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『月3万円ビジネス』 [仕事の小ネタ]

月3万円ビジネス

月3万円ビジネス

  • 作者: 藤村靖之
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: Kindle版

内容(「BOOK」データベースより)
非電化の冷蔵庫や除湿器、コーヒー焙煎器など、環境に負荷を与えないユニークな機器を発明する藤村靖之さんは、「地方で仕事を創る塾」を主宰している。発明は、社会性と事業性の両立を果たさねばならない。真の豊かさを実現するために、「月3万円稼げる仕事の複業」「地方で持続的に経済が循環する仕事づくり」「“奪い合い”ではなく“分かち合い”」など、藤村さんの考え方と、その実例を紹介する。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
【購入(キンドル)】
既にお気づきかと思うが、今月は7月にも輪をかけて読書のペースが遅い。そもそもブログの更新頻度も落としているくらいだから、ブログ更新に割く時間はおろか、読書のようなインプットに割く時間も少なかったは当然だ。そしてそれは、今日に至るまでの仕事の方の忙しさとも関係している。

本書のことは、7月中旬から8月上旬まで当地におられたJICAの短期専門家の方から教えていただいた。その方ご自身も著者と面識があり、那須で弟子入りされたこともあったとかなかったとか(弟子入りされていた方ともお知り合いだったということだったかもしれない)。その話を聞いたのは、専門家の方がプンツォリン入りされてわりとすぐのことで、従って本書を探してキンドルでダウンロードしたのも1カ月も前のことになる。たぶん、僕自身が退職後にめざす仕事のあり方って、こういう、1つ1つのビジネスでは大きく儲けられないけれど、それらを組み合わせれば収支かつかつでなんとかやっていける、それでいてトータルの投入時間はそれほど大きくはならないという働き方なのだろうと漠然と思っていた。

でも、それが読了までに予想外の時間がかかってしまったのは前述の通りである。

読了までに時間をかけすぎたので、何が書かれていたのかを思い出すのは正直難儀だ。本当にこの本を読み直すことが必要となった時、改めてまた短期集中で再読することはあるかもしれない。

元々、僕は引退後のあるべき自分の姿として「3万円ビジネス」を考えていたこともあり、本書の全体的なトーンについては、自分の背中を押してくれる1冊だと好意的に見ている。単品でものを売るというよりも、その売り方も含めた全体のシステムを考えろというメッセージだと受け止めているし、さらには商品を売るのではなく、作り方・売り方を教えるというのもそうなんだろうと思う。

エンジニアでも建築家でもない文系バックグランドの人間が、どうやったらこんな働き方のスタイルを確立できるのかは今の僕にもわからない。その点は正直不安もあって、アマゾンの書評なんかを見ていても、誰にでも参考になるような事例ではないというコメントもチラホラ見かける。僕と同じようなことを思っている人は多いみたいだ。でも、年齢的に次のステップへの移行を本気で考えないといけない時期に来ている世代に属する僕のような人間も、頭をひねって、文系バックグランドでもできる3万円ビジネスの姿を考えていく必要性は感じる。

だらだらとした初読の中でも印象に残っている点にも触れておく。

1つめは、「3万円ビジネス」の事例の1つとして挙がっていた「貸し農園」についてで、これは僕と言うよりも妻がここ2年ほど漠然と言っていた構想でもあったので、それが意外と難しいという本書の指摘に、僕らもしっかりその辺は踏まえてビジネスモデルの設計をせねばならないと痛感させられた。貸し農園ビジネスへの言及があることを妻に伝えたところ、さっそく彼女も近所の図書館で藤村氏の著書を借りて、読みはじめたようである。

もう1つは、「故郷にこだわらない」という点である。地方で仕事を創ろうとして上手く行かない最大の原因が故郷にこだわることだと指摘され、「故郷にこだわるのは年寄りになってからにしてはいかがでしょう」とまで書かれている。その論拠はそうなのかなと思いつつ、僕ももう年寄りの部類だし、故郷には年老いた親もいる。親のことも考えないで、自由に「持続可能なライフスタイル」を模索するなんていうのは今の自分にはあり得ないと思う。

本書には地方で仕事を創るセオリーが43項目も挙げられている。これらを参考としつつ、自分の思っている仕事の持続可能性を見極めるようにはしていきたいが、どうしても守れないセオリーが、自分の場合は故郷か東京郊外かしかないという点にある。特に東京郊外に関しては妻が考えているところでもあるため、僕は僕なりに妻をサポートできるよう、支出を減らして少額の収入を得られる仕事をいくつも組み合わせられる方法を探っていきたいものである。

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