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このままでいいのか、若者の失業 [ブータン]

11月15日に開幕した秋期国会で、若者の失業の問題が取り沙汰されている。ここで政府の人と話していても、「若者の失業率の高さは問題だ」との声を頻繁に聞く。選挙で選ばれる為政者からすると、この問題にしっかり取り組んでいるポーズは見せないと、次の選挙で再選されないから余計にこの問題を取り上げる。そういう政治家に尻を叩かれるから、政府は雇用機会を作ろうと躍起になる。政府が雇用を保証できるわけでもないのに、メディアで飛び出すのは、雇用機会を作るのは政府の責任だとの論調である。

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若者の失業率、13.2%に上昇
Youth unemployment rate reaches 13.2 percent
Kuensel、2017年11月24日、Yangchen C Rinzin記者
http://www.kuenselonline.com/youth-unemployment-rate-reaches-13-2-percent/
2017-11-24 Kuensel.jpg最新の労働力調査2016報告書(LFSR)のドラフトによると、ブータンの失業率は2015年の2.5%から2016年には2.1%に低下したものの、若者の失業率は10.7%から13.2%に上昇しているという。男女別で見た場合、女性の若者の失業率は12.7%から11.0%に低下したのに対し、男性の場合は8.2%から16.4%に急上昇している。居住地別では、地方部が4.8%から9.9%に上昇したのに対し、都市部では、28.0%から23.3%に低下した。労働人材省の「2016/17年度ジョブプラン」によると、想定求職者17,880人に対し、8,000人は通常の経済活動において吸収、2,500人は一般職業訓練、1,600人は有期雇用やインターンシップ、残る5,780人は「ジョブプラン」の対象外とし、自営、海外雇用制度や伝統工芸品促進機構(APIC)の研修等での吸収が想定されていた。2017/18年度のジョブプランの想定求職者数は19,363人とされる。このLFSR2016報告書は、同時期に行われたブータン生活水準調査(BLSS)2017、国勢調査(PHCB)2017でも同様に雇用状況を訊く質問があったため、異なる失業率統計値が存在する混乱を避けるため、政府により公開が見合わせられている。パンバン選出のドルジ・ワンディ議員によると、失業者の多くは大学卒業生で、その57%がティンプー、パロ、サムツェに集中。1,832人は2年以上の失業状態にあり、1年以内の失業状態にある者も1,741人いる。

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