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みわ屋の「こめどら黒胡椒バター」 [地域愛]

岐阜県揖斐川町の揖斐の市街地にある和菓子店「みわ屋」は、ここ数年、里帰りするたびに職場へのお土産を買ったりするのに使って来た定番のお店である。春日のお茶を使った「ほうじ茶クッキー」でハマり、その後「ほうじ茶プリン」や「ほうじチャイ饅頭」など、新登場したメニューも軒並み試してきた。地域おこしにも熱心なお店で、近所の揖斐高校の生徒さんとのコラボで開発した3種類のクッキー「信長との約束」は、その開発ストーリーも考えると素通りしづらい、買って応援したくなるようなアイテムだ。


さて、そんなみわ屋の商品の1つ、岐阜産米ハツシモを使ったどら焼き「こめどら」に、新たに「黒胡椒バター」味というのが加わったのを知ったのは、昨年12月に父の容態悪化を初めて聞き、妻と長男と3人で帰省した時だった。約10日間の実家滞在を終え、妻と僕がマイカーで東京に戻るのに先立ち、お決まりとなったみわ屋でのお土産買い出しに行った際、その存在を知って試しに買ってみることにした。日持ちしない、買ったその日のうちに食べてしまわなければならないそのどらやきを、帰りの車中で食べた感想は、「独特のクセになるおいしさ」だった。

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餡子とバターは結構相性がいいと思うが、こんなに中にしっかりとしたバタースライスを挟み込んだどらやきは初めてだ。さらに、これにピリッとした胡椒が加わり、一瞬の刺激が舌を通り過ぎる。こんな味は今まで経験したことがない。ただでもどらやきは好きだが、こめどら黒胡椒バターはちょっと病みつきになりそうだ。

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『般若心経入門』 [家族]

般若心経入門-276文字が語る人生の知恵 (祥伝社新書183) (祥伝社新書 183)

般若心経入門-276文字が語る人生の知恵 (祥伝社新書183) (祥伝社新書 183)

  • 作者: 松原 泰道
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/10/27
  • メディア: 新書
内容紹介
昭和47年の初版刊行以来、120万人に読み継がれ、仏教書ブームの先駆けとなった名著。平成21年7月、101歳で逝去した著者を追悼しての新装版。長男である松原哲明師のまえがきを加え、初版刊行時に寄せられた石原慎太郎氏、高田好胤師の推薦の辞を再録。
「色即是空 空即是色」の精神をやさしく説き明かし、一般人に親しいものとした本書の輝きは、37年たった今も失われていない。それどころか、いま、こんな時代だからこそ、「色即是空」の精神を改めて見つめなおすべきであろう。
「現代人に共通した悪い考え方にエゴイズムがあります。そのうえ、今の繁栄に満腹しすぎて、飽きているために、人生の妙味が味わえないでいるのです。エゴイズムと、繁栄による虚脱感情をいかに解決するか――私は、自分自身の問題として、これに答えるために、心経の「空」のこころを、あらためて学んでみたいと思ったのです。」(著者のことば)
【亡き父の蔵書】
上記は2009年発刊の祥伝社新書で取り上げているが、僕が読んだのは昭和59年(1984年)9月発刊の祥伝社NONブックス第184刷である。般若心経入門書のロングセラーで、亡き父が購入して読んでいたらしく、その蔵書を整理していて発見した。

僕はブログで本を紹介する際、「我が子に読んでほしい」というコメントを付けることがたまにある。そして実際に薦めたりもするのだが、彼らが読んでくれたためしがない。それを残念に思っていたのだだが、よくよく考えたら、父から薦められて父の蔵書に目を通すということを、息子の僕自身もやったことがなかった。これじゃ我が子に対する説得力もないし、一時父が朝夕欠かさず勤行をつとめていた頃の父の心境には興味もあったので、この1冊はキープしておいて、この大型連休中にサラッと読んでみた。

NONブックスだけに相当古いが、よく見るとBOOK OFFの値札が貼られている。BOOK OFFの創業が1999年だから、父が購入したとしたらそれほど昔のことではなさそうだ。いつ頃のことだったのだろうか。おそらく、2002年に祖母が亡くなる前後から一時父が朝夕のお勤めを励行するようになったが、その頃のことだったのではないかと推測される。

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『不平等の再検討』 [仕事の小ネタ]

不平等の再検討――潜在能力と自由 (岩波現代文庫)

不平等の再検討――潜在能力と自由 (岩波現代文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2018/10/17
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
人間の不平等の問題は、所得格差の面からだけでは解決できない。1998年にノーベル経済学賞を受賞した著者は、本書で、これらの問題を「人間は多様な存在である」という視点から再考察することを提案した。「潜在能力アプローチ」と呼ばれるその手法は、経済学にとどまらず、倫理学、法律学、哲学など関連の学問諸分野にも多大な影響を与えている。現代文庫版では、参考文献を改訂し、現代の日本における不平等に関する議論を本書の視点から考察した訳者による解説を新たに付した。
【随分昔に購入】
読書メーターを使った読書管理は2009年頃から始めたが、その初期に積読本リストに早々に掲載しておきながら、そのままずっとそのリストの末尾近くに滞留させ続けたアマルティア・センの著書である。今では再判文庫化されてしまったが、僕が持っているのは岩波書店から1999年7月に出た単行本である。

発刊時期は、ちょうど著者がノーベル経済学賞を受賞した後だったから、著者の提唱する「潜在能力アプローチ」を理解するための1冊として注目された。今となっては購入時期も判然としないが、可能性が最も高いのは、著者が故・緒方貞子氏とともに共同議長を務めた、国連の「人間の安全保障委員会」の最終報告書が出るか出ないかという2003年の秋頃だったのではないかと思われる。本書と同じ頃、『貧困と飢饉』『自由と経済開発』『経済学の再生』もなぜかまとめ買いして、そのまま書棚に滞留させている。それなのに『不平等の再検討』だけを読書メーターの積読本リストに載せたのは、購入してから数年経過した後、その当時の状況で読んでおいた方がいいと判断したのが本書だったからだと想像する。

それなのに、なんと10年以上にわたって積読本リスト上に放置していたことになる。著者に対して申し訳ない気持ちとともに、自分自身の不甲斐なさも感じてしまう。結局、必読だと思っていた本書を読まなかったのは、僕が大学院博士課程を断念したというのが大きい気がする。

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伊吹堂の「揚げパン」 [地域愛]

3月下旬からゴールデンウィークまで、岐阜に里帰りする機会が多かった。最初は父の具合を見るためだけの数日間の滞在の予定だったが、その間に父が亡くなったことで滞在期間が延び、その後も相続やら名義書き換えやらの手続で、二度にわたって東京と岐阜の間を往復している。(…などと書くと、緊急事態宣言のさなかに何やってんだとお叱りを受けそうだが、こと最後の里帰りについては、後ろが決まっている僕にとって、緊急かつ必要な帰省なのだ。)

現時点で二度の帰京を経験しているわけだけれど、その都度東京の家族へのお土産で購入しているのが、地元・伊吹堂(岐阜県揖斐郡池田町八幡)の「揚げパン」である。5切れ入り1パック540円で売られていて、賞味期限は当日のみ。揚げたてのサクサク感が残り、かつ中のあんこは少し甘さを抑えめにして何かお酒が使われている。

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この地域に昔からある伝統的なスイーツの1つが大垣の金蝶園饅頭で、ほんのり酒の香りと味わいがあるが、伊吹堂の揚げパンに挟まれた餡子にも、それに近い味がする。

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