『防災工作』 [仕事の小ネタ]
つくって役立つ! 防災工作-水・電気・ガスが使えないくらしを考える
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2021/02/04
- メディア: 単行本
☆★「防災」×「工作」☆★【購入】
被災時に、身近なもので出来る工作25点を掲載!小学生が工作を通じて主体的に防災を学ぶことができる1冊。本書では、被災時は生活がどう変わるのか、どんな備えや工夫が必要になるかについても触れた上で、被災時に役立つ工作を紹介しています。
★身近なものを使ってできる工作を紹介!
イラストを豊富に使い、作り方をわかりやすく説明。水が十分に使えない時に役立つ「新聞紙食器」、 明かりがない時に役立つ「ツナ缶ランプ」、ベッドがない時に役立つ「段ボールベッド」など、身近なものを使い、短時間で簡単にできる工作を25点掲載。
★被災時に身のまわりで起きることをイラストで理解!
被災時にインフラ(水・電気・ガス)が止まる理由や、インフラが止まるとできなくなることについて、イラストで説明。被災時の状況を理解した上で、被災時に役立つ工作に取り組めます。
4620円もする本なので、中身をあまり確認もせずに購入するには相当勇気が必要だったけれど、単身赴任の寂しさはカネで解決できるならカネで解決しようと心に決め、7月にアマゾンで注文。配送先は東京の自宅を指定し、同様に注文した本が全部そろったところで妻に国際EMS便で発送してもらった。エキスプレス便なのにどういうわけか1ヶ月もかかり、受け取ったのは先週末だった。
今週のブログ記事で紹介した『地震イツモマニュアル』と同様、神戸のNPO法人プラス・アーツが監修されている。このため、「水」「電気」「ガス」「避難所生活」と続く本書の構成は、『地震イツモマニュアル』とよく似ていて、『地震~』で示された枠組みに沿って『防災工作』も編集されている。『地震イツモマニュアル』を読んでいて感じた、「そうそう必要なものがすべて揃っている状態で震災の当日を迎えられるわけじゃない」という疑問と、特に開発途上国でその日を迎えたらもっと入手困難なものが多いという突っ込みどころについて、この『防災工作』は、「ないものは自分で作ろう」という明確なメッセージを出していると思う。
たとえそこが開発途上国であったとしても、そこにあるものをハックして、必要なものをその場で作れるということを、本書は示してくれている。4620円もするわりに、そういう事例が15項目しか載っていないという点については、費用対効果的にどうかなと思うところはある。それを割り引いたとしても、こういうわかりやすい図鑑を手元に置いておく意義はあるように思う。
いずれ僕もこちらで初等学校や中等学校の生徒と接して、何かしらのものづくり講座をホストしたりするケースが出てくると思う。そういう時の話のネタ本として、本書は手元に置いておきたい。