外国企業のFDIの受け皿と見られていたテックパークも、同時にブータン人若手起業家のインキュベーション施設としても開放され、さらに最近ではePIS(電子カルテシステム)のような国のフラッグシップ事業や、DHIの研究開発部門(DRIVE)の入居等もあって、どちらかというとブータン人によるブータン人のための技術開発へと重点が移ってきているような気がする。
タグ:ファブラボ
『花の降る午後』 [読書日記]
内容紹介【購入(キンドル)】
最愛の夫を癌で亡くし、神戸の老舗レストランを女手一つで切り盛りする典子。仕事は厳しく人の良いシェフ、実直で有能な支配人、懸命に働くウェイターたち――。店を継いでからの四年間を振り返ると、彼女はとても充ち足りる。そんなある日、生前の夫に買ってもらい、今は店に掛けた油絵を貸してくれという青年が現れた。彼の名は高見雅道。その〈白い家〉という絵の作者だった。一方、店を狙う魔の手が伸びてきて――。典子に訪れた恋、そして、今、闘いが始まる。異国情緒溢れる神戸を舞台に描く真摯に生きる人々の幸福物語。
決して余裕があったわけではないのだが、ちょっとした空き時間に読み進められる小説と言うことで、Kindle Unlimitedで探した宮本輝作品をダウンロードすることにした。ダラダラと1週間近くかけて読み進めたが、さすがに最後の3割程度はとっとと読み終わりたいと言う気持ちが強まり、結果睡眠時間を削ることになってしまった。
発表が1988年、バブル経済真っ只中の、しかも神戸の話である。毎月フランス料理を楽しみに訪れるマダムの集まりとか、僕にも、僕の妻にも、今の生活からはイメージがしづらく、いい時代――というか、日本にも勢いがある時代だったんだなと改めて思う。
プンツォリン、72時間のロックダウン [ブータン]
プンツォリン、再びロックダウンへ
Phuentshogling goes into lockdown again
Choni Dema記者、BBS、2022年1月7日(金)、
http://www.bbs.bt/news/?p=164360
【要約】
プンツォリン市内のレストランで働く37歳の女性が、コロナ陽性が確認され、市内は今朝6時から、72時間のロックダウンが始まった。この女性は外国人で、喉がいがらっぽい他は症状は出ていない。3回目の接種も終了済だった。保健省が実施している定期拡大監視で見つかったもの。
オミクロン株かどうかはわかっていない。現在、この女性のサンプルはティンプーの王立感染症対策センター(RCDC)に送られ、検査結果待ち。一方、この女性と濃厚接触の疑いがあるレストラン来店者のスクリーニング調査も実施されており、今のところ陽性者は確認されていない。
前夜仕事で夜更かしして、7時過ぎまで寝ていたところ、このロックダウン措置適用に関する緊急連絡が僕の派遣元の組織かあり、おかげで目が覚めた。他に感染者が確認されていないのは救いだが、今月末までにプンツォリン入りするのは結構難しいかもなと思いはじめた。
本来なら昨日(8日)にこの報道は紹介したかったのだが、ブログ記事を書いている余裕がないぐらいに仕事の方でテンパっていたので、放置しているうちに続報も出てしまった。
また起きた大学でのセクハラ [ブータン]
CSTの助教、学生9人からセクハラで訴えられる
An assistant professor of CST accused of sexual harassment by nine students
Kinley Dem記者、BBS、2022年1月5日(水)、
http://www.bbs.bt/news/?p=164265
【抄訳】
プンツォリン警察は、CSTの助教に対するセクハラの申立てについて調査中である。 先月、王立ブータン大学(RUB)は、CSTが大学本部に案件を報告したのを受け、その直後に事件を警察に送った。
CSTに在籍する9人の女子学生は、助教がセクハラ行為を行ったと訴えた。学生たちは大学のカウンセリング支援グループに申立てを行った。CST学長によると、大学は先月初頭に抗議を受理した。 警察によると、助教は不適切な接触行為やわいせつな言葉を使用したことが告発の理由となっている。
CST学長は、大学のセクハラ対応プロトコルに従って助教の業務停止措置を取ったと述べた。 容疑者は過去30年間大学に在籍している。
一方、警察によると、一部の申立人はティンプーにいるため、ティンプー警察が捜査に協力しているという。
昨日は、僕の周りで、僕にこの話題を振って来る知合いが2人いた。そもそも1人目の知合いから「BBS見たか」と言われて知ったぐらいだから、先ずは感謝せねばならないのだが、なんだか自分が悪いことをしたような気分にさせられる言われ方だった。BBSは明言していないが(クエンセルは明言しているが)、この助教は電気工学科の教員だそうだ。たぶん、僕の知っている人ではない。
情状酌量の余地は全くないのだけれど、へ~と思ったことが1つある。勤続30年といったら、僕と世代が近い、50代前半から半ばぐらいということになるが、その年齢で助教ってあり得るんだということだった。日本で50代で助教ポストに手を挙げても、年齢的に待遇とマッチしにくくて書類選考でカットされるだろう。(僕も、経験者なので…。)勤続30年で助教って、出世スピードがかなり遅くないかという変な意味での驚きがあった。
状況がわからないので不用意なことは言えないけれど、還暦近いもっとオジサンっぽい外国人がファニーなことをやらかして、それが女子学生に馬鹿にしたような笑いのネタにされようとも、ムキにならないよう気を付けたいと思う。
それにしても、最近RUBの単科大学はセクハラ事件が頻発しているな。シェラブツェ大学でも1人が訴えられたし、言語文化単科大学(CLCS)に至っては講師9人にスタッフ1人が関わっていた。これらが、昨年1年間で大きくメディアで取り上げられていた。
伝統文化とデジタルファブリケーション [ブータン]
技能に優れ、役立つ卒業生を輩出するために
Towards producing skilled and employable graduates
Dechen Pem/Karma Cheki/Chimi Ugyen Euden記者、BBS、2022年1月4日(火)、
http://www.bbs.bt/news/?p=164246
【抄訳】
すぐに使える熟練した技能を有する卒業生を輩出するため、王立ブータン大学(RUB)は、労働市場で需要が高い職種に関連するプログラムとコースを設計する予定だ。これに関連し、大学は本日、文化局と覚書(MOU)に署名した。
このMOUによると、RUB傘下の7つの単科大学で、建造物遺産の保存、無形文化遺産、考古学、保存科学、博物館学などの文化的に重要なトピックをコースに追加するという。
「私たちが現在文化省と進めているイニシアチブや、学生のための協働プログラムは、特に政治学、考古学、社会科学に集中しています。また、学生がOJTや実習を受けられるようにすることも考えていきたいと思います」――こう語るのは、RUBのTshering Choden研究・対外関係担当官だ。
7つの単科大学は、言語文化大学(CLCS)、科学技術大学(CST)、ジグミ・ナムゲル工科大学(JNEC)、パロ教育大学(PCE)、ロイヤル・ティンプー大学(RTC)、サムツェ教育大学(SCE)、そしてシェラブツェ大学である。
RUBは、この変更がいつ実施されるかについては未定だとしている。
僕の仮オフィスはRUB本部の敷地の中にあるのだが、この日、午前中は近くの部屋で大騒ぎが行われていて、さらに午後僕が外勤しようとしていたところに、テレビカメラの三脚を担いだBBSのスタッフと、レポーター2人が歩いてきて、BBSのEV公用車に乗り込んで、去っていくのと出くわした。何かのイベントだったんだろうなと想像はしたが、この件だったのですね。
冬休みに増えるIT知識補完研修 [ブータン]
ITキャンプが若者のデジタル・デバイド対策に
IT camp bridging digital divide among youth
Sonam Tshering記者(モンガル)、BBS、2022年1月3日(月)、
http://www.bbs.bt/news/?p=164185
【抄訳】
私たちは、デジタルテクノロジーが世界経済と人々の生活、仕事、遊びの方法に革命をもたらす、そんな時代に生きている。しかし、この国では、少なくとも今のところ、PCやラップトップなどのデジタルテクノロジーにアクセスできるのはほんの一握りの人々で、革命は達成可能とはほど遠いようだ。恵まれない若者がデジタルリテラシーとテクノロジーを通じてデジタル世界をナビゲートできるよう準備するため、モンガルのゲルポシン情報技術単科大学(GCIT)でITトレーニングキャンプが開催された。
世界の他の場所では、人々は人工知能、IoT、自動運転車などについて話し合っている。しかし、モンガルでは、国の未来を形作る上でより大きな役割を担う高校生が、Microsoft Officeツールと基本的なコンピュータネットワークの実行方法を理解し始めたところに過ぎない。 Project SHERABのおかげで、手遅れになる前に少なくとも基本を学んでいる。
ProjectSHERABの主催者の1人であるDechen Rabgyalは、この研修により、学生が高等教育機関や大学に移行する際に必要な知識を身に付けることができると述べた。「私たちの主な選考対象は、自宅にコンピュータを持っていない学生です。もちろん、彼らは学校でITクラスを受けていますが、一部の人にとっては、それは選択科目であり、必須であっても、生徒は十分な時間を得ることができません。ですから、休暇中に、GCITのような関連する専門知識を持つ教員がそのような研修を提供できれば、彼らはより多くを学ぶのに役立つだろうと私たちは考えました。」
王立ガバナンス戦略研究所(RIGSS)の基礎リーダーシッププログラムの卒業生でもあるボランティアのグループで構成されるこのプロジェクトでは、2週間のキャンプを編成した。それは、自宅でコンピュータにアクセスできないモンガルの75人の12年生向けである。モンガル県教育担当官のレポートによると、12年生の350人以上の生徒が自宅でコンピュータにアクセスできない。
「参加者の適性検査を実施したところ、ほとんどの生徒はITに関する知識が限られていることがわかりました」――GCITのトレーナーの1人であるKarma Dorjiさんはこう述べる。
「キャンプに来た当初、私は他の参加者のように速くタイプすることができなかったので、初めは難しく感じました。でも、キャンプを通じて、より的確でより速くタイプできるようになりました。研修に参加した後、ゾンカ語Unicodeのインストールと使用方法も学びました」――参加者の1人、Jigme Chodenさんは述べる。
「研修前は、ソフトウェアのインストール方法がわかりませんでした。でも、ここのトレーナーは、いろいろなソフトウェアをインストールして使用する方法を教えてくれます。今では、研修で学んだ知識を学校の友達と共有することができます」――別の参加者であるTshering Jamtshoさんはこう述べる。
全国世帯別ICT調査レポート2021によると、国内の世帯の約4%のみがコンピュータを所有し、19%がラップトップを所有し、約4%がタブレット端末を所有しているという。
「ITの理解や知識がないと、学生、特に若い世代は、急速に変化しグローバル化する世界に積極的に参加できない可能性があります。したがって、これらのグループがケアされないまま放置されると、大きな不利益が生じるでしょう。第二に、私たちは主に若者をターゲットにしましたが、それは、一般の人々、特に指導者も強調しているように、若者は国の未来であるが、未来はテクノロジーにあるからです」――Dechen Rabgyalさんはこう述べる。
プロジェクトSHERABは、昨年1月にパロの学生を対象に同様のキャンプを実施した。彼らはさらに、将来、国内他地域でもキャンプを実施することを計画している。
コンピュータとデジタルリテラシーは、世界がますますデジタル化される中、特に若い世代にとって、必要不可欠なものとなりつつある。こうしたプロジェクトは、特に国内の遠隔地で若者が直面しているデジタル・デバイドに対処する上で大いに役立つだろう。
2021年の読書まとめ [備忘録]
2021年の読書メーター
読んだ本の数:161冊
読んだページ数:50263ページ
ナイス数:1235ナイス
読書に関しては、去年の年初に4つ目標を立てていたが、反省も踏まえて少し振り返っておく。
1.『国富論』(アダムスミス)や『資本論』(マルクス)など、なるべく古典を読む。
←これは、「なるべく」という言い訳込みでできたと思う。但し、『国富論』や『資本論』みたいな有名なのではないが。何かの引用で使っても「ああ、あの本ね」というぐらいには有名なのは結構読んだ気がする。原書も含めて。
2.インドを含むアジアの開発問題に関する文献を重点的に読む。
←「重点的に」というほどではなかったけれど、これも自分なりにはできたと思う。ただ、これは去年がクライマックスで、今後はたぶん徐々にウェートを落としていくことになるだろう。これは、去年行った仕事の断捨離とも関連する。開発学やインド研究は、自分の中ではウェートが下がったということ。
3.わけあって、浄土真宗に関する文献を読む。
←これはやれた。ただ、そういう本を読んでいく過程で、門徒はそういう自分の信仰をひけらかしてはいけないという蓮如の教えについても知ったので、そもそもここでこんなことを挙げていたこと自体が恥ずべきことであったと反省もした。たぶん今後も何か読むことはあるだろうが、学びは心の中にしまっておきたいと思う。
4.小説では、宮本輝、垣谷美雨作品は重点的に読む。SFとして藤井太洋作品に挑戦する。
←これは、日本にまだいた時期には図書館で借りるなどしてなんとかできた。だが、5月以降は宮本輝作品のみ継続。で、通年で宮本輝は9冊いけたのだからまあまあでしょう。
今年についてはあまり目標は立てていない。強いて言うなら、ここ数年間でたまってきたデジタル革命関連の書籍や独習書を全部学びにつなげることだろう。簡単に本が手に入らない環境に身を置くので、冊数も期待はできない。おそらく読書量は減るだろう。読書メーターのレビュアーさんの感想や、SSブログの本カテゴリーのブロガーさんの紹介記事を拝見しながら、帰国後に読みたい本のストックを増やしていくことになるでしょう。