CSIフェアに行ってきた [ブータン]
【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】
もし音楽をバックグランドに食事することをお望みなら、ティンプーのセンテナリーパークで開催されるCSI&フードフェアは要チェックだ。今日から始まった1週間のフェアには、地元の料理やその他の食品が多数展示され、来場者を楽しませている。このイベントは、第115回建国記念日の準備プログラムの一部である。
初日の今日は、豆乳からポテトチップス、オンライン音楽アプリに至るまで、6つの新商品がステージ発表された。この発表会は、新製品のプロモーションや、潜在的なスポンサーや顧客とのつながりを作るのに役立つと期待される。
センテナリーパークには、若者、起業家精神、テクノロジーの3つのテーマに基づき、50以上のブースが設置された。「今回の展示会では、3つの明確な目標を掲げています。1つめは技術。2つめは起業家精神。3つめは青少年です」(経済省クンザン次席産業担当官)
「私たちが取り組んでいる技術には、人工知能、ブロックチェーン、ロボット、ドローン、電気自動車などがあり、私たちが取り組んでいるこれらの製品が、国内の産業にスケールアップできることを願っています。そうすれば、ブータンはテクノロジー製品を輸出できるようになるでしょう」(ドルックホールディングス(DHI)のチラグ・シャルマ分析官)
「ブータンの建国記念日に開催されるこのようなフェアは、未来への道しるべのようなものです。起業家精神や起業家がいかに重要かを教えてくれる。途上国には雇用の機会があまりありません」(ARTHI Bhutanのウゲン・ドルジ氏)
このフェアの主な目的のひとつは、地元の製品を宣伝し、ビジネス間のネットワークづくりを促進すること。CSI&フードフェアには、60人以上の起業家が参加している。屋台のほかにも、音楽ライブや無料映画上映、ゲームコーナーなど、さまざまな催しが行われている。
この週末は所用でティンプーに上がってきていたので、12月10日(土)のCSIフェア初日をのぞいてくることにした。元々、チュカで知り合いになったゲドゥの女性企業家がここに出店しているから、ティンプーで手工芸を教えておられる協力隊の方を紹介したかった。その目的は来場早々に達成できたが、会場には経済省小規模零細産業局(DCSI)のスタッフやらDHI/スーパーファブラボのスタッフやら、スタートアップセンター入居時に訪問して知り合いになった企業家やら、知り合いが非常に多く、旧交を温めるいい機会にもなった。
初日だったので、オープニングセレモニーで経済大臣や財務大臣も来られていて、会場は大賑わいだった。ただ、これが次週土曜日まで続くとなると、商談の成立確率という点ではどの程度効果があるのだろうか。ゲドゥの女性企業家とは、この後うちのプロジェクトで計画している研修で協力してもらうことになっていて、その件の準備を早く進めたかったのだが、彼女はCSIフェアへの出店準備でここ2週間超多忙で、なかなか捕まえられなかった。8日間も出店するとしたら、売れることも想定してそれなりの点数を準備しておかなければならないからだ。
こういう、官主導でのマーケットプレイス作りが一概に悪いことだとは思わないが、8日間も継続開催されると、特に地方の企業家は出店するのにその分の戦力を割かれる。せめて3日間程度にしてあげたらいいのにと思うけどね。まあ、今年は建国記念日の式典開催地が久しぶりのティンプーらしいから、政府の力の入れようが半端ない。今回の建付けがこうなるのは仕方ないのだけれど。
会場を回って、出店者のブースをいくつか見て実際に話を聴いてみて、特に僕が印象に残った点を3つ挙げておく。
1つめは、シェムガン県南部から来られていたKhengrig Namsum Cooperativeという生産者組合。ティンティビに拠点を置き、主にケン地方の農産品を加工して食品を生産している。バナナチップスやバナナキャンディというのを店頭に並べていたが、扱いが小さいけれど僕らが興味を持ったのはタケノコで、乾燥したものや、生のスライスしたもの、さらにはピクルスとして瓶詰めしたもの等を並べていた。パンバンに多くある竹の資源としての有効活用といったら竹細工ぐらいしかこれまでなかったが、タケノコという手もあるのかというのに気付かされた。お試しでピクルスの瓶詰めを1個買ってみた。
2つめは、デジタル工作系で言うと、3Dプリンターで教育玩具を売るという起業家が今年8月からスタートアップセンターに入居していることを知った。3Dプリントの受注も受けるそうなので、ティンプーで何か作りたい時にはコンタクト可能だ。フィラメントの調達方法を訊いてみたら、プンツォリン経由でインドに出かけて行ってそこで購入しているとのことだった。それに乗っかって調達を依頼するようなコラボならできそうな気がした。
デジタル工作系でもう1つの気づきは、おそらくこの分野でのブータンでのさきがけとなったのは2016年のDumba 3D Worksだと思われるが、印刷できたての彼らのパンフを見たところ、なんとUVプリンターをすでに導入しているらしいというのがわかった。今回のティンプー滞在では時間がなくて行けないが、次回来た時には彼らの工房も訪ねて、UVプリンターを見せてもらいたいと思った。
3つめは、比較的活動が長い企業家は、プロダクトのラインナップを相当多角化しているようだというのがわかった。例えば、2018年7月の記事「ブータン南部のキウイ栽培」でご紹介したカリヤン・マハトさんは、この当時はキウイフルーツ単品で売っていたが、今ではキウイのジャムやらワインやら、キウイ加工品のラインナップを増やしているだけでなく、アボカドやハチミツも生産しているらしい。
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