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サムチへの道 [ブータン]

サムチ~プンツォリン内国道路は早急な修復が必要
Samtse-Phuentshogling highway needs to be repaired urgently
Passang Dorji記者(サムチ)、BBS、2022年6月27日(月)
http://www.bbs.bt/news/?p=171221
samte-pling-highway.jpg
【抄訳】
世界銀行は、道路を「経済が脈打つための動脈」と例える。このフレーズはプンツォリンとサムチを結ぶ国内道路にもいえる。この道路のお陰で、サムチとチュカの経済発展は進んだ。しかし、この道路のほとんど半分の区間が悲惨な状況にある。すみやかに修復が行われる必要がある。

国境ゲートはいまだに閉鎖されているため、サムチとプンツォリンを結ぶ58㎞の国内道路は、サムチとチュカの両県の人々にとって、主要な経済ライフラインとなった。しかし、このハイウェイ、その中でも特にサムチタウンからウェゼルガン方面への約25㎞の区間は、悲惨な状況だ。この道路はドロカ郡とサムチ県内の他地域をつなぐ道路にもなっている。

この道路を日々利用する人々は、多くのくぼみから歓迎を受ける。モンスーンはこの区間の舗装のほとんどを剥がし、さらに最近の大雨で道路が部分的に冠水した。

コロナ禍からの緩和措置を受けて、このハイウェイ沿いの交通量は大きく増えた。毎日300~500台の車両が往来する。雨期がピークを迎え、いつもこの道路を使っている通行人はさらに路面状況が悪化するとみている。

「ゲートが開いていれば、私たちはインド側の道路で移動したでしょう。でも、今はこの国内道路を通る他に方法がありません。ホント悲しい状況です」——こう述べるのは、サムチ県のタクシー運転手サンタ・バハドゥル。パクリンさん。この路面状況のせいで、タクシーの維持費がかさむと嘆く。「タクシーを買うのに、額に汗して働いて、ようやく貯めたお金を使ったのに、道路状況が酷いせいで、機械トラブルにたびたび見舞われます。」

このハイウェイのことを良く知る他の人々も、同様の苦境を訴える。「道路のくぼみは雨が続くと水たまりになります。そこを通過しようとすると、車が制御不能になって、横滑りに近い状態になります。こんな酷い道路を通行するのが本当に嫌になって来ます。関係機関が早く道路の修復を行ってほしいものです」——サムチの別のタクシー運転手、テク・バハドゥル・スベディさんはこう述べる。

バル・バハドゥル・ビスワスさんもタクシー運転手。ひどい路面状況について不満をあらわにする。「道路の表面はもう流されてしまっていて、けばけばしい砂利やでこぼこの表面が見えます。こんな道路を運転するのは車に損害を与えるし、車を補修に持って行くにしても、スペアパーツはそうそう簡単に手に入りません。」

この道路の改修は2018年に行われた。道路局のプンツォリン地域事務所は昨年改修工事を計画したが、資金不足を理由に棚上げされた。同事務所としては、公共事業省に対し、再舗装の予算を今年度申請しているとのこと。

タイムリー過ぎる記事ですね~。近々この道路を使ってサムチのタウンまで日帰り出張するので、道路の様子をそのうちに追加で掲載して、ご覧いただけるようにしたいと思います。BBSのHPの写真でも雰囲気は十分伝わるが。こんなところ走ってたら、車体やサスペンションの不具合だけじゃなく、タイヤも傷むだろうなぁ(涙)。

僕の住んでいる大学構内は、プンツォリン市が敷設した導水管が土砂崩れで寸断されて、市からの水供給が先週月曜日から途絶えている(一度だけ、市の給水車のお世話になったことがあるが)。市も他の地域の住民からの要望にも答えなければいけないみたいで、復旧目途は立っておらず、大学の教職員に声がかかって、自分たちで直そうと努力もなされているようではある。僕も温水シャワーどころか、そもそも冷水シャワーもままならない状態。そこに度重なる停電。気持ちは本当に暗くなる。

なんでこんな話をしたかというと、ブータン南部は先々週から連日大雨なのに、大学構内は断水というジレンマに、ふと思い立って大型のポリバケツをひと晩軒下に出し、天水を下水用に使おうと先週試みたからである。で、一晩で相当溜まり、大雨のすさまじさを痛感させられたわけだが、いざそれを屋内に運ぼうと踏ん張ったところ、腰に電気が走った。ヤバいヤバい、ぎっくり腰をやりかけた。

確かに、こちらに来てから椅子が合わないのか、この湿度が良くないのか、ずっと腰痛には悩まされている。そんな、ぎっくり腰一歩手前の状態で片道62㎞(うちの大学からサムチのタウンまで)、2時間強のガタガタ道を走れば、間違いなく腰痛は悪化する。あゝ、ますます気が重くなってきた。

国立水文気象センター(NCHM)が27日付で出した注意報では、南部ベルトは今後48時間、かなりの降水量が予想されている。僕のサムチ行きはこの「48時間」以内の予定。そもそも通れるのかなとか、悩ましいことが多い。

【6月30日加筆】
というわけで、29日にサムチに行ってまいりました。バンピーさで言えば、最もひどいのはアモチュ橋手前の新都市建設が行われているトールサ河畔の道路。アモチュ橋を渡り、チェックポストを通過して以降、しばらくは路面状況は良い。でも油断していると、谷側が陥没していて1台しか通行できない場所はあるは、舗装が剥がれて凸凹が多いは、とどめはアップダウンも多いグネグネ道で、腰痛よりも車酔いの方がつらかった。

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