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仕事の断捨離 [備忘録]

今日は、読書日記でもない、滞在国の報道紹介でもない、ただの雑感である。

今年は、2017年からプロボノで務めてきた某一般財団法人の理事を5月の任期終了とともに退任し、その財団の活動からは距離を置くことにした。いろいろ思っていたことはあったのだが、父を亡くした時、代表理事はおろか他の役員からもお悔やみのひと言もなく、当時忙殺されていた僕の仕事のバックアップも得られなかったという、感情的な部分がきっかけになった。

辛うじて評議員という別の立場で名は残しているが、これも現在の任期が終了したらたぶん辞めると思う。僕もあと2年したら還暦なので、もっと若い人に道を譲りたいというのが表向きの理由で。で、同様に今は休職扱いになっている所属組織も、駐在国での仕事が終わったらたぶん退職する。

僕には3つの「帽子」があったが、これで2つは手放すことになる。そして残る1つは、某私大の非常勤講師だったが、これも今年度いっぱいで辞めることを、今年の9月、大学院研究科長に宣言し、速やかに後任の人選に入ってもらうようお願いした。

これは2016年度から務めてきたものだが、一生懸命やっても非常勤講師の報酬が上がるわけではないし、母校でもあったのだがそこから常勤にステップアップできるわけでもないのがわかった。2018年度終了時点で一度辞めようかとも考えたのだが、わざわざ講師のポストをご紹介下さった指導教官のご厚意を裏切るのは忍びないというので思い止まり、さらに3年間続けてきた。

裏の事情まで詳らかにするつもりはないが、表向きのきれいごとだけ言うと、先述した某一般財団法人の仕事も含め、僕はこれから、大学で教えたいという可能性を、きっぱりと諦めたということである。これは1年前に会社から突き付けられた究極の選択で、今の仕事を選んだ時点で覚悟を決めていたことであり、今年こうして進めてきた仕事の断捨離は、それを踏まえて行われている。

―――というのは表向きの説明だと再度強調しておく。いずれもきっかけとなった出来事があり、両組織に対する不満もあったからだ。実際のところはアドホックでの講義依頼は受けているものもあるし、自分の今の仕事と絡めての教育機会は、むしろ積極的に応じている。でも、こと上述の財団や私大とは、今後は少し距離を置いていくつもりだ。

1年前に自分が下した究極の選択をもとに、今、僕は自分のやるべきことの再構築を進めている。あと2年ぐらいは落ち着かない状態が続くだろうが、メインの会社の退職時には、整理がついているだろう。そのためには自分が今やっておかなければならない仕事もある。

師走に入ってこんなことを書いたのは、先述の某私大の通信制大学院での後期講座が大詰めを迎え、かろうじて残っている履修生に対し、期末課題の提示を終えたからだ。まだ本来なら成績評価を終えてひと段落となるが、今回は最後だと思って例年よりも高い熱量で取り組んできたので、オンライン履修室での自分の書き込みも、集計してみたら50,000字をはるかに超えていた。各履修生のそれよりも多いくらいだ。

期末課題を提示する際、自分の講義は今期が最後だと初めて明言した。なんだか、肩の荷が下りた気がして、少し今の心境を書いてみたくなった。

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