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高齢者政策と障害者政策を分ける意味 [ブータン]


【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】
 高齢者の福祉を手当てすることを目的とした高齢者政策が、ほぼ完成した。デチェン・ワンモ保健大臣によると、最終的なドラフトレポートの準備が整い、承認のために内閣に提出されるのを待っているところだとのこと。保健大臣は、昨日の記者会見で述べた。

 2022年「ブータン生活水準調査報告書」によると、全人口のうち51,000人以上が高齢者。人口のほぼ8%に相当する。国家統計局による人口動態予測によると、高齢者人口は2047年までに118,650人以上、13.4%に増加する。これは、「高齢社会」への移行を意味する。

 しかし、ブータンは高齢者人口の増加に対応しているといえるのか?

 注意が必要な分野のひとつは、住宅だ。WHOの「高齢者に優しい都市フレームワーク」によると、都市には、エレベーターや車椅子が通れる広い通路など、高齢者に優しい機能を備えた住宅が必要であるとしている。また、階段や床の凹凸など、移動の妨げになるような間取りであってはならないとしている。しかし、首都ティンプーでさえ、ほとんどのビルやアパートにはこれらの設備がない。

 WHOの「高齢者にやさしい都市フレームワーク」のもう一つの領域は、交通機関だ。ティンプー市内のバスは安価で信頼できる交通手段だが、デジタル化が進んでいるため、高齢者はその変化に対応できないでいる。

 同様に、市内の公共サービスを利用することも、サービスをよりシステマチックにするテクノロジーの導入によって、高齢者にとって困難なことになりつつある。

「バスを利用するとき、私たちのほとんどは読み書きができないので、バスのシステムがどのように機能しているのかわかりません。そのため、時々馬鹿にされたような気分になります。ここは交通量が多いので、歩いていると命の危険を感じることもあります。」(ツェリン・ドルジさん(72)談)

「病院に行くときでさえ、混乱します。病院に行くにも、誰かが一緒でなければなりません。医者から処方箋を貰っても、それをどうすればいいのか分からない。村の病院と違って、ここの病院は大きすぎる。」(チョデンさん談)

「私はよく薬をもらいに病院に行くのですが、息子と一緒に行かなければなりません。息子は仕事で忙しいし、私は病院の人とどうコミュニケーションをとればいいのかわからない。」(カドラさん(84)談)
《後半につづく》

同じ日に全国障害者政策の履行状況に関する報道があったばかりなので、この1月21日(土)付のBBSの報道を見た時、既視感がかなりあった。ユニバーサルアクセスの問題は、障害者でも高齢者でもよく似ている。人口が少ない国なのに、別々の政策を作る意味ってどこまであるのかがよくわからない。

 これらの問題のほとんどは、高齢者政策が実現すれば解決が期待される。保健大臣によると、政策の最終草案は内閣に提出され、できるだけ早く閣議決定される予定。

「高齢者政策は、そのすべての手続きを終えました。GNHCはかなり広範囲な協議を行い、伝統的な分野を超えて、高齢者団体、特に王立高齢者協会に働きかけ、彼らとの一連の協議を行いました。また、元大臣や退職した公務員、さらに退職した技術者にも働きかけました。この政策に関して、国民的な視点を得たいと考えたのです。この政策は、閣僚に提出されるのを待っている最終草案であり、その後、できるだけ早く開始したいと考えています。」(デチェン・ワンモ保健大臣)

GNHCは、保健省および王立高齢者協会と共同で、昨年5月に高齢者のための国家政策を策定する作業を開始した。この政策は、生産的な高齢化の促進、医療と保護、安全と安心、住宅と高齢者に優しいサービス、高齢者の福祉を目的としている。

今、読んでいる本の受け売りだけれど、高齢者政策は高齢者の保護を対象としているように見受けられるが、高齢社会を生きる子どもや若者に対する施策とかはないのだろうかという点も、ちょっと疑問である。

また、本当なら生涯学習の慫慂なんてのも加えたらいいのにと思うのだが、勉強するのは子どもや若者の仕事っていう見方がまだまだ一般的なのではないかという気がする。

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