『日本でいちばん大切にしたい会社』2 [読書日記]
内容紹介【市立図書館】
"日本中に感動の渦を呼んで2年、待望の続編が登場。これまでに訪問調査した6300社から、価値ある会社を改めて抽出。前作同様、働くことの意味、会社の使命に気づかされる、心を打つストーリーが満載。35万人が涙を流し、各メディアが絶賛した前作から2年。読者の熱いご要望にこたえて続編を発売いたしました。日本にはまだまだ素晴らしい会社がたくさんあるんです。7,000社のフィールドワークで見出した、「日本一」価値ある企業とは。
自分が長岡にいる間に、全巻読破してしまいたいシリーズ。市立図書館の「経営」の棚に行くと、「借りろ」と言わんばかりに全8巻が鎮座しておられるので。シリーズも8冊まで行くと、しかも同じ「経営」というジャンルで括ってこれだけ揃えられると、ちょっと迫力がある。
シリーズと言えば、昔働いていた会社で、10年ほど前からシリーズ物の書籍刊行が行われている。既に30冊に到達している。その最初の枠組みを作るのにかかわらせてもらったが、当時感じていた危惧は、これって各巻がそれぞれ「各国事情」の棚に行ってしまって、これらをひとまとめに括る図書分類がないことで、シリーズとしてのインパクトを出しにくいという点だった。今でも書店や図書館に行っても、このシリーズが数冊であっても書棚を占拠している光景は見たことがない。
当時一緒にこのシリーズ物のシリーズ化に携わった上司は、「20冊まとまったら、専用ボックスを作って、中学高校に寄贈したい」と夢を語っておられたが、すでに社を去っておられるし、当時のビジョンを直接耳にしていた僕も社を後にした。今も書籍刊行は続けられているが、こういう活用の仕方はされているのだろうか―――などと組織の記憶の伝達がうまく行われないことを嘆く前に、僕がこの専用ボックスをデザインして、とっとと前例を作っちゃえばいいんじゃんと思うに至った(笑)
話が大幅に脱線しました。申し訳ありません。
それで、今回、第2巻で紹介された8社は以下の通りである。
株式会社富士メガネ(北海道札幌市)
医療法人鉄蕉会亀田総合病院(千葉県鴨川市)
株式会社埼玉種畜牧場「サイボクハム」(埼玉県日高市)
株式会社アールエフ(長野県長野市)
株式会社樹研工業(愛知県豊橋市)
未来工業株式会社(岐阜県安八郡)
ネッツトヨタ南国株式会社(高知県高知市)
株式会社沖縄教育出版(現:e-no(イーノ))(沖縄県那覇市)。
本書に関しては、ちょっと親近感を覚えるところがあった。
第1に、富士メガネは北海道拠点で、道外のチェーン店は少ないと書かれていたが、実は僕はその数少ない東京の支店の利用者で、眼鏡を何度かここで作ったことがある。スタッフはシニアの方が多い。最近は、アクセスしやすいこともあってアルファベットのメガネチェーンを利用しているが、若い店員には当たり外れがあり、東京のお店で聞いてきたことが長岡のお店では違っていたというように、連携も取れていないのではないかと感じた。眼鏡をそこで作ってしまった以上、しばらくはその新興メガネチェーンを利用せざるを得ないのだが、本書を読んだら、あの富士メガネのお店の落ち着きが懐かしく思われた。
第2に、亀田総合病院がたぶんモデルになったであろうと思われる小説を、かなり前に読んでいたこと。またこれも比較の話になってしまうのだが、今回僕が受けた白内障手術の件で、最初に相談に行った東京の某病院の対応と、それによって余計にかかってしまった費用のことを考えたら、一度ぐらいこの千葉の病院も利用してみたいものだと思うところがあった。なお、現在長岡で受診している眼科病院についてはさほど不満はありませんので念のため。
第3に、岐阜の未来工業は僕の実家から割と近く、よく名を耳にする存在であったこと。但し、この会社を訪問したことがあるわけではなく、やたらメディアで取り上げられるので、よく知っていたというだけなのだが。
一消費者として接点がありそうな企業は、富士メガネとサイボクハムぐらい。数カ月後に僕が東京に戻ったら、せめて埼玉県日高市ぐらいは出かけてみて、ハムは買ってみたいと思う。
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