『南小国町の奇跡』 [地域愛]
内容紹介【購入】
地域が「変わりたい」という意思をもてば、奇跡は起きる!万年赤字の物産館がわずか1年で黒字転換、ふるさと納税寄付額は2年で750%増……DMO設立準備期から3年間、熊本県阿蘇郡南小国町に伴走してきた著者が語る、観光を軸としたヒトづくり、モノづくり、地域づくり。「南小国モデル」が今、明かされる。
今、経由地のデリー(!)の空港内ホテルに滞在中ですが、今朝自宅を出発する前に、2冊ほどKindleで購入しておいた本がある。優先的に読まねばならないのは既に160頁まで読み進めている別の本だが、読みにくいので進みが悪く、気分転換に別の読み物が欲しかったのだ。
それで先ずは羽田からデリーまでの約8時間の機中で、1冊読み切ることにした。それが、熊本県南小国町の地域おこしの経験について書かれた1冊である。
南小国町のことを知ったのは、トランスローカルマガジン『MOMENT』創刊号で、ファブラボ阿蘇南小国について紹介されていたからである。当然、本日ご紹介する本の中でも、ファブラボが出てくるものと期待していた。それが最大の理由だ。
そして、確かに紹介されてはいた。しかし、本書が取り上げる南小国町の地域おこしは、ファブラボよりも後にスタートした、もっと最近の出来事だった。
なんだ、ガッカリ―――と言うつもりはない。わずか3年の間に南小国町にもたらされた変化はそれは特筆すべきことだし、こういうケースが全国各地で起こってくるのはうれしいことだ。特に、僕が身を置く業界は、既に2010年代前半には人口増に成功した山陰地方のある自治体との関係が強く、仕事だからそこに便宜を図れと言われて岐阜県西美濃地方出身の僕は忸怩たるものがあった。南小国町は、僕の故郷と社会経済状況が近いので、九州だとはいえまだ親近感がわく。
ただ、「奇跡」と銘打っているから読んでみたけれど、なんだか外部のコンサルタントが短期間で上げた実績を売るための宣伝本のようにも感じてしまい、素直に読めないところもあった。とはいっても、外部コンサルタントが来てアドバイスしても、うまくいっていないDMOは多いらしいから、あげた実績に対しては敬意は表するし、これから僕が関わる仕事に関して参考になるところもあった。
これから、何度か読み直して、自分のやるべきことを確認したりするだろう。
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