『第四次産業革命』 [仕事の小ネタ]
内容紹介
人類の生活と常識は、根底から覆される!ダボス会議(世界経済フォーラム)の創設者として世界の経済と政治を40年間にわたって中心から観察しつづけてきた著者が、ダボス会議でグローバルエリートと行ったディスカッションを基に、来るべきメガトレンド=第四次産業革命を詳細に解説!
・AIやロボットに代替されるリスクが低い職業は?
・企業が移行を迫られる新たなビジネスモデルとは?
・ロボットによる労働者の代替は、不平等を拡大し、社会不安を生むのか?
・人間の行動が予測可能になった時、そこに個人の意思やロボットとの違いは存在するか?
・ゲノム編集や合成生物学は、人類をどう変えるか?
・自律型兵器やサイバー戦争は、戦争の定義をどう変えるか?
イッキ読みではない。50頁付近でなかなか先に読み進められなくなり、それでも先週末を三連休にしてグダグダしていた中で、残りの180頁をなんとか一気に読み進めた。読了してホッとしたというのが正直なところだが、多分この本は必要な時に二度三度ともう一度必要箇所を読み直して、しかも何かの機会にはここから引用したらいいような内容が含まれている。
今は国外で生活をしているので、「何かの機会」というのは殆どが英語で行われるものだと思う。実はこの本自体も、元々は原書の方を先に購入していた。特に、新しい技術を示す英語表現は、これまでの僕らの使ってきた英語のテキストでは出てきていないので、単に読み物で終わらせるだけではなく話のネタにすることを想定すれば、英語でどう言うのかを意識しながら読む必要がある。
そういうことを考え、日本語で読んで、「ここは」と思った記述にはマーカーを引く。そのマーカーの箇所を原書の方にもマーカーする。そんな方法論を想定していたのだが、序盤の50頁とその後の180頁で間が空きすぎたこともあり、全く線が引けなかった。通読自体ももう一度やらないといけない。
今まで別の書籍を読んで出てきた文献の引用がこの本には多い。「どこかで聞いた話」というのが1冊の本の中でまとまって出てくる点ではコストパフォーマンスも大きい。それならこの本1冊を座右に置いておけばいいなと。世界経済フォーラム向けのレポートなので、この本自体も引用の価値が相当にあると思う。
The Fourth Industrial Revolution
- 作者: Klaus Schwab
- 出版社/メーカー: Portfolio Penguin
- 発売日: 2017/01/05
- メディア: ペーパーバック