『乙女文藝ハッカソン』(全3巻) [読書日記]
内容紹介(第1巻から)
小説執筆は孤独なもの――? 作家志望の安達倉麻紀が入学した地方大学の文藝部には、そんなイメージを覆す奴らがいた! ITエンジニアたちがおこなう開発競争「ハッカソン」(ハック+マラソン)の概念を持ち込み、チームワークによって傑作小説を生み出すヤバい面々! SF、ミステリ、ファンタジー、純文学……独自の創作方法でそれぞれのジャンルを極めんとする乙女たちの文藝青春譚、開幕!
いきなりだけど、毎週土曜日のTBSテレビ『王様のブランチ』の午後12時台のコーナー「語りたいほどマンガ好き♡」を家族で見ていて、「最近のマンガはリアリティがない」とぼやいたところ、子どもたちから総スカンを喰らった。ありえないシチュエーションで登場人物がなんだかわからないバトルをやっていて、それで世界の未来が決まってしまうとか、そういうのを読んだからって読者の生き方がポジティブになれるのかって、オジサンからしてみれば疑問だ。でも、子どもたちに言われたのは、「リアルはリアルとして自分たちはちゃんと生きてるんだから、マンガの中に非日常を求めて何が悪い」ということだった。
まあ、そう言われたらそうかもしれないが、非日常を求めるなら少しは小説でも読んで欲しいよなぁ…。子どもたちの将来を案じる親としては、マンガで現実逃避している子どもたちを見てると不安でしかない。特に、この日の『~ブランチ』で紹介された「ピッコマアワード2020」の受賞7作品のこと、大学生の長男と長女はどちらもすべて知っていた。情報入手の速さについては認めるが、なんだか釈然としないものがある。