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『日本でいちばん大切にしたい会社』 [読書日記]

日本でいちばん大切にしたい会社

日本でいちばん大切にしたい会社

  • 作者: 坂本光司
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2015/07/21
  • メディア: Kindle版
内容紹介
あなたの理想の会社はどのような会社ですか。会社は物が作るのではなく人がつくるもの。あなたがつくる理想の会社づくりの参考になればと思います。
【市立図書館】
週末を長岡で過ごす時、最近必須となっているのは図書館通いである。僕の長岡単身赴任生活の拠点となっているアパートは市立図書館から比較的近い場所にある。それがアパートを決める要因となったわけではないが(多少遠くても図書館通いはしていたと思うし)、アパートの近くに図書館があると知り、ラッキーだと思った。

メキシコから戻って来て、メキシコ渡航の準備のために読みたい本を決め打ち予約して借りることは少なくなり、今はその都度館内の蔵書を物色して、ピンときた本を無作為に借りるようにしている。

先週、そんな感じで館内を歩き回っていて、ちょっと疲れて館内のチェアに腰かけ休憩していた時、何気なくビジネス書の棚を眺めていて、このシリーズの背表紙が目に飛び込んできた。そういえば、2017年11月にブータンの首都ティンプーで開かれたGNH国際会議の初日、唯一オープニングシンポジウムに登壇した日本人のN氏が、やっつけ仕事のようなプレゼンをされたが、その時に彼女が引用したのがこのシリーズの第1巻と、そこで取り上げられていた伊那食品工業のお話だった。

それを見た僕は、それ以前に行った一時帰国期間中にたまたま見た日本テレビ『世界一受けたい授業』で紹介されていた日本理化学工業のお話を思い出し、番組でこの企業を紹介していた小松成美さんの著書『虹色のチョーク』を読み、ブログでもご紹介した。日本理化学工業も本書の著書・坂本光司氏がシリーズ第1巻で取り上げた5つの企業の中の1つであることも知っていた。

GNH国際会議の初日オープニングセッションで、N氏が本書の中から伊那食品工業を「GNH企業」の具体例として取り上げ、紹介したプレゼンを会場で見て、これでもいいのなら僕も日本理化学工業を「GNHファクトリー」として紹介するのもありかもと思い立ち、『虹色のチョーク』を参考にして、ブータンの全国紙クエンセルに投稿した。

そんな過去のエピソードを思い出した。でも、肝心の坂本氏の著書は一度も読んだことがなかったので、この際だから第1巻を皮切りに、シリーズ全巻読んでみようかと考えた。

本書で取り上げられた企業は以下の通りである(コラムで軽く紹介されていた企業については省略)。

1.障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくりたい
~日本理化学工業株式会社(神奈川県川崎市)

2.「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」を貫き、四八年間増収増益
~伊那食品工業株式会社 (長野県伊那市)

3.「人を支える」会社には、日本中から社員が集まり、世界中からお客様が訪ねてくる<br> ~中村ブレイス株式会社(島根県大田市)

4.地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営を貫いていく
~株式会社柳月(北海道音更町)

5.「あなたのお客でほんとうによかった」と言われる、光り輝く果物店
~杉山フルーツ(静岡県富士市)

初版刊行が2008年なので、今どうなっているのかはわからない。たぶん、日本理化学工業は去年の日テレの24時間テレビでドラマ化されていたらしいので、今も健在なのではないかと思う。他の企業も、ステークホルダー(社員とその家族、外注先・下請け企業、顧客、地域社会、株主)を幸せにする施策を様々展開させている様子が本書で描かれているので、どこも現在も健在なのではないかと思う。

本書を読んだからどうというのはなかなかないけれど、せめて自分の購買行動の際の判断の基準としては覚えておきたいと思う。

これを皮切りに、今後もこのシリーズは時々手に取って読んでみようと思っている。

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