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『エンジニアでなくてもわかる電子工作ガイドブック』 [仕事の小ネタ]

エンジニアでなくてもわかる電子工作ガイドブック (I/OBOOKS)

エンジニアでなくてもわかる電子工作ガイドブック (I/OBOOKS)

  • 作者: ボーノ
  • 出版社/メーカー: 工学社
  • 発売日: 2022/10/26
  • メディア: 単行本
内容紹介
まったくの初心者が電子工作を始めるとき、最初の難関は「どんな『道具』や『部品』が必要か」「『回路図』は何を表わしているのか」などが「何も分からない」ことです。つまり、何もかも手探りの状態で進んでいくことになるのです。もちろん、独学でも習得できますが、多くの人は一人前になる前に挫折してしまいます。そこで本書では、「電子工作を始めるために揃えるべきもの」「各電子部品の役割」「回路図の読み方」「マイコンボードの選び方」「データシートの読み方」といった、初心者がつまずきやすいポイントを解説しました。平易な文章と図版を豊富に用いた説明で、読者の理解を助けます。
【MT市立図書館】
自分なりの弱点補強の意味もあって、今年前半はこの手の読書が多くなりそうな気がする。というか、もう多くなっていますよね(苦笑)。

現在受講している研修。第1週のGitとGitLabあたりは大苦戦したが、第2週のCAD、第3週のパラメトリックデザインとカッティングは、僕なりに過去の経験もあったので、何とか多少の余力も残しつつここまではやってくることができた。問題は次週の電子回路。徒手空拳で挑んでも太刀打ちできないので、数週前からこの手の本を読んで、少しずつ予備知識はつけるようにしてきた。

但し、演習が多くて読了までに数週間かかりそうな分厚いの独習書はNG。サラッと読めて、取りあえずは無学者でも分かった気になれるぐらいのものがよい。ここ2週間、電子工作の入門書として市立図書館で2冊の本を同時に借りていた。他の本も同時並行で読んでいたこともあって、読むペースは全然上がらなかったが、分厚い方はとっとと断念し、ちょっと薄めの本書の方だけでも読んでおくことにした。

今週末は訳あって浜松で2日過ごしたが、行きの新幹線の中で、本書は読み切った。

タイトルにある通り、とても簡単な解説書で、B4とちょっと大判なわりに、挿入図表が多く、また大きいので、読みやすい。僕自身もエンジニアではないので、最初の狙いどころはこのあたりかなと思う。必要な知識・情報は本書である程度揃う。

その上であえて言うと、価格と情報量のバランスという点ではちょっと難点がある。工学社刊の本にはありがちな傾向で、2,000円以上するのでどうしても財布には負担になる。この価格を正当化できるほど情報量があるのかというと、ちょっと首を傾げる。図書館ででも1冊蔵書でキープしてもらって、必要な時にアクセスできるような公共財的位置付けを狙っているのではないかと思う。

さらに付け加えると、本書はどうやら同社発刊の雑誌(たぶん月刊誌『I/O』あたり?)で連載していたシリーズをまとめて書籍化したのではないかと思われる。パワポで作ったんじゃないかと思われるような口絵が多いのはまあいいが、印刷がモノクロなのに、本文内で「図の青い線」なんて書かれると、どこを参照していいのかわからない。この価格で売るのなら、せめてカラーじゃないとわからない箇所はカラー印刷にして欲しい。紙質もそれに耐えられるものを使っておられるみたいだし。

また、本書は全体を通じてわかりやすいと感じたが、唯一、いきなり難易度を増したのが、オームの法則を用いた必要抵抗値や電流計算の箇所だ。もう少しやさしい説明があったら良かったのにと思う。

但し、このコメントの何割かは、加齢に伴う僕の視力低下の問題も含んでいる。Arduinoの回路図の口絵あたりは、基盤の文字が小さすぎてどんなに頑張っても文字が読み取れなかった。出版社側でも判を大きくして口絵のサイズも最大限上げる努力はしたのだと思うが、それでもオジサンの視力では太刀打ちできない。

これはもうどうしようもない。これから読書はどんどんしづらくなっていくのだろうし、実際に基盤を見た時に、文字が読めないことで不便が生じる可能性が相当高いということでもあるのだろう。還暦過ぎてから電子工作をやろうとする時のハンデなんだろうな。

拡大鏡買おうかな~。
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