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『大江戸リサイクル事情』 [持続可能な開発]

大江戸リサイクル事情 (講談社文庫)

大江戸リサイクル事情 (講談社文庫)

  • 作者: 石川 英輔
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/10/15
  • メディア: 文庫

内容紹介
人口100万を数え、近世では世界最大の都市といえる江戸。膨大な日常消費は草の根レベルの活発なリサイクルで支えられていた。藁、竹、灰、みな太陽エネルギーの有効利用でよみがえる。現代では忘れられ、失われてしまった江戸庶民の合理的でムダのない暮らしの知恵を描いた「大江戸事情」シリーズ第4作。(講談社文庫)

本帰国して戻った我が家は、オヤジが留守にしていた3年間のうちに子どもたちがますます大きくなり、その分手狭になった。最初にどうしてもやらなければならなくなったのは断捨離で、とりわけ僕が大学時代から溜め込んできた蔵書の中でも、こんまり流に言えば「ときめかない」ものについては思い切って捨てることにした。その過程で「ときめく/ときめかない」のチェックはかけているので、この作業は思いのほか時間がかかっている。

中には、僕が溜め込んだわけではない蔵書もある。本書はずっと気になっている妻の蔵書で、多分本人も読了後忘れているのではないかと思う。ただ、今僕は新しい仕事の関係で、江戸から明治にかけての日本の近代化の歴史を学び直す必要に駆られていて、役に立つ立たないはともかくとして、これらの時代について描かれている蔵書については、ちょっと中身の確認はしておいた方がいいと感じ始めている。これが、優先順位を変えてこの妻の蔵書を盗み読みすることにした背景である。

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