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紙のリサイクル(サムチ県ドロカ) [ブータン]


【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】
サムチでは養鶏場が増え、卵のトレー(受け皿)の需要が高まっている。養鶏業を営むハスタ・マン・ライさん(32歳)は、このチャンスに注目。そこで、廃棄物を集めてトレーを製造することにした。

「私の使命は、65,000kgの廃棄物をリサイクルし、トレーに変えることです」と彼は言う。彼はサムチ県ドロカ地方にあるデンチュカ郡カルザン村の出身で、ドロカのチェルムチェンにあるHS卵トレー社(HS Company for Egg Trays)を経営している。このプロジェクトには、CSI銀行とNCGS(全国信用保証制度)が支援し、YERE(Youth Employment through Rural Enterprises)が資金を提供している。

「トレー不足は喫緊の課題でした。インドから輸入で、中古のトレーもありました。でも、高かったんです」――ライさんは、2020年の1回目のロックダウンの際、プロジェクトの書類作成を開始し、2021年の2回目のロックダウンの際に、製造を開始した。「廃棄物を減らしながらエッグトレーを製造」することが目的だった。HS社では、回収した廃棄物のほぼ90%をリサイクルしている。布切れ、プラスチック、紙など、段ボールを含むあらゆるタイプの素材が原料として使用可能だ。

ライさんによると、自分のビジネスは「市場アクセス製品(Market Accessibility Product)」という考え方に沿ったものだと言う。「私たちは市場調査もしました。受給ギャップを見極め、製品を組み立てました。私たちのターゲットは地域社会です。私たちは、農村部の養鶏家のため、農村の発展のためにあるのです。」

ドロカでの操業にはいくつかの利点があると彼は言う。サムチ、ハ、パロ、プンツォリンに近いこともその1つ。トレーはチュカまで供給される。「サムチ~ハ間の道路が開通したので、商圏は拡大しています。売れ行きは今のところ上々です」とライさん。同社では、通常1日に3,000個以上のトレイを生産している。

学校とサムチ市街地からはゴミが出る。「廃棄物はどこでもお金になる」とライさんは述べる。

ドロカのカルマ・ジュルミ町長によると、ドロカだけで65の養鶏場があるという。「今では、トレーの供給量がボトルネックになることはありません」という。しかも、その原料はすべて廃棄物からだ。「私もトレーの工場に行ってみましたが、圧倒的な需要があり、パロやシプスーといった遠方の農場からの需要を満たすのにも苦労していると聞きました。」

ドロカの町は、起業家育成と経済成長が続いている。現在、YEREを通じて7つのプロジェクトが支援を受けている。パンデミック時、ドロカは肉、卵、乳製品、野菜などの供給で重要な役割を果たした。
久々に、クエンセルのプンツォリン通信員ラジェッシュ・ライ氏の記名記事を取り上げる。早くうち(ファブラボCST)も取材に来てくれないかな~と待ち続けているが、ここ2年ほどの彼の記事を振り返ってみても、CSTを取り上げることは稀だ。でも、いつか必ず振り向かせてみせる。

それはともかく、この12月20日付の記事を取り上げたのは、鶏卵の方ではなく、トレーの方の話だ。エッグトレーはよく見かけるので、紙のリサイクル手段としてブータンではポピュラーな方法なのだろう。

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ドロカはプンツォリンからは比較的近いので、一度工場見学に行ってみたいと思う。紙をリサイクルするのに、どういった工程を経るのか。紙資源以外の廃棄物も混合させているような書きぶりだが、どうやったら可能なのか。また、この記事を読んで、トレー自体もリサイクルされていることを初めて知ったので、再加工しなくてもそのまま再利用できるものとそうでないものの峻別をどう行っているのか。エッグトレー以外の紙資源の活用への転用も可能なのか―――記事を読む限りではそんなことを訊いてみたい気がする。

ファブラボCSTでは、3Dプリンターや小型CNC切削加工機を使った鋳型づくりから成型までを行うことは可能だ。でも、利用者の発想がそういうところまで到達していないのか、そういう利用は今のところない。ものづくりの幅を広げるためにも、こういう工場も見学の対象にしてみたい。

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