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大学教員も辞めていく [ブータン]


【要約】
 王立ブータン大学傘下のカレッジでは、近年、経験豊富な講師を含む教員が相当減少し、その大半が自主的に退職している。一度に大量の教職員が退職すると、仕事量が増え、残った者にさらなる負担を強いることになる。当初は臨時休暇(EOL)を利用して、その後退職した教員もいた。
GCBS(ゲドゥ):昨年だけで教員とサポートスタッフ8人が辞めた。
CNR(ロベサ):9人が退職。うち2人はベルギー、7人はオーストラリアに出発。
CLCS(タクツェ):教員8人、サポートスタッフは4人が退職。
SCE(サムチ):特に言及無し。
PCE(パロ):教員4人が退職。うち1人はオーストラリアでのより良い機会を求めて自主退職、3人はその他の理由で退職。
JNEC(デワタン):教員3人が退職。いくつかのプログラムの提供を中止する予定であるため、今のところ大きな影響はない。現在、7名の教員が海外留学の機会をうかがっている由。
シェラブツェ:教員とサポートスタッフ計4人が退職。うち2人は個人的理由、2人は契約期間満了。
ノルブリン・リッター・カレッジ:45名の講師のうち5名が昨年退職。全員がオーストラリア行き。
CST(プンツォリン):ゾンカ語を教えていた教員1名のみが退職。
RTC:関係者からのコメントは得られていない。

まあ、公務員や学校教員で相当数の欠員が出ているんだから、大学の教職員が無事でいられるわけがないだろうな。しかも、今の大学教育改革が実技重視の方向に著しくシフトしているのだから、人文・社会科学系の大学とか、工科大学でも人文科学系の科目を教えている教員なんかは、モチベーションが駄々下がりで、それなら海外留学しちゃおうという輩が出てくるのも仕方ない気がする。

オーストラリアもここまでやらかしておいて、責任感じないのだろうか…。

意図してか無意識なのかどうかはわからないが、ゲルポシン(GCIT)はそもそもこの記事の取材から漏れている。退職者がいなかったからなのかもしれないし、あるいはいても伏せられたのかもしれない。大学教育改革の前線として注目されている大学だけに、退職者はいないのかもしれないが、逆に注目されているだけに、残っている教員にかかって来るプレッシャーも結構きつい。

今CSTで起きていることも、それに近い。

タグ:CST RUB 大学
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