『日本の国際協力』 [仕事の小ネタ]
気付けば12月、先月のブログを振り返ると、なんと8回しか更新していない。ちょっとそれどころではないいくつかの懸案事項を同時にこなすことになり、あまりゆっくり読書をしていられなかった。ブログの更新頻度が低い月はたまにあるが、振り返ると、たいていが心の余裕を失くしている時期だった。12月もそうなる予感がある。とはいえ、先月よりは少し多くしたいものだ。
仕事柄、自分の関係している国のことだけは知りたくて、アジア編だけは入手した。これだけの国における日本の国際協力の歴史を1冊の本にまとめるのだし、だから執筆者に対する原稿謝金もまとまったらそれなりの金額になるから高価なのだろうと思っていたが、入手してみたら意外と薄かった。出版の事情を知らない人から見ると、なんでこの本が4000円以上するのかと怪訝に思うかもしれないね。
よくこれだけ多くの国のことを書ける研究者を集めたものだ。何人かは存じ上げている方なので、本書の宣伝には協力もしたいと思う。
僕自身がこれまで関わった国々に関しては、「自分ならこう書くのに…」という物足りなさも正直感じる。同じような趣旨で、昔、ある国への国際協力の歴史について、論文を書いたことがある。自分の名前で世に出なかったのは悔しいが、「歴史」なので、たとえ12年も前に書いたものであっても、昔を知るには今も有効だ。せめて本書の当該国担当章でも参考文献に挙げて欲しかったが、残念ながらそうならなかった。
こうして、人それぞれその国の見方、国際協力の捉え方には違いがある。多分原稿の文字数にも制限があったのだろうから、執筆している方々自身も、泣く泣く削ったという箇所も多かったに違いない。誰が読んでも及第点があげられるまとめ方には、どうしてもならなかっただろう。
日本の国際協力 アジア編:経済成長から「持続可能な社会」の実現へ (Minerva KEYWORDS6)
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2021/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
日本の国際協力 中東・アフリカ編:貧困と紛争にどう向き合うか (Minerva KEYWORDS 7)
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2021/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介(アジア編)【購入(アジア編のみ)】
国際協調主義を掲げた戦後日本は、政府開発援助(ODA)を通して世界の発展途上国とどのように関わってきたのか。各国の経済発展や福祉向上のために、試行錯誤や批判も浴びながら、いかなる援助を行ってきたのか。本書では、アジア諸国へのODAの全貌を、その形成と展開、現状と事例、課題と展望から解明し、21世紀の日本の国際協力の課題を考えるための基礎的判断材料と論点を提供する。
仕事柄、自分の関係している国のことだけは知りたくて、アジア編だけは入手した。これだけの国における日本の国際協力の歴史を1冊の本にまとめるのだし、だから執筆者に対する原稿謝金もまとまったらそれなりの金額になるから高価なのだろうと思っていたが、入手してみたら意外と薄かった。出版の事情を知らない人から見ると、なんでこの本が4000円以上するのかと怪訝に思うかもしれないね。
よくこれだけ多くの国のことを書ける研究者を集めたものだ。何人かは存じ上げている方なので、本書の宣伝には協力もしたいと思う。
僕自身がこれまで関わった国々に関しては、「自分ならこう書くのに…」という物足りなさも正直感じる。同じような趣旨で、昔、ある国への国際協力の歴史について、論文を書いたことがある。自分の名前で世に出なかったのは悔しいが、「歴史」なので、たとえ12年も前に書いたものであっても、昔を知るには今も有効だ。せめて本書の当該国担当章でも参考文献に挙げて欲しかったが、残念ながらそうならなかった。
こうして、人それぞれその国の見方、国際協力の捉え方には違いがある。多分原稿の文字数にも制限があったのだろうから、執筆している方々自身も、泣く泣く削ったという箇所も多かったに違いない。誰が読んでも及第点があげられるまとめ方には、どうしてもならなかっただろう。