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来年の花博会場か? [ブータン]

プンツォリン市民にとっての遊園
Recreational park for Phuentshogling residents
Sonam Penjor記者(プンツォリン)、BBS、2022年5月12日(木)
http://www.bbs.bt/news/?p=169180
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【抄訳】
この国で最も人口が多い年の1つであるプンツォリン。しかし、この街にはレクリエーションの場所がこれまでなかった。その状況も間もなく解消される。この9月、プンツォリンに、市民が来てリラックスできる場所が誕生する。整備作業工程の75%が終わっている。

遊園の開発は2020年4月に開始された。今、整備作業は全速力で進められており、残り数カ月で終わる見込みだ。

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ウッタル・クマール・ライ市長「この事業は今月で終了する予定でした。しかし、パンデミックの影響で送れ、整備受注業者との契約を延長しました。あと2、3カ月で終了することができるでしょう。」

完成すれば、花園や魚の泳ぐ池、歩道、スカイウォーク、オープンシアター等の設備を持つ公園となるだろう。この遊園は王立ガバナンス戦略研究機関(RIGSS)に隣接した1エーカー以上の用地に作られている。元々市民のリクリエーションの場だった。

ライ市長「皆さんご承知の通り、以前はこの地は適切な管理がなされていませんでした。いい設備もなく、市民に大きな恩恵を与えられる場所ではなかったのです。」

住民はこの報道にすでに興奮を隠せない。

タシ・ツォキ・ハモ「プンツォリンは、ティンプーと違い、外をぶらぶら歩ける場所がありません。だからこの遊園は素晴らしい場所です。とても楽しみ。」

ケンガ・ギャツォ「若者はバーに繰り出すことが多いです。でも、ユースセンターや公園があれば、私たち若者も有意義な時間が過ごせると思います。」

ペマ・リンチェン「この公園が完成したら、子どもや両親と一緒にここに来て一緒に過ごしたいです。いままで屋内でしか過ごせてこなかったから、退屈して来たのです。」

この遊園整備の事業費は約2,500万ニュルタムである。.

この遊園整備地は、国道を下りて行ってプンツォリン市街地への入り端左手にある。サッカー場の向かいだ。プンツォリンを訪れたことがある人なら、「ああ、あそこか」とすぐに想像がつくのではないか。

昔、別のアサインメントでブータンに来ていた時、RIGSSを訪問したことがあるが、当時は長方形の普通の公園だった。卑近なたとえで言うと、プンツォリン市の中心地はザンドペルリ寺院だと思うが、この寺院前の公園とRIGSS前の公園はレイアウトがよく似ていた気がする。

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だから、「プンツォリンにはレクリエーションの場所がない」というBBSの断言は、聴いてて「そりゃあ違うだろ」と突っ込みたくなった。RIGSS前の公園も、20年以上前に住んでおられた青年海外協力隊の方に聞くと、「以前そこでアーチェリーをやった」と仰っていたので、整備に当たって何らかの目的があったものと思われる。

それを今回フラワーガーデンや池まで整備した公園に改装するということは、そりゃあ目的が何かありますよね。―――そう、「花博」でしょう。

2015年にパロではじまった花博は、僕が前回駐在していた3年間のうちに、パロ(2016年6月)、ティンプー(2017年6月)、プナカ(2018年6月)、サムドゥップジョンカル(2019年2月)と4回開催され、その後ハ(2020年8月)、モンガル(ゲルポシン、2022年5月)と開催されてきた。この開催地を見てくると、次に来そうなのは西部ですよね~。

でも、開催時期は不規則になってきている。来年は国政選挙の年なので、2018年のプナカのように、上院選挙と下院選挙の間にあたる6月というのはあり得る。しかし、プンツォリンのこの季節は高温多湿なので、時期としてはあまりよろしくない。ゲスの勘繰りだが、遊園整備が9月には終わる見込みである以上、年が明けた2023年1月以降、おそらく上院選挙が行われるであろう5月までの4カ月の間なら、いつ「花博開催!」となってもおかしくはない。2019年のサムドゥップジョンカルのケースがあるだけに、特に、2月下旬の可能性が高いような気がする。

僕自身がこの時期、日本の某大学と共同で、プンツォリンでのフィールドワークを考えていただけに、この報道内容を知った瞬間、相当ヤバいな~と危機感を持った。

記事では触れられていないが、この遊園の空間設計はCSTの建築学科の学内コンペで選ばれたらしい。だからこそ、花博のプンツォリン開催となった場合、相当高い確率でCSTは教職員、学生ともに動員がかかるだろう。

国政選挙にしても、花博にしても、こういうのを先読みして先手を打って行かないと土壇場になって慌てることになるので注意が必要だ。ブータン人も意外とそういう先読みをしない。計画的に動いていないので、その都度その都度の対応で振り回される事態になる。

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