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転校も選択肢の1つに [ブータン]

教育省、プンツォリンの生徒に対して転校の選択肢を提示
Education Ministry offers option to relocate students in Phuentshogling
to low-risk areas

Sonam Penjor記者(プンツォリン)、BBS、2021年12月5日(日)、
http://www.bbs.bt/news/?p=162171
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【ちょっとだけ要約】
教育省は、プンツォリンに残っている公立学校のクラスPPからクラス8までの生徒約2,400人の父兄に対し、新型コロナウィルス感染拡大リスクの低い地域の学校への転校を選択肢として提示した。早ければ、次の学期より転校は実施される。

父兄の受け止め方は複雑で、オンライン授業中心の進め方に対する懸念から転校を前向きに受け止める父兄もいる一方、子どもを低リスク地域へ転校させれば家族がバラバラになるとか、転校に伴って父兄も移転することになれば追加の費用がかかるとの懸念の声もある。

プンツォリンではこれまで4カ月、コロナの新規感染者は出ていない。

親の都合で子どもが転校というのは日本では僕たちが子どもの頃からよく見られた現象だが、コロナの時代には、子どもの都合で親が引越しを余儀なくされる、そんな事態も起こっている。もっとも、プンツォリンの市内で商売をやっている親が、そうそう簡単に店をたたんで新しい土地で商売を始めるなんてわけにもいかないだろうし、かといって小さな子どもだけを親元から離れて見知らぬ土地で授業を受けさせるというのも、なんだか忍びない。難しい選択を各世帯に強いることになる。

確かに、もう4カ月も新規感染者は出ていないとはいえ、お隣りの国には既にオミクロン株の新規感染者は出ているので、今後ブータンで最初のオミクロン株が確認されるリスクが最も高いのは確かにプンツォリンやその他の南部地域であろう。予防策として転校はまああり得る選択肢だが、本当にオミクロン株感染が起こってしまった場合、家族が離れ離れになっている中で移動が制限されるのはつらいだろうな。

事態の推移を見守るしかないのだろうけれど、以前から述べてきた通り、プンツォリンに残っている生徒さんたちに、何か楽しくかつためになる課外プログラムを提供できたらと思っている。

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