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『流星と稲妻』 [読書日記]

流星と稲妻

流星と稲妻

  • 作者: 落合 由佳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/09/13
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
熊のような巨体の阿久津善太は、授業で、もう一人の剣道経験者、蓮見宝と模範試合をすることになるが、小柄でおどおどしている宝に、あざやかに「抜き胴」を決められてしまった。クラスの中では「根性なしとビビり」と、からかわれている善太と宝は、剣を交えるうちに互いをかけがえのないライバルとして意識するようになっていく。
【MS市立図書館】
有名な野間道場が近くにある講談社から、剣道を題材にした子ども文学作品が出た。僕が読書メーターでフォローしている読者さんが、最近読了したとして挙げておられた1冊で、僕もそれにより本作品の存在を知った。

うちの末っ子は小6になってから剣道を辞めてしまったので、こういう作品を読ませる機会は逸してしまったが、小学生のお子様がいらして剣道をされている親御さんなら、おススメしたい作品だと思う。こういう、的確な助言と指導ができる絹先生のような先生がいらっしゃる道場は少ないのではないかと思われるが、勝ち負けじゃなく、人としての成長機会を与えてくれる剣道の良さを味わえる作品である。

こういう作品を読むこと自体、僕自身が少しばかり剣道に未練を感じている証拠なのかもしれない。

僕は2019年4月以降、既に4年間稽古をまったくしていない。

最初は左肩痛、いわゆる「五十肩」があったからなのだが、それが癒えてきたのとほぼ同時期に起きた新型コロナウィルス感染拡大の影響で、剣道の稽古自体が難しくなった。その後全剣連が稽古再開に向けた指針などを出したが、飛散防止フィルムやマスクの着用は、ただでも呼吸・循環器系に不安を感じている自分に、前に一歩踏み出す動きを躊躇させ続けている。

そのうちに僕自身も年齢を重ねてきてしまい、呼吸・循環器系だけではなく、そもそも体全体が不安だ。

そういう中高年層に稽古再開に向けて背中を押してくれるような小説、どん底からの復活の過程を描いた小説でもあったら、読んでみたいのだけれどな…。
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