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『家庭の科学』 [読書日記]

家庭の科学 (新潮文庫)

家庭の科学 (新潮文庫)

  • 作者: ピーター・J. ベントリー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: 文庫
内容紹介
寝坊する。シャンプーですべって転ぶ。パンを焦がす。ガソリンと軽油を間違える。カーペットにワインをこぼしてしまう。電子レンジで水を沸かしたら爆発した! ――朝から晩まで、あなたが日常生活で遭遇する小さなアクシデントの数々。なんでそうなるの? どうすれば防げるの?科学がみんな教えてくれます。一家に一冊。あなたの「なぜ?」に答えます!『不運の方程式』改題。

3月26日、ブータンをたち、日本に戻った。預入荷物は20kgオーバーで約4,000ニュルタムだった。相当な荷物を預けてしまったので、機内持ち込みしたのはバッグパックとビジネスバッグのみ。読んだ本は2冊のみだった。

先ず読んだのは、結局離任前に積読を解消できず、日本に持って帰らざるを得なくなった文庫版のこの1冊。『家庭の医学』をもじったと思われるタイトルで、僕らがほぼ忘れていた数々の「あるある」出来事を、科学的に解説している1冊である。主人公は朝からトラブル連発。その中身といったら上記内容紹介でも触れたようなものばかり。そのトラブルに引っ掛けて、なぜ人はそういうトラブルを引き起こすのか、どうしたら解決できるのかを科学的に解説する。解説があるから同じトラブルが避けられるのかというと、そういうわけでもない。薀蓄が語られているだけなのである。

でも、面白い。こういうタイプの本を読むのも久々で、忘れていた科学の原理を思い出させられたり、普段何気なく癖のようにやってしまっていたことが実は良くなかったというのがわかったりと、役には立つ。例えば、僕は低温やけどやマラソン走ってできた水ぶくれをすぐに針で突いてつぶそうとしてしまうが、これは本当はやってはいけない行為だったらしい。

一方で、ガムが髪に付いてしまった時に、僕が昔やったのは髪をはさみで切ることだったが、今もし同じようなことがあれば、ガムを温めるか油で拭き取る方法を試みるだろう。昔、ガムが口の中にある間にチョコレートを頬張ったところ、いつの間にかガムが溶けてしまったということもあったので。

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