再読『こんにちはPython』 [仕事の小ネタ]
ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython
- 作者: すがや みつる
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2020/04/29
- メディア: Kindle版
内容(「BOOK」データベースより)【再読(キンドル)】
だれでも、はじめてでも、ゲームが作れる! エラーなんか怖くない! 作って動かす楽しさを体験しよう! 伝説のゲームマンガでプログラミングが身につく!
先週末、土曜午後に急に始まった長時間の停電の中で、事前に充電がしっかりしてあったKindleで、奥田英朗『田舎でロックンロール』を再読した話は前回ご紹介した。実は、この奥田さんのエッセイ集の前に、息抜きなんだからというので再読を始めたのは2冊のマンガだった。1冊は本当に純粋にマンガなので、ブログでの紹介は端折る。でももう1冊は、実益も兼ねているだけでなく、実際にIDLEでコードを打ち込んで、プログラムを動かすところまで試すことで、初読時よりも付加価値を付けられたので、再読でも取り上げることにする。
読み始めたのは土曜午後だったが、こと今回に関してはIDLEでコーディングを実際にやりたかったため、停電明け以降の週末をこれに費やした。ゼロからコードを書かねばならないようなプログラムは全部で10件程度だから、半日あればすべてのコードは入力可能だろう。僕の場合は、たぶんWindowsを英語環境で使っているからだと思うが、IDLEでコードを書く時、#(ハッシュ)を日本語入力すると文字化けするという状況だった。「フィズバズゲーム」や「じゃんけんゲーム」ぐらいなら、それぞれ"Fizz/Buzz"や"Rock/Paper/Scissors"で代用できるが、ハッシュタグの日本語入力ができないのが「じゃんけんゲーム」の途中ぐらいからちょっとストレスになっていった。
それでも「じゃんけんゲーム」はなんとかクリアしたが、最後の「スカッシュゲーム」はハッシュタグなしでコードを書き続けるのが苦痛になった。レベルが一気に上がった気がしたが、ブータンでも中高生ぐらいなら2日間のコーディング学習でこれくらいのゲームは作れる子は見たことがあるので、同じ土俵の上で会話ができるようになるには、知っておいた方がいい。
ことほど左様で、そもそも本書は「ゲームセンターあらし」とのタイアップだから、Pythonでコードが書けるようになったその先がゲームにあるのは仕方がないことだ。ただ、ないものねだりだとわかっていても、こうしてゲームへと展開していく前に、Pythonが他の用途にも用いられる可能性について、もう少し言及していてくれてもよかったのになぁという気はした。
それは、こうした、小中高生にまでPythonのすそ野を広げるための入門書を読んだ読者の次のステップとして、各自で考えるべきものなのだというのもわかっている。僕の問題意識は、自分がブロックを使って書いたコードをテキスト言語で再現できるかというところにあり、さらに具体的にはmicro:bitのコードを最初からPythonで書けるようになるというのが到達点だと思っている。MakeCodeでブロックコードを作れば、それが自動的にPythonやJavaに変換されるが、例えばmuエディターで最初から書いたコードでmicro:bitを動かせるようになりたい。
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