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『イーロン・マスク 未来を創る男』 [仕事の小ネタ]

イーロン・マスク 未来を創る男

イーロン・マスク 未来を創る男

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/18
  • メディア: Kindle版
内容紹介
イーロン・マスクは、日本にいないタイプの次世代経営者のスター! 宇宙ロケット、電気自動車のスポーツカー(テスラモータズ)、太陽光発電……未来の世界を創り出すために、大金を投じ、常に勝負し続ける豪腕経営者。次世代のスティーブ・ジョブズとも呼ばれる、今後ますます注目される異能の経営者イーロン・マスク初めての本格評伝登場!
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直前にティム・オライリー『WTF経済』の読み込みで手間取り、ようやく便秘が解消された後、次に読もうと思っていたのはイーロン・マスクの評伝であった。そして、この本は今回の海外赴任にあたり、話のネタとして読んでおいた方がいいと考えていた本でもあった。

今回の赴任先は、前回同様、ヒマラヤの山岳王国ブータンである。前回とは立場が異なるので、同じ体験は多分しないと思うが、前回の駐在の際の1つのメルクマール的出来事は、当時のとツェリン・トブゲイ首相のご自宅に呼んでいただいたことであった。前の来訪者との打ち合わせが長引き、僕らは応接室で待たされたのだが、そこにあった書棚の中に、本書の原書"Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future"がデーンと立てかけられていたのである。僕が呼ばれたのは2016年11月、本書が出たのは2015年5月だから、発刊からさほど間を置かずに読まれたに違いない。

”ELON MUSK"の文字が背表紙にでかでかと掲げられていたからすぐに気づいた。トブゲイ首相自身も元工学専攻、イーロン・マスクの信望者で、アクセルと同時に最大トルクが発生する電気自動車(EV)の可能性を見抜き、ブータンにも導入しようと進められたリーダーでもある。

そんな元首相の愛読書、僕らがフォローしないわけにはいかない。いつか読まなきゃと思っていたら、トブゲイ首相率いる与党が2018年の国政選挙で予備選で敗退した。これを言い訳にしてどんどん先送りは続き、帰国後も後回しになっていた。今回トブゲイ前首相にお目にかかる機会などあるとは思えないけれど、「宿題」ぐらいは片付けておかなきゃと思い、隔離施設収容期間中に読むべき本の筆頭に位置付けてきた。

いや~、癖のある人物だね。細かいし、人からどう見られるのかをすごく気にするし、意見が合わないと平気でクビにするし、人使いは荒いし(でもそれ以上に働く人でもあるが)。人がやっている仕事が気に食わなければその人を外して代わりに自分がやり始めちゃうし、しかもそれができちゃうし。でも、子供の頃から掲げてきたビジョンを大人になっても具体化させるのに動けている人生というのを、人に胸を張りたくなる気持ちはよくわかる。B型なのかな。

ここでもイーロン・マスクの最重要課題の認識は気候変動対策にあるというのがよくわかる。スペースXは人類が火星でも暮らせるようにするためだろうし、テスラにしてもソーラーシティにしても、温室効果ガス排出ゼロの車を作るとか太陽光をフル活用するとか、そうした目的で進められている。ブルーノ・ラトゥールなんかは、宇宙ロケット開発は富裕層が地球を見捨てて他の星に脱出することが目的なのだと批判しているが、一方でのEVや再生可能エネルギー開発は、その地球をイーロン・マスクはまだまだテクノロジーの力でよりよくできると考えている証でもあると思う。

それに特筆すべきはその開発にかける時間である。スペースXはあっという間に宇宙ビジネスのトップランナーに躍り出たし、テスラは最初は主要自動車メーカーも歯牙にもかけてなかったのが、気付けばすぐそこに来ている。そのテスラ株の急騰のおかげで、今やイーロン・マスクは世界一の大富豪だ。また、2013年に発表したハイパーリンクも、実用化に向けて徐々に成果を上げてきているが、日本がリニアモーターカーの開発に費やしている時間を考えると、かなりの短期間で実装に行ってしまいそうな気もする。

本書は2015年初頭までの出来事までしかフォローされていないが、その後イーロン・マスクに関連して報じられていることを断片的にでも見ていると、口にしたことは必ず実行に移し、なおかつ結果も出してきているように思えてならない。

まったく、凄いよね…。

こういう超弩級の天才を見てしまうと、自分の人生ってなんてちっぽけなんだと思ってしまう。比べるのがいけないんだけれど、イーロン・マスクの半生を見てて、ほとんど今の自分の生き方に関して示唆も何にも得られんなぁと情けなくなる。勿論、そういう生き方がいいとも思わないのだけれど。

ただ、今更遅いけれど、自分自身これからも本はたくさん読もうと思うし、我が息子・娘にも、聞く耳持ってもらえなくても「本読め」とは言い続けようと思う。

それと、「宇宙インターネット構想」が多くの開発途上国の、なかなかアクセスできなかった遠隔地にもデータや情報を届けることができる時代が、イーロン・マスクの手によって、近い将来訪れることを期待して、そうした時に何ができるのか、そのために今何をやってくべきなのかを考えていきたい。

Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future (English Edition)

Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future (English Edition)

  • 作者: Vance, Ashlee
  • 出版社/メーカー: Ecco
  • 発売日: 2015/05/19
  • メディア: Kindle版


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