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あゝニアミス、見逃したイベント [ブータン]


【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】
私たちは皆、いい話が好きだ。いい話は、人とのつながりや包容力を高める強力なツールである。しかし、誰かの話を本を通じて理解するのではなく、直接その人から聞くことができたらどうだろうか?土砂崩れの被災者に、その体験談を聞くことができたら?人をオープンな書物として読者に借りてもらう「ヒューマンライブラリー」なら、それが可能になる。昨日、首都圏のエルスフェア・アート・カフェで、初めてヒューマン・ライブラリーの取り組みが行われた。

ヒューマンライブラリーは、1対1でも、少人数のグループでも、人々が関わり合える安全な空間を作り、人々が共有し、つながることを促す。各ボランティアは、メンタルヘルス、執筆、アート、人生における型破りな道を歩むことなど、様々なテーマについて話す。

この取組みには、昨日20人以上の参加者があった。「Human Library in Bhutan」の主催者であるソナム・ペム・ツォキ氏によると、「このイベントの主旨は、固定観念や偏見を覆すような、示唆に富んだ会話をすることができる安全な空間を提供することにあります。」

この取組みが成功すれば、主催者はこのイベントを月に2回開催し、より多くのトピックを取り上げる予定だ。主催者は、この取組みを通じて、人々が相手を知り、理解することなく判断するのをやめることを期待している。

ヒューマンライブラリーは、デンマークの人権活動家とジャーナリストによって21年前に設立された。現在では80カ国以上でイベントを開催している。

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いやぁ、なんたる偶然。このイベントが開催された12月10日(土)、僕はティンプー在住の知人と、まさにこのElsewhere Art and Cafeでお茶してたんですよね~。しかも、このイベントの開始予定時刻となっていた17時の直前まで。そんなイベント開催の看板は店頭に出てなかったし、僕たちがお店を出る時点で店内にいた2つのグループ客も、イベントを待っているという風情ではなかった。そもそも、主催者の関係者も、話者も来ていた様子はなかった。

どうやって開かれたんだろうな?テレビ映像は見ていないのだけれど、BBSのウェブサイトに掲載されている写真のテーブルは、まさに僕が座っていた席でもあった。そもそも店内は狭くて4つほどのテーブル席しかない。テーブル席はそのままで、話者がどこかに座って話し、出席者は各テーブルで何か飲み物を注文して、それを飲みながら話を聴くというスタイルだったのだろうか。


別にイベント自体をけなすつもりではない。元々このカフェは、オーナーが代わって「Elsewhere Art and Cafe」と改称される前は、「Caf Incomplete」という名前で、ファブラボブータンに出入りしていた若手のユーザーやスタッフたちのたまり場だった場所だ。メニューや調度品自体がファブラボブータンの工作機械を使って製作されたものが結構あって、一種のショーケースとなっていた。

今でも、当時のファブラボブータンに集っていた若者同士が待ち合わせる時、このカフェは利用されているそうだし、僕がこの日に待ち合わせた相手も、元ファブラボブータンのスタッフだった。2時間ほど近況アップデートした後、電子水準器を探そうと街に出た。

ティンプーのカフェといえば、有名なのはAmbient Cafeだが、なんかハイソなブータン人や外国人がくつろいで大声で会話しているイメージがあって、あまり落ち着いて読書したりできそうにもない雰囲気だった。Elsewhere Art and Cafeはむしろ隠れ家的雰囲気で、狭いので大声での会話も憚られて、あまり他の客の会話が気にならない。カフェメニューも工夫されていて、あまりはずれたことはない。なんだか、最近このお店でも日本の海苔巻きがメニューに加わったようだ。

あ、済みません。今回は、車座でのトークセッションのお話であった。月2回ほどの頻度で開いていくそうなので、是非やっていったらいいと思う。ブータンには、偉い人が偉い人からお話をうかがうようなステージイベントとして、RIGSS(王立ガバナンス戦略研究所)が主催する「RIGSS Forum」やDruk JournalとUNDPが主催している「Bhutan Dialogue」というのがあるが、そういうのではなく、市井の人が市井の人のライフヒストリーをライブで聴けるような車座トークは、小さくても気軽に行けて好きだ。

ただ、そうなると話者が誰もが話し上手なわけでもないだろうから、いい聞き手がもう1人いることがきっと重要なのだろう。

それと告知の仕方にも工夫が必要。Human Library in BhutanにはまだFacebookページがないし、Elsewhere Art and CafeのFacebookはフォロワー数が1,600人ちょっとだから、うちのファブラボのフォロワー数(2,600人強)よりも少ない。我々がユーザー間の交流促進のために車座トークを企画しても人を集めるのには苦労しているのと同様、規模拡大には何らかの工夫が必要な気がする。月2回となると年間24人。話者の確保も大変に違いないし、社会問題をトピックに選びすぎると、意識高い系の固定客による内輪の話になってしまって、部外者が気軽に入っていけない雰囲気を作り出してしまいかねない。

定例でのオンライン懇話会や車座トークは僕らもよく主催しているが、僕たち自身も模索中である。ヒューマンライブラリーも今後続けていくのにはそれなりの苦労をされることと思うが、長く続けられてティンプーのスタンダードを作ってくれることを期待したい。


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