コロナの脅威再来? [ブータン]
マスク着用の義務化:プンツォリン
Facemasks compulsory in Phuentsholing
Rajesh Rai記者(プンツォリン)、Kuensel、2022年7月30日(土)
https://kuenselonline.com/facemasks-compulsory-in-phuentsholing/
【要約】
プンツォリンではマスク着用が義務化された。7月28日、南部COVID-19タスクフォース(SC19TF)が発表。SC19TFによると、外国人労働者と帰国ブータン人の間で、陽性者が増加しているとのこと。陽性者は市中でも見つかっており、SC19TFではさらに、隣国でのサル痘感染拡大の脅威も増していると指摘している。
7月28日、プンツォリンでは収集された189件のサンプルから、10件の陽性が確認された。すべてのCOVID関連のプロトコルが廃止された4月4日以来、合計11,340人の外国人労働者が隔離施設に収容されてきた。
住民によると、暑い中でのマスク着用は大変だとこぼす。COVIDの脅威を考えると、着用は自分のためだと思うが、感染者数が多くなかったので、着用しなくてもいいと思っていたという。市内でマスク着用しているのは5%もいない。小売店では売り上げも落ち、SC19TFの通達はあっても、多くの市民はそれが義務だとは認識していないと指摘する。以前なら1日20枚は売れていたマスクも、昨日の売上げは10枚程度だとのこと。ティンプーとプンツォリンの間を頻繁に往来する運輸業者も、プンツォリンの住民はマスクを着用していないと指摘する。
街のほとんどの人が、プンツォリンが国境の町で長きにわたって行動制限が課せられ、多くの困難を強いられたと述べる。マスクなしでどこでも移動できるようになって既に2カ月も経過するのに、現時点でマスク着用を強制するのは的外れだと指摘する。既にウィルスはすべての世帯に感染者を出し、喉の痛みや鼻水を訴える人も多いが、それはモンスーンのせいかもしれない。
昨日、De-suupと王立ブータン警察は合同で啓発プログラムを実施した。
現地では在留邦人向けのアラートも、JICA関係者向けのアナウンスもされておらず、ブータン好きの日本人向けのメルマガでもまだ報じられていないが、当地では28日(木)にこのアナウンスが行われ、うちのカレッジのグループチャットでも出回った。
クエンセルの記事は、タスクフォース(SC19TF)がマスク着用義務化のアナウンスが行われた後、それがプンツォリン市内でどの程度遵守されているのかを取材した上でのレポートとなっており、その分メディアのカバーが遅れたといえないこともない。
僕のいるCSTの学内でも、真面目にマスク着用している人は意外と少なく、学長と僕のカウンターパート、それに僕ぐらい(?)かと思う。学生はほぼ皆無だし、教職員もほとんど着用していない。着用義務化が浸透するには、もうちょっと時間がかかるかもしれない。
それに、記事でも指摘があるが、当地は雨の時にはマスクが鬱陶しく、雨が止んで気温上昇が始まるととにかく暑くてマスク着用がつらくなる。「義務化」というのは簡単だが、実際にはこれで体調を崩す人だっているかもしれない。現に僕も先週は脱水になりかけた。できることならマスク着用ではなく、別の手段で自分の身が守れないものかと思ってしまう。
さて、先週は仕事上の不手際(自分のせいじゃないと思うが)があって、9月11日から取ろうと思っていた一時帰国をいったん白紙にせざるを得なくなった。それ自体ショックで週末も気分的には落ち込んでいるところだが、こういう措置が出ると、「プンツォリンではなく、首都にいろ」とまた言われかねないので嫌だな~と思っている。首都で放置されるぐらいならプンツォリンにいた方がよっぽどやることはあるが、だからといってちょっとぐらい家族や実家の母の様子も見てきたい気持ちもある。
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