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『にっぽんの美しい民藝』 [地域愛]

にっぽんの美しい民藝

にっぽんの美しい民藝

  • 作者: 萩原健太郎
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2020/09/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
日本各地の民芸館・有名店を旅しながら、民藝の世界を紹介する本。日本民藝館からはじまって益子、盛岡、会津、松本、南砺、京都、丹波、倉敷、出雲、八女、読谷……など各地域の代表的な手仕事を紹介します。各スポットでは、民藝品の特徴や歴史を紹介。さらに柳宗悦や濱田庄司、芹沢銈介、丸山太郎、河井寛次郎、吉田璋也、バーナード・リーチ、外村吉之介などの民藝同人のゆかりを解説しています。旅で役立つガイドとして使うのはもちろん、民藝の入門書としても楽しめます。
【コミセン図書室】
コミセン図書室に本を返却に行くと、ついつい次の本を目いっぱい借りてきてしまう。以前は上限3冊だったのが4冊に緩和され、貸出期間は2週間と変わらずなので、自ずと借りようとする本の中に週末読書用の小説を入れたり、ページをパラパラめくるだけで読んだ気になれるガイドブックのような本を入れたりと、年初に立てた誓いにそぐわない本を選択してきて、それに時間を取られる。

しかし、これまでの僕の本の選択の傾向との関連性が全くないかというとそうでもない。例えば、昨年前半、僕は「民藝」や「アーツ&クラフツ運動」をテーマにして何冊かの本を読んだことがある。さすがに柳宗悦の著書を読むところにまでは至らなかったが、これからの仕事との関連で、和紙作りや竹工芸についてはもう少しハンズオンで知っておきたいと思う気持ちもあり、それらを扱っているような民藝館や民藝品のお店には、足を運んで匿名の人々が製作した作品の数々を実際に見ておきたいと思っている。

もちろん、新型コロナウィルス感染拡大が収束したらという条件付きだし、自分とあまり縁もゆかりもない地方にまで出かけて行ってまで見たいという気持ちもない。せいぜい、東京近辺と実家のある岐阜周辺、さすがに東北や北陸、京都・大阪あたりに足を運ぼうとはなかなか思わない。

でも、和紙作りや竹工芸、それに織物となると、実は本書で紹介されている民藝館などでそれらを扱っているところは、東北だったり北陸だったり、中国地方だったり九州だったりする。どうしようかと悩ましくなる。何年かかけて訪問してみたいなという気持ちもないことはないが、取りあえず今この本の貸出期間の中で何をすべきか―――。

どうせなら興味あるところに付箋を貼って、そこの名前だけでもここで列挙しておこうと思い付き、実際にそうしてみたところ、付箋の数が簡単に15カ所を上回ってしまった。

こんなに多いんじゃ、費用対効果を考えればこのガイドを1冊手元に持っておくのがいちばん効率的だ。そんなわけで、本当に必要だと思った時に、この本は改めて購入しようと思っている。

最低限今回の僕の収穫は、大分県の別府の「大分県立竹工芸訓練センター」について知れたこと。日本で唯一の竹工芸の職業能力開発校だという。本書で紹介された様々な民藝館、資料館、民藝ショップ等の中で、今1つどうしても行ってみたいところを挙げろと言われたら、迷わずここを選択する。

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