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『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』(新訂版) [家族]

身近な人が亡くなった後の手続のすべて(新訂版)

身近な人が亡くなった後の手続のすべて(新訂版)

  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2020/10/03
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
葬儀や法要のこと、保険や年金のこと、相続手続のこと、預貯金の解約のこと、相続税のこと。実際に身近な方が亡くなって様々な手続にとりかからなければならない方、これからそのような場面を迎える可能性がある方に、いちばん身近な参考書として活用していただけるよう、この本を作りました。
【購入】
2015年9月に市立図書館で借りて初版を読んだ際、「一家に1冊、座右に置いておいた方がいい本かもしれない。「備えておきたい、いちばん身近な参考書」といううたい文句にはうそ偽りはない」などと自分でもコメントしていたのだが、さすがに父の衰弱ぶりが目立ってきたここ数カ月、万が一のことを考え、1冊購入していた。

3月下旬、東京都の緊急事態宣言が解除された後、僕はようやく故郷に戻り、老健施設でお世話になっていた父を見舞うことができたが、その日程の初日は父の市民病院での検査に同行することから始まったので、本当に万が一のことを考えて、本書を里帰りに携行していた。

行きの新幹線の中で、その「万が一」の部分、死去した場合にすぐに取らねばならない初動について、念のために確認しておいた。要らなければそれでよいが、図らずもそういう事態に陥った場合に、何がどう流れていくのかある程度知っておくだけでも落ち着いて行動できる。残念ながら、父はその施設で早朝息を引き取り、実際に対応を迫られることになってしまったが、予期せぬ父の最期にどうしても取り乱した母の横で、落ち着いて行動をとることができた。

もちろん、その初動を可能にしたのは、母が念のためと3月初旬に互助会に入会していて、少なくともどこの葬儀社とやり取りを始めたらいいのかが明確になっていたことも大きい。

そこからは本当に流れに身を任せていた感じだったが、その間に、実家に置いておいた本書に目を通した末弟が、役所関係や相続関係、保険求償、年金等、次に訪れるであろう諸手続きの嵐を事前に把握し、町役場や金融機関に出向いて提出書類を受け取り、必要な書類についての確認をしてくれた。司法書士との相談も告別式終了後2日以内に終えることができ、初動としてはかなりの動き方ができたと思う。

4日(日)、僕はひとまず東京に戻った。帰りの新幹線の車中で本書を改めて読み直したが、かなりの道筋をつけられたことが確認できた。東京で最寄りの市役所で僕が取得しなければならない書類もあるし、まだ終わっていない手続きもかなり多いが、本書のチェックリストを見ながらひとつひとつつぶしていきたいと思う。なお、葬儀社からも同じような内容の冊子を渡された。こちらの方がもっとコンパクトで、持ち運びにも向くが、事が起きてからでないと渡されないような冊子では、有事の備えができない。不安解消のためには、早めの確認が必要。その点で本書の有用度はやはり大きい。

唯一、本書に書かれていないのはお寺との関係。枕供養から始まり、お布施の相場とか、中陰法要の日程とか、宗派による焼香の仕方の違いとか、そりゃ宗派によって相当違うから、そんなことまで本書でカバーしにくいだろうが、例えばわが家の真宗大谷派の場合は、本書よりむしろ、1月にもご紹介した『面白いほどよくわかる浄土真宗』の方が参考になる。



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