『友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術』 [仕事の小ネタ]
「コミュ障」で「友達が0人」という、社会にうまく適応できない著者が、多くの挫折を経てたどり着いた、一人でも稼げるようになる技術「ぼっち仕事術」を指南する。コミュ障の人間関係を改善するコミュニケーションのとり方から、収支を安定させるお金の管理の仕方、病みがちな心を整えるメンタルケアまで、コミュ障ならずとも使える実践的テクニックが満載。不安定な現代を生き抜くあらゆる社会人必携のビジネス書です。【市立図書館】
自分が目指そうとしているものがこれに近いのではないかと思ったので、図書館で借りてみることにした。自分がコミュ障であるかどうかは自分ではわからないが、プレゼン本番にあまり強くないのは自分でも自覚があり、それを人並み以上の準備と直前リハーサルで補って、なんとか取り繕って会社員生活をやり過ごした。これから目指すのは「SE」はともかくフリーランスであることは著者と同じである。
それだけに、細々とでも安心できる固定収入を確保した上で、いくつかのアドホックの仕事を組み合わせてやっていけるのが理想だと思う。このあたりは、著者と同意見である。また、がつがつ営業目的で人と会わなくても、緩いつながりをキープしておく意味でたまには会うべきだというのも同感だ。僕はそこがあまりちゃんとできていないと思う。しかも、人的ネットワーク理論で言われるような1年に1回ではなく、著者は半年に1回を推奨している。これはもうちょっとちゃんとやらないといけないと痛感させられた点だった。
最初のポイントに戻ると、読んでいて「この人本当にコミュ障?」と疑問に思う局面もあった。勉強はしっかりしているし、書き言葉はわかりやすいし、人ともしっかり会うし、本書の執筆も含めてしっかり仕事も取って来る。話をしていてこちら側が「コミュニケーション取りづらい相手だな」と感じさせられるのがコミュ障だと僕は思っている。何か話していると、話を全部自分のことに持って行って自分のことばかり一方的に話す、言葉のキャッチボールになっておらず、一方的に話を聞かされているこちらがイラっとする―――そういうタイプの人はたまに見かけるが、僕はそういうタイプの人は「コミュ障」というカテゴリーで捉えている。著者の場合は、そういうタイプとはちょっと違うと思う。
本書で描かれていることは、「コミュ障」を自称していようがいまいが、フリーランスとしてやっていくなら知っておかねばならない行動原則であるように思う。もっと人と会わなきゃ、というのが、僕が本書を読んでいていちばん痛感させられた自分の弱点である。
コメント 0