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『下町ロケット』を通しで読んでみる [池井戸潤]

最近、サンチャイ☆ブログの「読書日記」がおとなしいのではないか―――。

たぶん、そう思っておられた方も多いのではないかと思います。そうなのです。これは9月の一時帰国から戻って来てからの傾向なのですが、「最低1カ月に10冊」というノルマの達成に難儀しています。

理由は単に仕事が忙しいから。ただでも週6日勤務だし、ややもすると日曜日も翌週の準備に忙殺されていたり、任地と首都の間の移動に充てたりしていて、フルで休んでグダグダしていたという日も2日ぐらいしかありません。毎月目玉的な行事があって、あまり気が抜けなかった。それが読書への余裕を無くしていた最大の理由でしょう。

でも、最低ノルマをクリアするには、仕事の関連の書籍だけではムリです。だから、小説も織り交ぜる。先月は宮本輝作品を3冊も入れました。そして、今月は今のところどうしているかといえば、『下町ロケット』を「ガウディ計画」以降3冊のキンドルでの再読というのに充てて、実績のかさ上げをしました。

下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)

下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)

  • 作者: 池井戸潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/07/06
  • メディア: Kindle版

下町ロケット ゴースト (小学館文庫)

下町ロケット ゴースト (小学館文庫)

  • 作者: 池井戸潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2021/09/07
  • メディア: Kindle版

下町ロケット ヤタガラス (小学館文庫)

下町ロケット ヤタガラス (小学館文庫)

  • 作者: 池井戸潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2021/09/07
  • メディア: Kindle版

いずれもキンドルで購入してイッキ読みしてしまいました。期限が決まっていてどうしても返却しなければならない図書館本なら仕方ないですが、キンドルで小説を購入すると、再読でもしないと勿体ないという気持ちもあります。

なぜ、直木賞を受賞した『下町ロケット』の最初の作品が含まれないのかといえば、単にキンドルで持っていないからです。この本は2011年6月に海外長期出張する際に購入し、出張に行っている間に読み切って、現地の知人に手渡してきてしまいました。

一気通貫で読んでみて思ったのは、研究開発のプロセスを扱っているだけに、単に数カ月で完結する話ではなく、数年かかっている展開だということでした。佃航平の娘の利奈が、高校生だったのがいつの間にか大学生になり、さらにいつの間にか帝国重工に入社し、しかもロケット開発部門への配属から、ロケット開発部門からの撤退の話にも巻き込まれている。そこを見て、「ああそれだけの時間が経過しているのだ」というのに気付かされました。

もう1つは、悪徳弁護士の中川が、「ゴースト」で逮捕されていたのに、「ヤタガラス」では刑期を終えて出所しているところ。通しでイッキに読むと服役から出所までがあっという間の出来事のように思えて、時系列がちゃんと整合性取れているのだろうかと疑問に思いました。

一度、年表を作りながら読み直してみたいという気持ちにかられました(笑)。

この3冊を積み上げても、今月はまだ7冊。あと4日、頑張らねば…。
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