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再読『面白いほどよくわかる浄土真宗』 [家族]

【我が家の蔵書】
「再読」と付けた通り、実はこの本、今からちょうど10年前に一度読んでいる。その時に既にブログで紹介記事を書いているので、改めて紹介するのも変なのだが、年末から年始にかけて自分が有していた問題意識からすれば、今の方が確認しておきたいことが多く、またこういう解説書が手元にあって中に何が載っているかを知っておくだけでも結構心理的余裕はあるなという気持ちにはなれる。少し前にご紹介した『正信偈入門』と比べてもやはり入門書としての度合いは高く、『正信偈入門』を読んだ後だけに、今回のこの浄土真宗入門書はよりわかりやすいと感じた。

ついでに言うと、こういう入門書が既に我が家の蔵書として存在していたのに、なんで新たに別の書籍を買っちゃったんだろうかという反省の念も、頭の中を渦巻いているところだ。

当然、こういう関心を持ってしまったら、次は近所でもっと学ぶ機会はないのだろうかということになっていくのだけれど、10年前の記事でも触れた近所の真宗大谷派のお寺はなんだか入りにくそうで、一般門徒への開放はなされていない印象が強い。一度だけ地元でお世話になった先生の葬儀への参列で境内に入ったことはあるが、同じ宗派としての親近感を感じたことはない。また、そのお寺の隣りになんとか葬儀社というののお店が立っているが、そこで真宗大谷派勤行集(赤本)や蓮如上人の御文集はあるかと訊いてみたところ、「なにそれ?」という反応が店員の方から返って来た。宗派も問わず、葬儀のためだけにお寺やお店は存在しているのか? ちょっと驚いてしまった。

本書には真宗ゆかりの関東の名刹が列挙されているが、親鸞が滞在してその高弟が布教に務めた茨城の寺院はいっぱい出てくるが、東京の寺院は全然紹介されていない。本書を読んで関心を持った人が、次のステップとして何にどうアプローチしていったらいいか、ヒントなりとも書かれていると良かったのだが、なにぶん13年も前の本に今頃注文付けたってどうしょうもない。

タグ:正信偈 親鸞
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