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2020年の読書まとめ [備忘録]

2020年の読書メーター
読んだ本の数:207冊
読んだページ数:53165ページ
ナイス数:1061ナイス

207冊! 久しぶりの年間200冊越え。頑張ったなぁ。

まさか1年間ずっと日本にいられると思わなかったが、コロナの巣ごもりを利用して、長年積読状態だった洋書だの専門書だのを片っ端から通読することができた。読書メーターで長年、「読みたい本」リストに挙がっていた文献についても、入手困難なものには見切りをつけてリストから外す措置をとり、借りられるものは図書館で借りて、とにかくリストの圧縮に努めてきた。

新たに蔵書に加わったものや、読みたい本リストに加わったものがあるため、見かけの冊数はあまり変わっていないが、長年リストに残っていて橋にも棒にもかからぬ本は、かなり減ったと思う。いわば、読書管理リストの大掃除だった。

わりとすっきりした状態で新年を迎えたが、今年の目標は以下の通りだ。

1.『国富論』(アダムスミス)や『資本論』(マルクス)など、なるべく古典を読む。

2.インドを含むアジアの開発問題に関する文献を重点的に読む。

3.わけあって、浄土真宗に関する文献を読む。

4.小説では、宮本輝、垣谷美雨作品は重点的に読む。SFとして藤井太洋作品に挑戦する。


◆◆◆◆

https://bookmeter.com/users/24177/summary/yearly
■雲を紡ぐ
読書メーターの2020年ブックオブザイヤーの第5位にランクインしていたので読んでみた。上位に挙げられるだけの作品であることは間違いないが、伊吹有喜作品は、登場人物がどこに向かっていくのか展開が読めずにハラハラすることが多いなと改めて感じた。複雑な事情を抱えた登場人物が多くて、予定調和的な終わり方にならない。アーツアンドクラフツ運動とか柳宗悦の民藝運動とかにもふれるくだりがあり、いい復習にもなった。
読了日:12月29日 著者:伊吹 有喜
https://bookmeter.com/books/14960919

■小さな地球の大きな世界 プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発
たぶん自費出版に近い扱いだったのだと思うが、内容的には読みごたえがある本。SDGsという流行りの言葉そのものではなく、その背後にあってSDGsの理論的バックグランドになっていると言われる「プラネタリーバウンダリー」を詳述しようという本で、読者に「今すぐ行動」を促す、骨太の内容になっている。ただ、高い。座右に置いておきたいぐらいいい本だが、図書館で借りて読むならともかく、お金を払って読もうにも手が出ない。
読了日:12月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/12977619

■いつもの仕事と日常が5分で輝く すごいイノベーター70人のアイデア (T's BUSINESS DESIGN)
70人も一気に紹介されると、ひとりひとりの偉人に関する印象が薄れるなぁ。昔、親父がポプラ社の子ども伝記全集を買ってくれたけど、全部は読み切れなかったのを思い出す。こういう要約版でもあったら、全巻読めた気になることができたかもな。紹介されている人が全員イノベーターかというと違う気もする。70人分のイノベーションのアイデアといっても、結構似通ったものがあったりする。
読了日:12月28日 著者:ポール・スローン,Paul Sloane
https://bookmeter.com/books/12951303

■まち
読書メーターのおススメだったので読んでみたけれど、読者を選ぶ作品だと思う。20代の読者ならともかく、50代後半のオジサンには響きにくいかも。
読了日:12月25日 著者:小野寺史宜
https://bookmeter.com/books/14788650

■Voluntary Architects' Network──建築をつくる。人をつくる。
建築家と人道援助ってどうやったらつながるのかとずっと考えていたのだけれど、ようやくヒントを得た感じだ。10年も前の本だから、人づくりをこの時点で既に仰っていた坂先生のゼミから、その後どのような建築家が育ち、同じく人道援助の分野で活動しているのかが知りたくなった。坂先生は再生紙を活用されていたが、これを和紙とか竹とか松葉とか、現地で入手可能な素材の活用に応用するようなことを、日本国内で研究されている人はいるのだろうか。いれば会って話を訊いてみたいが。
読了日:12月22日 著者:坂 茂,慶應義塾大学坂茂研究室,北山恒,ブラッド・ピット
https://bookmeter.com/books/1946187

■灯台からの響き
しばらく宮本輝作品と向き合ってみようかと思います。すごいドラマチックなシーンがあるわけじゃないけど、1980年代からずっと同じような時代を生きてきた者として共感を覚えるシーンが多いし、何よりも、本を読むこと自体を肯定的に描いてくれているところには好感が持てる。
読了日:12月22日 著者:宮本 輝
https://bookmeter.com/books/15769374

■SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。
フェリシモの社長から以前勧められたことがある本。なんだかデジャブ感がある内容。自分がフィル・ナイトだとは思わないが、自分が今演じている役割は、本書で出てくるヘイズとかウッデルとかのような人々と似ているなと漠然と思った。「自分の価値は、自分に関わる人たちで決まる」というのを肝に銘じて生きてゆきたい。
読了日:12月19日 著者:フィル・ナイト
https://bookmeter.com/books/12325755

■開発なき成長の限界――現代インドの貧困・格差・社会的分断
原著発刊は2013年、訳本は2015年で、少し記述は古いけれど、インドの開発課題を理解するにはかなりの良書。『ODAの終焉』の著者は本書の執筆者の貧困層ターゲティングの施策に批判的だったが(それが今本書を読んで確認しようと思った動機だが)、本書は別に経済成長を否定しているわけじゃなくて、成長の果実を「顧みられない層」に届けるための公共政策の重要性を主張しているように思えた。いい本だし、翻訳もわかりやすいが、いかんせん税別4600円は超高額。図書館で借りでもしないとなかなか手が出ないのが残念。
読了日:12月15日 著者:アマルティア・セン,ジャン・ドレーズ
https://bookmeter.com/books/10173046

■Tinkercadではじめる3D‐CAD―「3Dプリンタ」や「マインクラフト」の3Dモデルが簡単に作れる! (I・O BOOKS)
入門的な3D-CADソフト、本書をざっと読んで週末だけである程度操作に慣れることができた。マウスだけでもかなりの直感的な操作性、複数名でのデータ共同制作など、リモートでもけっこう使えそう。但し、本書の後半はマインクラフトやレゴとの連携用のオリジナルパーツのデータ作りの話が中心で(そこはあまり興味ないので)、電子回路(Circuits)やコーディングブロック(Codeblocks)のような比較的新しい機能の解説はない点には注意が必要。
読了日:12月13日 著者:東山 雅延
https://bookmeter.com/books/12532117

■道誉と正成
同じ作家なのに、『義貞の旗』とは真逆の新田義貞の描き方だった(笑)。対照的に、後醍醐天皇と足利直義の描き方はどちらも共通していたな。楠木正成の神出鬼没ぶりがすさまじくて、話の展開と結末をだいたいわかっているオタクにも、楽しめるストーリーだった。現在NHK-BSで再放送中の大河ドラマ『太平記』も、明日が湊川合戦の結末が描かれる。天皇親政での教訓が、明治時代の元老制につながっていったのかなとふと思った。
読了日:12月12日 著者:安部 龍太郎
https://bookmeter.com/books/566648

■ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険
著者の実体験が語られている箇所はものづくりを自分でやっていない者にはかなり難解だが、深圳の様子、中国人の考え方など、断片的には情報がかなり豊富に含まれていて面白い1冊。第10章の遺伝子情報のリバースエンジニアリングの話にはぞわっと来た。まとめとしては第11章のインタビュー抄録はまとまっていて僕らにも理解しやすいと思う。
読了日:12月11日 著者:アンドリュー“バニー"ファン
https://bookmeter.com/books/13145256

■決戦!関ヶ原2
この順序で読んでいって面白さを堪能できたのだけれど、ばらばらに読んでたらどうだったのかなとふと思った。これ編集やった人すごいな。
読了日:12月06日 著者:葉室 麟,東郷 隆,宮本 昌孝,冲方 丁,天野 純希,吉川 永青,簑輪 諒
https://bookmeter.com/books/11967243

■記録史料学と現代―アーカイブズの科学をめざして
1998年発刊。今や情報公開法も制定され、公文書管理法も制定され、森友学園問題で市民の目も公文書管理に向かうようになった。とはいえ、本書で提示されている枠組みはイキだと思う。もはや自分も年齢的にアーカイブ学を学び直すのは難しいが、2012年頃に一度読んでみようと思った専門書であり、内容をざっと斜め読みしておきたいと思って図書館で借りた。現状とは確かに合っていないけれど、本書で提唱されていた中で、アーキビストの育成だけは、あまり進んでいるとも思えない。
読了日:12月05日 著者:安藤 正人
https://bookmeter.com/books/961013

■百年泥(新潮文庫)
この作品と今出会ったのもインドとのご縁かなと思わぬでもない。この混沌ぶりは確かにインドで、光景も容易に想像がつくが、どこからがリアルでどこからが空想なのかがよくわからず、シーンが変わるたびに迷子になりそうな気分に陥った。それも含めてインドか…。つくづく、自分は芥川賞受賞作品との相性が悪いと思った。
読了日:12月05日 著者:石井遊佳
https://bookmeter.com/books/16343640

■カカ・ムラド~ナカムラのおじさん
発売と同時に入手。今朝のNHKニュースでも取り上げられていたのでさっそく読んだ。中村先生のご功績がコンパクトにまとめられている。子どものいるご家庭には薦める。作品で取り上げられている用水路建設を最初に考案されたのが、先生が56歳の時のことだと知り、57歳の自分ももっと頑張らねばと思った(頑張っても先生のようにはなれないが)。先生が好きだったという「一隅を照らす」という最澄の言葉、自分も心がけていきたい。
読了日:12月04日 著者:ガフワラ
https://bookmeter.com/books/17042306

■義貞の旗
新田義貞主人公の小説は多々あるけれど、その中でも特に義貞推しのストーリー展開で、現在NHK-BSで再放送中の大河ドラマ『太平記』とは真逆。義貞の口調が東国武士のそれとは思えないぐらいで、他の登場人物に同じような人がいないため、1人だけ浮いていて最後までなじめず。まあ、そういう解釈のしかたもあるんだろうねというので、エンターテインメント小説としては楽しめた。それにしても、天皇親政というのは判断を誤ると取り返しがつかないものなんだな。どんな作品でも、公家は武家の足を引っ張る展開になるのは似ている。
読了日:12月03日 著者:安部 龍太郎
https://bookmeter.com/books/9868284

■ODAの終焉: 機能主義的開発援助の勧め
再読。それにしても、誤植が多いね。誤植だけなら編集の問題だが、明らかな著者の認識の誤りも何カ所かある。コーデル・ハルは米財務長官じゃない、国務長官だから。インドのバンガロールがあるのはグジャラート州じゃない、カルナタカ州だから―――といった具合。主張は傾聴に値するのに、すごくもったいない。
読了日:12月03日 著者:浅沼 信爾,小浜 裕久
https://bookmeter.com/books/12222524

■デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する
わりとシンプルな提言事項に、いろいろな逸話や解説をくっつけて書籍化している感じ。提言のいくつかは既に自分も取り組んでいるが、さらにひと押しとなったら、Facebookをスマホからアンインストールするとか、もっとドラスティックなことが必要だと思う。電車待ちや信号待ちの手持無沙汰な時、ついスマホに手が伸びる自分のクセにも気づかされた。「SNSをやっていても家族に十分な食べ物を買ってやれなくなるのではないか」という不安は自分も感じる。スマホを手放せない我が子どもたちにも読ませたい1冊である。
読了日:11月30日 著者:カル・ニューポート
https://bookmeter.com/books/14324974

■四月になれば彼女は (文春文庫)
静かな小説だね。世代的に僕はこの作品の主人公たちよりも10歳以上上で、今年銀婚式を迎えたぐらいだから、結婚するしないでぐにゅぐにゅ言っている登場人物の話はよくわかりません(笑)。ウユニ塩湖の装丁に惹かれて図書館で借りたが、エンディングがまさかあの国とはね。そこは、ご縁があったということでしょう。
読了日:11月28日 著者:川村 元気
https://bookmeter.com/books/14195194

■The Poor and Their Money (Oxford India Paperbacks)
著者の基本認識は、貧困層も貯蓄するニーズがあるというものである。貧困層が大量の資金を一度に必要とするような資金ニーズがある場合の戦略として、①必要資金を十分貯めこんでからそれを取り崩して支出に充てる(Saving Up)、②必要資金を前借りして先に支出し、その後返済のために支出を切り詰める(Saving Down)、③自己資金と借入金を組み合わせる(Saving Through)、の3つが考えられるということである。あとは、以前書いたブログの記事をご参照下さい。
読了日:11月28日 著者:
https://bookmeter.com/books/3146223

■最底辺のポートフォリオ
久しぶりに読み直したよ。第1章、第2章だけだけど…。インドの農村に関心を持っているような学生さんに紹介するにはとてもいい本だ。感想は、初読の際のブログでの紹介記事URLをご参照下さい。
読了日:11月28日 著者:ジョナサン・モーダック,スチュアート・ラザフォード,ダリル・コリンズ,オーランダ・ラトフェン
https://bookmeter.com/books/4507374

■絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)
8年ぶりの再々々読。今回もしゃべる前のネタの仕入れ。石井光太さんの著書は読みやすいから、短期間での情報収集には結構重宝する。全部参考になったというよりも、出稼ぎ路上生活者の故郷での暮らしも含めた1年間の動き方がどうなっているのかというところに興味を抱いた。
読了日:11月25日 著者:石井 光太
https://bookmeter.com/books/3490253

■図解わかる個人事業の始め方
すぐ何か行動できないかと思って購入して読み始めたのだが、そもそも今勤めている会社の副業規定に抵触することが判明して検討凍結。会社辞めた時の頭の体操にはなったが、先ずは自分が何をやりたいのかをはっきりさせることが大切だった。
読了日:11月22日 著者:
https://bookmeter.com/books/16160749

■ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか
自分もワークマンの店舗を覗くようになったのはここ1、2年のことなのだが、どんな商品がどんなストーリーの下に陳列されているのか、店舗のレイアウトがどのような考え方でまとめられているのか、どんな方がFC店の店長をされているのか等、次に訪れる時にどんなポイントを見たらいいのか、参考になった。
読了日:11月22日 著者:酒井大輔
https://bookmeter.com/books/16197302

■拾われた男 (文春e-book)
何度も映画やドラマで顔を見かける俳優さんだが、あの作品に出演していた頃、私生活ではそんな状況だったんだというのがよくわかった。それにしても、よく号泣する人だね。最後の100頁ぐらいは、お兄さんとの思い出の話でしんみり。最後は読んでいてちょっともらい泣きもした。なんだろう、この人の文章の書き方が僕のタッチとすごく似ている気がする。僕と比較しては申し訳ないが、読ませる文章が書ける人です。いい週末読書になりました。
読了日:11月21日 著者:松尾 諭
https://bookmeter.com/books/16214505

■こんなにスゴイ! 地図作りの現場 (NextPublishing)
確かにスゴイ。でも、それぞれの取組みの列挙で、それらを横断的に見る枠組みが示されていないから、なんで重複するような取組みが各社で行われているのかという根本的なところがよくわからなかった。
読了日:11月18日 著者:片岡 義明
https://bookmeter.com/books/11221794

■FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)
再読。発刊は2012年だが、迷ったら何度か読み直すべき本。自分がこの領域で多少なりともキャッチアップしてきたからだと思うが、何年かぶりに再読してみると新たな発見があった。特に、MITのD-Labとファブラボのネットワークの連携の話。その後どう進んでいるのかわからないが、これに近いことを自分も考えていたので、サポーターが増えたような心強さを感じた。
読了日:11月16日 著者:田中 浩也
https://bookmeter.com/books/5119491

■鳥取県の歴史散歩
人生初の鳥取入りのお供に。県内全域踏破するわけじゃないから、訪問する鳥取市周辺だけ読んだ。それだけでも興味が湧いてくるな。
読了日:11月16日 著者:
https://bookmeter.com/books/5808552

■このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景
続編が最近出てたので、いずれ読もうと思っていたのだけれど、図書館に行ったら初刊の方が置いてあったので、それから読んでみることにした。ゴミを出す側のモラルの低さ、それ以前にこの大量消費社会を作ったこの国のあり方自体に疑問を感じる一方で、清掃員の方々の真摯に作業に取り組む姿勢に敬意を表したくなる。回収してくれている皆さんだけに、僕ら捨てる側に対して「これだけは」やって欲しいという要望には耳を傾けなければならないと思う。
読了日:11月15日 著者:滝沢 秀一
https://bookmeter.com/books/12963893

■鳥取県の歴史 (県史)
鳥取県訪問前に少しぐらい地域史を頭に入れておこうと思って読んだ。これまで縁もゆかりもなかった土地だけれど、地理と歴史をマッチさせて軽く予習することはできたと思う。鳥取入りして行うプレゼンの内容充実に、使えるネタもいただいたし。但し、編著者が竹島問題で韓国寄りの発言をされている点は、議論を呼ぶかもしれない。(今回の私の鳥取入りとはまったく関係ないですけど。)
読了日:11月14日 著者:内藤 正中,日置 粂左ヱ門,真田 廣幸
https://bookmeter.com/books/9719297

■The Hackable City: Digital Media and Collaborative City-Making in the Network Society (English Edition)
あまり引っ張ってもしょうがないので、イントロとあとは各章のAbstractだけ読んだ。読みながら、市民がデジタルテクノロジーを駆使して都市のガバナンスに参加していくような意識は、まだ日本ではあまり育っていないのではないかと感じた。
読了日:11月12日 著者:Michiel de Lange,Martijn de Waal
https://bookmeter.com/books/15975460

■ゼロからつくる科学文明: タイムトラベラーのためのサバイバルガイド
もうちょっと心のゆとりがある時に読みたかった。ちょっと仕事が立て込んでいる時に息抜きに読もうにも、通勤電車に持ち込むのにはちと重く、就寝前の読書にも重くて向かない。空き時間を利用してなんとか読み切ったが、図書館への返却期限までになんとか斜め読みしておきたいというアリバイが作れてホッとした気持ちしかない。
読了日:11月10日 著者:ライアン・ノース,Ryan North
https://bookmeter.com/books/16312569

■50代からの人生戦略 (青春新書インテリジェンス)
50代も後半です。大風呂敷を広げるのではなく、やるべきことを絞り込めというのは同感。本書に書かれていること、多すぎて全部はできないが、いくつかは実践してみようとは思う。キリスト教の教義とか聖書の引用とかがすごく多いのだけれど、アメリカの大統領選挙開票速報への両陣営と支持者の反応を見ながら本書を読むと、首を傾げるところが多い。
読了日:11月05日 著者:佐藤 優
https://bookmeter.com/books/14990872

■サーキュラー・エコノミー 企業がやるべきSDGs実践の書 (ポプラ新書)
評価が悩ましい。こういう本が今求められているのはわかるのだが、なんかすごく読みにくかった。序章の概念的な説明はいいとしても、第1章以降は全て企業、それも大企業の取組み。それを紹介して、「それでは御社も」と言われても、余力のない中小企業には難しいと思う。それに、序章で提示した枠組みと第1章以降の事例がうまく整合していない気もするし。企業の取組み紹介ばかりで、欧州で見られる都市レベルでの市民の取組みについてはほとんど触れられていない。想定読者は大企業のサステナブル担当者か。
読了日:11月03日 著者:中石和良
https://bookmeter.com/books/16518411

■繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学 クレイトン・M・クリステンセン (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
意外な掘り出し物の本。クレイトン・クリステンセンといったら『イノベーションのジレンマ』で有名なイノベーション論者だが、そんな人が1国の経済開発を見たら、なんで成長を遂げた国と停滞している国があるのかは、新たな市場を創出できるイノベーションを生める環境があるかどうかで左右されるというようなことが書かれている。言ってみればBOPビジネスを別の形で言い換えて論じているようにも感じたけれど。
読了日:11月02日 著者:クレイトン・M クリステンセン
https://bookmeter.com/books/13840534

■恋におちた哲学者 (きゅんきゅんくる!教養 5)
娘がニーチェやサルトルの名を知っているので驚いたが、その元ネタが本書であった。哲学へのエントリーとして、こんな方法もあるのかと感心した。それにしても、有名な哲学者って結構お盛んだったんだなぁ。どうせなら、ハンナ・アーレントの目線でハイデガーを描いて、そのアーレントの思想にも光を当てて欲しかったが、本書の想定読者はあくまで女子だからなぁ…。
読了日:10月31日 著者:
https://bookmeter.com/books/6639741

■ゼロからはじめる Zoom 基本&便利技
復習のためにサラッと。ふだんから使っているので基本操作のほとんどは知っているけれど、いくつか知らなかった便利技もあった。今後使ってみようと思います。
読了日:10月28日 著者:マイカ
https://bookmeter.com/books/16048834

■「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
読んでみてこの著者の6回講義を受けてみたくなった。
読了日:10月26日 著者:末永 幸歩
https://bookmeter.com/books/15310378

■初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
急に読みたくなって、11年ぶりに再読。その間に自分自身の読書量も増えたので、作者が文中で使っている固有名詞入りの比喩が何を指すのか気付かされたり、新たな発見があった。
読了日:10月23日 著者:ロバート・B. パーカー
https://bookmeter.com/books/457577

■じんかん
構成がシンプルで、読みやすかった。そのうえで、面白かった。松永久秀って、戦国のダーティーヒーローとしての逸話が多い人物だが、わかっていないことも多いので、書き手の想像力でこういう面白いストーリーも描ける題材になり得るのだろう。それにしてもおぞましきは人間。自ら滅ぶようなことをしている、百年先を生きる者からも奪おうとしている、との甚助のセリフは、今にも通じる痛い指摘だと思う。
読了日:10月23日 著者:今村翔吾
https://bookmeter.com/books/15984643

■ベストセラーで読み解く現代アメリカ
11月の大統領選前に読んでおいて良かった。良かったけれど、これ読むとトランプが再選される可能性が相当あるように思えてきて、陰鬱な気持ちにさせられる。
読了日:10月19日 著者:渡辺 由佳里
https://bookmeter.com/books/15254651

■労働2.0 やりたいことして、食べていく
タイミング的には、著者が立ち上げたアパレルブランド「幸福洗脳」の宣伝のための本だね。テレビで見る表情は気難しい人なのかと思っていたが、本書を読むと周りの人々をよく見て各々の長所をよく捉えていて、印象が変わる。西野亮廣と比べたらかなり謙虚な人柄なのが垣間見える。
読了日:10月18日 著者:中田 敦彦
https://bookmeter.com/books/13685438

■日本の開国と多摩: 生糸・農兵・武州一揆 (歴史文化ライブラリー)
ペリー来航から大政奉還までの約15年間の、多摩地区、特に八王子周辺のランドスケープの激変ぶりを描いた本。わずかな期間のうちに、田畑がどんどん桑畑に変わっていく様子が目に浮かぶ。
読了日:10月16日 著者:藤田 覚
https://bookmeter.com/books/15877908

■日本人のわすれもの―宮本常一『忘れられた日本人』を読み直す (いま読む!名著)
『忘れられた日本人』刊行から60年。あれを読んだ読者なら、情景描写や語りの詳細さに驚かれたと思うが、あれがフィールドノートなしで再構築されたハナシだと指摘されれば、確かにそうだよなと思う。『忘れられた日本人』のガイドブックとして読める本。
読了日:10月13日 著者:岩田 重則
https://bookmeter.com/books/8198626

■貧しい人を助ける理由 遠くのあの子とあなたのつながり
SDGs本がやたらと出ているわりに、あまり直接的に顧みられていないテーマがそのまま本書の主題になっている。SDGsの本はたいてい企業にとってのビジネスチャンスという視点で書かれているが、本書は企業だけでなく、様々なアクターに取り組む必要性を求めている内容。「政策の一貫性」を主張し、援助だけでなく、貿易や外国人受入についても論じていて、バランスもいいように感じた。
読了日:10月10日 著者:デビッド・ヒューム
https://bookmeter.com/books/12376033

■定年オヤジ改造計画
途中まで読んでいていたたまれなかった。デフォルメなんだろうけど、今どきこんなにズレた定年オヤジがいるのかと思うと腹が立って…。もっと痛快にやり返されたらもっと面白かったんだろうけど、それでも悪くない作品だ。こいつほどでもないと思うが、我が身を振り返るいいきっかけになった。
読了日:10月10日 著者:垣谷美雨
https://bookmeter.com/books/13349906

■囚われの山【電子特典付】 (コルク)
伊東潤がこういう作品も描くんだというのでびっくりした。面白い仮説だね。ちゃんと当時の史料が保管されているのにも驚いた。一気に読み切ったのだから、面白くないわけではない。
読了日:10月07日 著者:伊東潤
https://bookmeter.com/books/16203683

■60分でわかる! SDGs 超入門
企業の取組みに絞ってSDGsを論じているのが本書の特徴。お陰でサプライチェーン全体におけるSDGs配慮を提唱するという、独自の論点の提示もできている。企業がSDGsを理解するにはちょうどよい入門書なのでは?でも、SDGsって皆で共有する目標だったのでは?消費者の責任を「エシカル消費」の高まりだけで端折ったり、製品販売後廃棄に至るまでの配慮に言及がなかったり、他のアクターへの取組み呼びかけがほとんどなかったり、これだけ読んでSDGsを包括的に理解したことにはならないと思う。
読了日:10月06日 著者:バウンド
https://bookmeter.com/books/14874380

■いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと
原書は2003年発刊だから、情報が古い。そもそもTFAは1989年設立だから、既に30年以上の歴史があるわけで、それを今読んじゃった自分も遅いと思う。それに、この本は設立から5年ぐらいの資金繰りに苦労していた頃の話が中心で、本自体が、その頃を支えてくれた支援者の方一人一人に感謝の意を伝えるために書かれたような本になっている。これを読むと、著者は資金繰りの心配ばかりしていて、肝心の現場になかなか足を運べていなかったのではないかという印象を受けてしまう。その点はちょっと残念。
読了日:10月05日 著者:ウェンディ コップ,Wendy Kopp
https://bookmeter.com/books/151427

■Fusion 360操作ガイド ベーシック編―次世代クラウドベース3DCAD
この前、某研修で本書の著者の三谷先生が講師をされていたので、敬意を表して改めて本書を最初から最後まで通して実践してみた。いい復習になったし、ある程度繰り返していかないとなかなか操作を覚えられない気もする。取りあえず収録されているすべての課題もこなしたので、アドバンス編に進もうと思う。ちなみに、Fusion360は今バージョンアップしているので、この独習書と同じ操作パネルになっていないかもしれないので注意が必要。
読了日:10月04日 著者:三谷 大暁
https://bookmeter.com/books/10748387

■ブータンにデジタル工房を設置した (OnDeck Books(NextPublishing))
タイトルだけ見て、ブータンの本かと思いきや、インドやネパールのデジタル工房の話も登場する。ブータンというと、民族衣装と農業、そして日本では「薬物中毒」というイメージで見られてしまうが、本書を読むと、Tシャツ姿で3D CADデータを作り、作業着を着て3DプリンターやCNCウッドルーターを動かしている若者、Lチカのプログラミングをやってる高校生や、自作ドローンを飛ばしちゃった高卒青年が出てくる。今まで日本人が抱いていた山岳国ブータンのイメージをかなり変える内容。
読了日:10月03日 著者:山田 浩司
https://bookmeter.com/books/16776067

■海と地域を蘇らせる プラスチック「革命」
部分最適を狙ったソリューションではなく、いくつかの取組みを組み合わせた解決策なので、単に文章だけで示すより、何か全体像が簡単にわかるような図が1枚掲載されていたら、もっと理解しやすくなっていたかもしれない。確かに、これならプラスチック問題の解決策になっていきそうな気がするが、それだけ異なるステークホルダーを巻き込んでいかなければいけないし、研究開発にお金がかかる技術もある。
読了日:10月02日 著者:グンター・パウリ,マルコ・シメオーニ
https://bookmeter.com/books/15951290

■いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン
仮想通貨取引所の創業者でもある著者が、本書を出した後、仮想通貨流出事件の当事者になってしまったので、その安心度アピールの説得力がちょっと落ちた気もするが、本書は本書で、入門書としてはわかりやすい内容。「いまさら聞けない」疑問の数々をクリアさせてもらった。
読了日:09月29日 著者:大塚雄介
https://bookmeter.com/books/11750886

■還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方 (講談社現代新書)
僕も還暦近いし、タイトルに惹かれて借りて読んでみたが、それについて触れられているところは序盤ぐらいで、あとは著者の持論展開だった。どれも正論だと思うが、成功者に言われると素直に耳を傾けられない自分の天邪鬼なところも感じた。本人の書き下ろしじゃない、インタビューに基づき、ライターが書いた本。そういう割り切り方をして、電車の車内なんかで読むにはいい本じゃないかと思います。
読了日:09月25日 著者:出口治明
https://bookmeter.com/books/15943526

■欧米人の見た開国期日本 異文化としての庶民生活 (角川ソフィア文庫)
最初の3章は読んでいて本書及びその一次資料となった欧米人の日本人観への嫌悪感ばかりが募り、なかなか読み進められなかったが、後に行くほど客観的に日本人と日本社会を捉えている見方が出てきて、ひょっとしたらそういう意図で構成されていたのかなとも感じた。善良な庶民と違い、政治家や役人がやっていることは、幕末も今もあまり変わらないなぁと、『半沢直樹』最終回手前に来ている今、本書を読んでそう思う。
読了日:09月22日 著者:石川 榮吉
https://bookmeter.com/books/14262886

■「新しい働き方」の経済学: アダム・スミス『国富論』を読み直す (いま読む!名著)
『国富論』の原典を読んでないのに読み直しの本から読むというのもなんですが、『国富論』が書かれた1776年当時の英国経済社会の状況を踏まえてもう一度読み直し、そこで描かれた市場経済や株式会社の理想像を踏まえて、現代を捉えなおそうという面白い取組み。さらにそれが福祉・教育・環境といった、これまで企業部門がなかなか参入しようとしなかった分野での社会的企業の台頭とつながっていくというのが興味深かった。自分がプロボノで関わっている取組みもその流れの中に捉えることができ、やる気をもらうことができた。
読了日:09月20日 著者:井上 義朗
https://bookmeter.com/books/12202394

■SDGs(持続可能な開発目標) (中公新書)
日本におけるSDGsの第一人者による最新刊。「SDGsビジネスは儲かる」的なビジネスコンサルタントの便乗本とは違い、SDGs誕生の経緯や、自治体の取組みも含めて、かなり包括的に解説されている良書と言える。但し、日本国内におけるSDGs目標達成への取組みを中心に書かれているので、SDGs達成に取り組む他の国々への協力という視点がほとんどないし、従ってそちら方面で長年努力してきたODAや国際協力NGOの姿が本書からはほとんど見えてこないのが残念。
読了日:09月19日 著者:蟹江 憲史
https://bookmeter.com/books/16290090

■ドナルド・キーンの東京下町日記
初ドナルド・キーン。日本に対する手厳しい苦言も時として呈しながら、その根底には日本愛が溢れている描き方。本書を読んだら、今まで食わず嫌いできた現代文学作品も、ちゃんと読んでおかないとと思うようになった。
読了日:09月16日 著者:ドナルド・キーン
https://bookmeter.com/books/14354553

■教科書ではわからない ごみの戦後史
戦後から今日に至るまでの日本のごみ問題への取組みの通史。今となっては忘れてしまっている過去に世を騒がせた様々な出来事を思い出す良いきっかけにもなったし、ごみの構成の変遷がごみ問題にもたらした影響もよくわかった。知人である著者から聞かされてきたお話の背景が本書を読んでよく理解できた。ごみ問題にはいろいろな領域があるが、相互に関連づけて考えて行かなければならないことも学び。
読了日:09月12日 著者:大澤 正明
https://bookmeter.com/books/15378572

■図解よくわかるスマート農業-デジタル化が実現する儲かる農業-
推進しているのは農家、というよりも企業の側だという印象。カネのかかるソリューションばかりが紹介されていて、スマートだけれども投資するには二の足を踏む。自分は別に広大な農地を持っているわけではない。郊外農業で近隣の消費者におすそ分けする程度のことを考えている者に、本書の事例はどれもでか過ぎる。農家側の自助努力で改善を図っていったケースがあれば自分のニーズには合っていたと思う。
読了日:09月09日 著者:三輪 泰史,日本総合研究所研究員
https://bookmeter.com/books/15371713

■忍法十番勝負 (サンデーコミックス)
忍者漫画のロングセラー。大坂城抜け穴の地図の争奪戦を描いた10人の漫画家によるオムニバス作品で、初版昭和41年、購入した平成22年版は第50刷だという。「サンデーコミックス」なのに、版権は秋田書店(笑)。歴史を感じる。今さら読みたくなった理由は、第1話のペスト菌を使う忍者が出てくるのを思い出したから。「ペスト」と外来語をそのまま忍者が使っているのには笑ったが、今読んでも結構面白い。何十年かに1回は読みたくなる作品。
読了日:09月07日 著者:横山 光輝,石ノ森 章太郎,藤子 不二雄(A),白土 三平,堀江 卓,小沢 さとる,一峰 大ニ,桑田 次郎,古城 武司,松本 零士
https://bookmeter.com/books/4579739

■発注いただきました!
週末読書。以前、キャラメルボックスの中箱にリョウ君の小説がプリントされていたのを見かけた記憶がある。こういうふうに依頼されて、寄稿されたのねというのが垣間見えて面白い。リョウ君の岐阜県での少年時代を少し想像できる作品が多くて良かった。
読了日:09月06日 著者:朝井 リョウ
https://bookmeter.com/books/15230114

■ペスト大流行: ヨーロッパ中世の崩壊 (岩波新書 黄版 225)
1983年初刷。ベストセラーだね。今のコロナ禍で再び脚光を浴びた本。歴史から学べとはよく言ったものだ。
読了日:09月04日 著者:村上 陽一郎
https://bookmeter.com/books/428593

■MFゴースト(9) (ヤンマガKCスペシャル)
他のドライバーも交えた群像劇っぽくしたい作者の意図も感じるんだけれど、彼らの描き方がちょっと中途半端っぽいのが気になってきた。恋の余計な妄想とかに描くんだったら、他のドライバーが、次戦に向けて車の戦闘力をどう高めようとしたのかとか、描いて欲しいことが他にある。夏向君に一方的に翻弄され続ける話ではないと思う。
読了日:09月04日 著者:しげの 秀一
https://bookmeter.com/books/16515908

■絶対に住めない 世界のゴーストタウン
さらっと読んで、写真楽しんで読了。数十年前まで普通に人が住んでいた場所と、数百年前に人が住まなくなった遺跡をごっちゃにしていて、セレクションの一貫性がないんじゃないかと思う。個人的には、学生時代のバス旅行でよく見かけた、米国西部の町の名残りがもっと扱われていれば嬉しかった。
読了日:09月02日 著者:クリス・マクナブ
https://bookmeter.com/books/14094045

■The Self-Sufficient City
多分オンデマンド製本なんだろうけど、段落の切り方がわかりにくく、フォントもわかりにくく、所々スペルや文法も間違っている。編集としてどうよという気がするが、内容は面白い。都市化が進むこれからの時代に、どのような都市化であるべきか、ビジョンを提示してくれている。消費するものをすべて地場で生産し、知識や情報のやり取りはグローバルにつながっている都市。都市のあり方に関する論点が網羅されている。ケースとしてはバルセロナ中心。サッカーだけじゃないバルセロナの街の先進性を垣間見ることができる。
読了日:09月01日 著者:Vicente Guallart
https://bookmeter.com/books/15975454

■【第163回 芥川賞受賞作】破局
今どきの大学生(特に慶大生)ってこうなのかと、戸惑いだけが残った。我が家の大学生2人を見ているから、そんな素振りは微塵もないが(苦笑)。もっとネットのコミュニティの方に行ってしまっているので、こういう、人と人が直接対面して肉弾戦で絡み合うようなストーリーってかなりびっくりだ。それともう1つ。やっぱり僕は芥川賞受賞作品が全般的に苦手だ。
読了日:08月30日 著者:遠野遥
https://bookmeter.com/books/16088530

■コロナの時代の僕ら
僕の1つ前の読者の感想に同感。僕たち一人一人が考え、責任ある行動をとらなくては!
読了日:08月30日 著者:パオロ・ジョルダーノ,Paolo Giordano
https://bookmeter.com/books/15725611

■マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている
これも図書館本。返却期限を延長し、4週間かけてダラダラ読み進めてきたが、貸出期限が目前に迫ったので慌てて読了。第Ⅱ部は既に取り組んでいる企業の事例がかなり豊富に会って、「予測不可能」な未来という感じじゃなかった。直観力をリセットせよと主張されているが、こうして取組み先行事例を挙げていると、結局未来はそれらの先進的企業の取組みの先にあるのかというふうに思えてしまう。第Ⅰ部で挙げられている「4つの破壊的な力」は納得。この4つは今後も意識していきたい。
読了日:08月29日 著者:リチャード・ドッブス,ジェームズ・マニーカ,ジョナサン・ウーツェル
https://bookmeter.com/books/11463937

■ふしぎの国のバード 7巻 (ハルタコミックス)
新刊購入してパラパラと。雄物川流域出身の友人との話のネタに取っておこう。外国人がバードしかいない秋田で、厨房も食器も揃った西洋料理、というところが驚きだった。バードが秋田を発った後、お客さんがほとんど来ないでしょ(笑)。
読了日:08月29日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/16203374

■危機と人類(下)
図書館本。返却期限までになんとか読み終えられてホッとした。安倍総理辞意表明、米国民主党・共和党の正副大統領指名、またしても白人警官による黒人射殺等が次々起きたタイミングだったので、日米それぞれに待ち受ける課題についての考察は、今読めて良かったと思う。
読了日:08月29日 著者:ジャレド・ダイアモンド
https://bookmeter.com/books/14506689

■農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 (文春新書)
ここで紹介された農家さんや企業家の方々のようには、50代後半のオジサンである自分自身はなれないけれど、これから経済経営学部を志望するうちの子どもには、読んでおけと勧めた。大学卒業後の進路を考える時、農業ビジネスというのは1つの方向性だと思うから。私自身は家庭菜園レベルで生きていくことを考えたい。
読了日:08月26日 著者:川内 イオ
https://bookmeter.com/books/14670665

■読書を仕事につなげる技術: 外資系コンサルが教える
僕は別に外資系の経営コンサルタントになりたいわけではないから、著者の方法論は1つの方法論としてありがたく拝聴するとして、自分のなりたい姿に合わせて自分なりの方法論を編み出さなければならないのだという自覚だけは持てた。その意味ではありがたい1冊。第2章「ビジネス書は「これだけ」読めばいい」を読んでると、著者は自分がこのような本を出すこと自体を自己否定しているようにも見えるのですが(笑)。
読了日:08月26日 著者:山口 周
https://bookmeter.com/books/11779016

■今すぐ使えるかんたん Illustrator CC (今すぐ使えるかんたんシリーズ)
「実際の入力とともに覚えていくスタイルではなく」と書いた前回の感想は撤回する。説明は不十分だが、サンプルファイルのダウンロードができ、それに基づいて各章各節の操作を覚えていく。取りあえずはざっと操作をやってみた。想定外の表示が現れるケースは少なく、すんなり操作できる。あとは実戦あるのみか。
読了日:08月24日 著者:まきのゆみ
https://bookmeter.com/books/12860611

■戦の国
『決戦』シリーズでの著者の作品をまとめたものです。『決戦』シリーズを既に読んでいる人にはなじみの作品が多い。こういう、作家ごとの連作短編で再構成することを狙って『決戦』シリーズは企画されたわけじゃないだろうから、今回のように1冊にまとめるには、苦しいところもあったに違いない。
読了日:08月22日 著者:冲方 丁
https://bookmeter.com/books/12260909

■発想法 改版 創造性開発のために (中公新書)
KJ法を実戦で学ぶ前に、理論編として概略理解するのにはとてもいい1冊。理論編なので、実践事例の記述が少ない。ヒマラヤでの民族学調査でどのように活用されたのか、調査にあたっての心がまえとか、聞けたらもっと良かった。KJ法の研修でも受けて、その前に予習としてもう一度読み直すかな…。
読了日:08月20日 著者:川喜田二郎
https://bookmeter.com/books/15009876

■野望の憑依者 (文芸書)
伊東作品としては珍しい南北朝もの。これまでの題材選択の傾向から言って、伊東潤が南北朝ものとして高師直をとりあげるのはとてもよくわかる。足利尊氏の優柔不断さとか、尊氏と執事高師直との一体不可分の関係性とか、多分実際そうだったんだろうなという描き方だった。ただ、結局、ライバル足利直義・直冬父子は生き残った状態で師直一族は「退場」となるわけで、師直を主人公として長編を描くのは難しいなと改めて思ってしまった。
読了日:08月16日 著者:伊東 潤
https://bookmeter.com/books/8112371

■遅いインターネット (NewsPicks Book)
現在のインターネットは人間を「考えさせない」ための道具になっていて、かつてはもっとも自由な発信の場として期待されていたインターネットが、今ではもっとも不自由な場となり僕たちを抑圧している。今必要なのは、もっと遅いインターネットだ――という主張に基づき、著者は新たなウェブサイトを立ち上げられたようで、本書はそれを立ち上げた背景説明と前宣伝のための本。趣旨はわかるけれど、でも考え出したソリューションがやっぱりインターネットだというところには、ちょっと納得感がないかな。
読了日:08月14日 著者:宇野常寛
https://bookmeter.com/books/15332040

■1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ
あかん、もうギブアップ。乱視にも効くとあったが、よくなった実感がほとんどない。
読了日:08月12日 著者:平松 類
https://bookmeter.com/books/13190105

■銀翼のイカロス (文春文庫)
原作とドラマは相当違う。原作は原作として楽しみ、ドラマはドラマとして楽しもう!
読了日:08月12日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/12126700

■危機と人類(上)
第3章「近代日本の起源」に前々から興味があって、読んでみた。外国の人に幕末・明治時代をコンパクトに理解してもらうには、外国人研究者が描いているものを参考にするのがちょうどよいと思う。ただ、本書全体はそういう目的で書かれたものではない。冒頭で分析枠組みと「選択的対応」というキーワードが示されているが、それが「人類」というところとどう関連してくるかは、下巻を読んでみないとわからない。
読了日:08月11日 著者:ジャレド・ダイアモンド
https://bookmeter.com/books/14506688

■地域を変えるソフトパワー アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、まちの経験
AAF(アサヒ・アート・フェスティバル)って、2016年度に終わっちゃっているんだよね。もっともっと早めに読んでおくんだった。取り上げられているケースはどれも興味あるものだったけれど、アサヒビールのサポートが外れた後、どのように維持されているのかには興味ある。
読了日:08月07日 著者:藤浩志,AAFネットワーク
https://bookmeter.com/books/5655116

■「山奥ニート」やってます。
テレビでも紹介されていたので、興味あって図書館で借りてみた。サラッと読めてしまう。意識高い系の地域おこしの本は、読んでて焦燥感に苛まれることが多いが、これぐらいのゆるさで描かれると心理的抵抗感もなく、純粋に「サバイブしてくれ」と応援したい気持ちに駆られる。今大学生のうちの子どもたちに読ませていいものかどうか、それは悩ましいが。
読了日:08月05日 著者:石井 あらた
https://bookmeter.com/books/15847828

■海洋プラスチック 永遠のごみの行方 (角川新書)
読売新聞にいる友人から「読め」と勧められた。読売出身のサイエンスライターの著書。内陸勤務が長いので、あまり「海洋」というのを意識する機会がこれまでなかったが、事の深刻さは理解できたような気がする。なぜか、「シチズンサイエンス」というところでは最近読んできた本と共通する部分もあったし。ただ、本当に市民をもっと巻き込むのであれば、内陸に住んでいる僕たちが、海岸ではなく河川流域を意識してできることがないかどうかについても、言及して欲しかった。
読了日:08月04日 著者:保坂 直紀
https://bookmeter.com/books/16035236

■「接続性」の地政学 上: グローバリズムの先にある世界
以前読んだトーマス・フリードマンの『フラット化する世界』に近い論調かな。今はもっとインフラ整備が進み、サプライチェーンのつながりが広範かつ太くなっている。このため、国と国がそのリーダーの間で深刻な対立関係にあったとしても、決定的な決裂という事態には至らないと見られている。それにしても、局地的には「そういう見方ができるのか」という動きがいくつもあるものですね。そういうのを全世界的に踏査してまとめられている本だ。
読了日:07月31日 著者:パラグ・カンナ
https://bookmeter.com/books/11454210

■デザインの教科書 (講談社現代新書)
さすが、「教科書」と銘打たれているだけあって、様々な視点が広く浅く網羅されている。アートセンスがあまりないと自分自身思いこんでいたが、本書を読むと、生活者が自分の生活環境を快適さを求めて整備していくのもデザインということになり、アートが身近に感じられるようになった。そして、元々自分自身の生活の快適さを求めていたデザインが、やがて大量消費を促す生産者側のデザインになり、今また生活者視点に戻り、さらには非人間にとっての生きやすさ(環境配慮)という視点が出てくる。その変遷が概観できたのが良かった。
読了日:07月30日 著者:柏木 博
https://bookmeter.com/books/4058922

■藤浩志のかえるワークショップーいまをかえる、美術の教科書
藤先生執筆の囲み記事の中で、青年海外協力隊員としてパプアニューギニアで目を開かされた出来事の具体的な紹介と、廃棄物のアップサイクリングに関するお考えの部分が知れて良かった。ワークショップで提案されている活動を見ていると、昔子供会活動で自分もやっていたことに近いものが相当含まれているように感じた。
読了日:07月27日 著者:3331 Arts Chiyoda
https://bookmeter.com/books/5564033

■美術手帖 2020年 06月号 [雑誌]
SDGs、SDGsと言っていながら、アートとコラボする途が開けていないのが我が社のイケてなさなのかな。なぜそういうアート表現になるのかというのは僕には理解しづらいけど、アーティストの問題意識が今、持続可能性に向かっているというのが実感できる特集だった。やたらと、ブリュノ・ラトゥールが印象に残った。
読了日:07月24日 著者:美術手帖編集部
https://bookmeter.com/books/15891578

■未来政府―プラットフォーム民主主義
「クライムスポッティング」と同様の、アプリを通じた行政サービス開発の事例が沢山出てくるのかと期待していたが、市民の政治参加を可能とするプラットフォームの事例は多かったけど、行政データをオープン化してアプリ開発につなげる事例はさほど多くなかった。(読了直後に、日本発のmyMIZUアプリのことを知った。これイイね。)
読了日:07月24日 著者:ギャビン・ニューサム,リサ・ディッキー
https://bookmeter.com/books/11385291

■アイデアスケッチ ―アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド
アイデア出しのファシリテーションのテクニックをいろいろ知りたいと思って読んでみた。IAMASは気になっていた大学院大学。内容的にもかなり具体的なハウツーが述べられていて参考にしやすい。写真やサンプルスケッチも多いので、会場の雰囲気とか、実際に出てくることが期待されるスケッチのイメージとかが理解しやすくなっていると思う。
読了日:07月22日 著者:James Gibson,小林 茂,鈴木 宣也,赤羽 亨
https://bookmeter.com/books/12301463

■五十肩はこう治す!──知るだけで治りがよくなる「体のスイッチ」(全訂版)
3カ月左肩関節痛のリハビリに通院している。受けている施術は本書に書かれているのとよく似ている。むしろ、通院の合間に自宅で行う補助運動として何をやったらいいのかが参考になって良かった。効果のほどは、これから実践し続けて、結果を見てみないとわからないが。
読了日:07月19日 著者:高林 孝光
https://bookmeter.com/books/8205708

■老いてこそデジタルを。
最近57歳になったオジサンとしては、かなり勇気づけられる。
読了日:07月19日 著者:若宮正子
https://bookmeter.com/books/14653419

■それを,真の名で呼ぶならば: 危機の時代と言葉の力
インドのアルンダティ・ロイの著作を読んでるような感じ。扱われているのはアメリカだが。
読了日:07月17日 著者:レベッカ ソルニット
https://bookmeter.com/books/14999195

■ユリイカ2020年6月号 特集=地図の世界――プトレマイオスから伊能忠敬、Google Maps まで
サブタイトルにあった「Google Maps」に惹かれて読んでみることにしたが、地図を主題にしつつもあまりにも雑多な論考群で、地理空間データ活用に若干なりとも言及ありそうだった数編を除き、あとは斜め読みで済ませた。
読了日:07月14日 著者:今和泉 隆行,大山 顕,石川 初,若林 幹夫,今尾 恵介
https://bookmeter.com/books/16054876

■旧友再会
短編5編収録されているが、1編「どしゃぶり」だけで180頁と全体の2/3近くを占めるという面白い構成。よく出版できたなと驚く。僕が重松作品を好きになった当初の作品フォーマットに近く、僕には響く作品が多かった。ただ、強いて言えばいつもの重松作品。長いタイムスパンで見れば長い坂道をそろそろと下りていく中で、短期的にはホッとさせられるような出来事を取り上げて描いている感じで、寂しさはどうしても拭い取れなかった。
読了日:07月12日 著者:重松 清
https://bookmeter.com/books/13888782

■成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと
タイトルと表紙の帯に書かれている「当たり前のことを極限まで徹底する」というのが全てを語っている。中身は、同じような内容が繰り返されている。著者がディッキーズで取り組まれた実績が強調されているが、親会社の買収もあって既にディッキーズを離れておられるわけで、結局本書は新しく立ち上げた自分の会社の名刺代わりに書かれている本なのだなとの印象。
読了日:07月12日 著者:平山 真也
https://bookmeter.com/books/13503839

■シビックテック: ICTを使って地域課題を自分たちで解決する
「市民主体で自らの望む社会を創りあげるための活動とそのためのテクノロジー」と定義。子育てイベント情報共有アプリの事例はエントリーとしては良かった。第2章「シビックテックをはじめよう」の中にも、今後参考としたいイベント例があったが、テック系の方から見たらそういう見方になるというもので、テック系じゃない市民の側からの視点があるともっと良かった。スマートシティ2.0には大いに賛同。ギャビン・ニューサムの『未来政府』は次に是非読んでみたい。
読了日:07月10日 著者:稲継 裕昭,鈴木 まなみ,福島 健一郎,小俣 博司,藤井 靖史
https://bookmeter.com/books/12956577

■2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
表層的なSDGs17ゴールの解説ではなく、ゴール設定の背後にある思想や制定の背景にも言及がある。理由あって最近あまりSDGsの本は読んでいないけれど、類書との比較ができないからか、今回は読んでみて非常に新鮮だった。個人的には、「限界費用ゼロ化」をSDGsの文脈で論じておられたのが良かった。
読了日:07月08日 著者:落合 陽一
https://bookmeter.com/books/14325435

■MOMENT 2
1年前に出た創刊号から判が変わったのが驚き。表紙のイラストもシンプル過ぎて理解しづらい。特集は「都市の変わらなさに戸惑うとき、私たちのすること」。いきなりデトロイトの街探訪から始まるが、特集テーマとデトロイトがすんなりとつながらなかった。(長めの編集後記を読んで少し理解できたか…)デトロイトの後の、「台灣的公共小客廟」と「これからの地域の糧を探して●鳥取・岡山編」は良かった。台北の古風小白屋や鳥取の汽水空港は訪れてみたいと思わせる。
読了日:07月04日 著者:
https://bookmeter.com/books/16263939

■WIRED(ワイアード)VOL.37
第一特集は「SFがプロトタイプする未来」。ポストコロナ時代の社会のあり方をSF小説家が描いている。なんだか1冊まるごとSF短編小説集を読んでる感じ。読む自分の方が慣れていないので、読みづらかった。判まで変えちゃうし、短編やインタビュー記事の合間に見開きのイラストを入れ込んでいたり、本当に自由だよなぁ。
読了日:07月01日 著者:Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン)
https://bookmeter.com/books/16169888

■センサーシティー 都市をシェアする位置情報サービス (#xtech-books(NextPublishing))
IoTの中でも特に街をセンシングしデータを取得し、そのデータを分析・可視化する「センシング&マッピング」に特化し、その実践が都市や街において様々な貢献をする可能性を論じた1冊。現状、データや情報は循環はし始めてはいるものの、特に日本では、テクノロジーやサービスを提供する立場とそれを利用する立場を超えたデータや情報の共有や、それを踏まえた新しいサービスの共創が十分には行われておらず、ダイナミックなイノベーションが起きにくい状況だと指摘し、様々な取組み事例を紹介する。網羅的。踏み込むのは読者の意思で。
読了日:06月28日 著者:中島 円
https://bookmeter.com/books/12347811

■帝国日本のアジア研究――総力戦体制・経済リアリズム・民主社会主義
開発学を学ぶ者が問われて意外と知らない、「アジア経済研究所設立の経緯」「久保田豊の足跡」「1950~60年代のアジア協会の活動」等が知れて良かった。値段が高すぎるのが玉に瑕。結局図書館に入れてもらってそれを借りて読んだ。
読了日:06月26日 著者:辛島理人
https://bookmeter.com/books/9325247

■智場#119 オープンデータ特集号 (庄司昌彦 責任編集)
アマゾンの本書の書評欄には、「これを読めば、オープンデータ政策の背景をほぼ理解できます。関係者は必読かと」とある。まったく同感である。発刊年は2014年と古いが、多分、理解のベースとして、今でも必読の書だと思う。
読了日:06月23日 著者:東 富彦,実積 寿也,渡辺 智暁,川島 宏一,西田 亮介,林 雅之,森田 朗(インタビュー),今井 武(インタビュー),庄司 昌彦
https://bookmeter.com/books/9073295

■VRエンジニア養成読本 (Software Design plus)
発刊から3年近くが経過しており、読む人が読むと古いと感じられるかもしれないけど、僕のレベルで読むには、ちょっとレベルが高かった。VRアプリ開発についてちょっとかじるには良かった。
読了日:06月21日 著者:
https://bookmeter.com/books/11697392

■VRが変える これからの仕事図鑑
対象読者としてVR業界以外のビジネスマンを想定しており、多くの人にVRに興味を持ってもらい、体験し、VRの未来をともに作る人を増やしたい、という著者の思いがよく表れている内容。難しい技術用語を極力排し、僕のようなド素人でもその可能性を理解できる。しかも、興味を持ったら次に何をしたらいいのかも具体的に示してくれている。ゲームにこだわらず、いろいろな分野でのVR適用の可能性が示されていて、バランスもよい。エントリー編としておススメ。
読了日:06月21日 著者:赤津 慧
https://bookmeter.com/books/14286858

■幸福(しあわせ)の国で働いてみた ブータンで過ごした17年
面白い!ふだん僕らが知らされている微笑の国の人々のイメージと、彼らと一緒に働いた筆者の直面した苦労のギャップが率直に語られている。筆者の赴任した2000年から足かけ19年、ブータンも外国の文化や情報が入ってきて、古き良き文化風習がどんどん失われていくプロセスだったのだなと痛感させられる。
読了日:06月17日 著者:冨安 裕一
https://bookmeter.com/books/16055288

■VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む (NHK出版新書)
ゲーム寄り、しかも、オキュラスリフト押しの内容だった。遠隔医療や、遠隔技術教育など、AR/MRになってくると可能性はもっと広まる。既に自動車整備や建設業界ではそういう動きが進んでいる。人手不足、後継者不足で、未熟練の若い人材や外国人労働者も戦力としてカウントしなければならない今の状況を考えると、VRビジネスは2016年時点で本書で描かれていたよりももっと広いと思われる。
読了日:06月15日 著者:新 清士
https://bookmeter.com/books/11019313

■シビックテックイノベーション 行動する市民エンジニアが社会を変える (#xtech-books(NextPublishing))
電子書籍の個人出版と侮るなかれ。これは結構面白い1冊。新型コロナウィルス感染対策で東京都の感染情報ダッシュボード開発に関わったCode for Japanをはじめ、市中にいる市民エンジニアの活動と果たすべき役割が詳述されている。CoderDojoなんて知らなかった。意外と近所にも道場があるようで、僕自身何らか行動を起こせるきっかけになるかもしれない。
読了日:06月14日 著者:松崎 太亮
https://bookmeter.com/books/12512248

■オープンデータ超入門 (NextPublishing)
2014年発刊だから、既に情報がかなり古いと感じる。内容的にはその当時既にあった取組みを集めてカタログ化したようなもので、それはそれで役に立つ。それをベースにして、オープンデータ、オープンガバメントの取組みがその後どのように展開していったのかは調べる必要がある。
読了日:06月09日 著者:林 雅之
https://bookmeter.com/books/7997551

■国盗り物語(四) (新潮文庫)
織田信長編というより、明智光秀編だったね。真面目に一生懸命働いていても、その通りに上司が評価してくれないのなんか、現代のサラリーマンにも通じる。人のパフォーマンスって、つくづくその時の人間関係にもよるよなぁ。超長丁場だったけれど、今は全編読了して満足。
読了日:06月07日 著者:司馬 遼太郎
https://bookmeter.com/books/571414

■アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう (NextPublishing)
立て続けにアイデアソン、ハッカソンの本を読んできたけれど、この本は川崎市宮前区で実際に行われた取組みを準備段階からどんなアイデアが出てきて、それがアプリ開発につながっていき、実装につながっていったのかを丁寧に追っていて、運営したい側から見て非常に参考にしやすい本だった。
読了日:06月06日 著者:
https://bookmeter.com/books/11170303

■市民自治の育て方 ー協働型アクションリサーチの理論と実践ー (関西大学経済・政治研究所研究双書)
再読では、第4章「オープンデータの活用と市民自治力の向上を考える」の理解を中心に読んでみた。2016年の「官民データ活用推進基本法」こそが日本のオープンデータ、オープンガバメントの基本法といえるが、そこでも地方公共団体において地域の問題を住民が自主的に発見し、自らの力で、あるいは地方公共団体と協働で解決していく、ということまでは積極的に想定されていないというのが日本の現状らしい。
読了日:06月03日 著者:草郷 孝好
https://bookmeter.com/books/12782763

■楽しいガジェットを作る いちばんかんたんなラズベリーパイの本
かる~く再読。電子工作やプログラミングの知識は不要と謳っているだけあって、ソフトウェアのインストールもAPTではなくSynapticパッケージで済ませる方法を推奨しており、本当にコーディングは回避してハードの組立て部分に特化している内容だった。その意味では「いちばんかんたん」という謳い文句は決して間違いではない。でも、申し訳ないけれど僕自身の今のニーズには合っていない。そういうところまで自分が進んでいるというのを確認できたので良かったとも言える。
読了日:06月03日 著者:太田 昌文,高橋 正和,海上 忍
https://bookmeter.com/books/11120713

■ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython
Raspberry Piで多少Pythonをかじってから読んでいるので、読んでてその分のアドバンテージは感じたけれど、むしろ面白かったのは作者すがやみつる氏のご経歴の部分。僕らの世代にとってのすがやさんは「ゲームセンターあらし」なのだが、その後プログラミング言語を大学で勉強され、教授にまでなられている。そのキャリアパスの方が僕にとっては勉強になる。ご自身でよく知っておられるから、作品の出来が素晴らしく、学習者のツボを突いて来られる。類書との比較が今はできないが、マンガと侮らず、かなり良質の入門書だと思う。
読了日:06月02日 著者:すがや みつる
https://bookmeter.com/books/15652119

■ハッカソンの作り方
ハッカソンも、いろいろな形があるのだなというのがわかった。再読の感想はブログで!
読了日:06月01日 著者:大内 孝子
https://bookmeter.com/books/9270867

■アイデアソン!: アイデアを実現する最強の方法 (一般書)
これから新しい仕事に取り組むのに、「アイデア出し」は大きなテーマ。それで読んでみることに。入門編としてはこれくらいがいいのだろうし、これをきっかけに今後も何度かページをめくることになるのだろう。ただ、15件も事例を取り上げて各々の深掘りをしていないので、なんとなく表層的な記述で終わっているのは残念。
読了日:05月31日 著者:須藤順,原亮
https://bookmeter.com/books/11171812

■国盗り物語(三) (新潮文庫)
老いた道三から、国盗りの主導権が信長と光秀にバトンタッチされた本巻。光秀の信長に対するライバル心の芽生えが描かれている。しまいの方に秀吉の台頭も。
読了日:05月30日 著者:司馬 遼太郎
https://bookmeter.com/books/571413

■ふしぎの国のバード 6巻 (ハルタコミックス)
全6巻完読!っと思ったら、まだ連載中なのですね。第6巻でもまだ秋田にまでも到達していない。まだまだ先がある。実際のイザベラ・バードは、この旅の頃には既におばさんで、伊藤とは親子ぐらいの歳の差があった筈なんだけどね(笑)。それと、彼女の『日本奥地紀行』で言及されていない伊藤のエピソードが結構含まれていた。
読了日:05月26日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/13965654

■ふしぎの国のバード 5巻 (ハルタコミックス)
全6巻(まだ完結しないけど)を読み切った後で感想をまとめて述べる。
読了日:05月26日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/13132197

■ふしぎの国のバード 4巻 (ハルタコミックス)
全6巻(まだ完結しないけど)を読み切った後で感想をまとめて述べる。
読了日:05月26日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/12385557

■次のテクノロジーで世界はどう変わるのか (講談社現代新書)
そんなに深掘りはしなくていいから、知識ゼロから手っ取り早く世の中の趨勢を知りたいという人にはおススメ。どのテクノロジーの開発についてはどの企業グループが先行しているのか/遅れているのか、テクノロジーに通暁していないと知り得ないような情報も含まれている。これからの世の中は、こういう、アカデミックと企業、公的機関、国際機関等を度々往来してキャリアアップしていくような人が求められているんだろうなぁ(オジサンの出番なし)という、半ば退場勧告を突き付けられているような、ちょっと寂しい気持ちにもさせられた。
読了日:05月25日 著者:山本 康正
https://bookmeter.com/books/15005371

■乙女文藝ハッカソン(3) (イブニングKC)
全巻完読。欲を言えばハッカソン本選まで描いて欲しかったけれど、これでもハッカソンの進められ方についてはヒントになるところが多かったと思う。十分楽しめるストーリーだった。
読了日:05月22日 著者:山田 しいた
https://bookmeter.com/books/14083651

■「勤労青年」の教養文化史 (岩波新書)
昭和20~30年代に10代後半から20代を過ごしていた人々、つまり我々の両親の世代が、農村、あるいは都市で、どんな時代を過ごしていたのかを垣間見ることのできる1冊。どうりで当時の選挙の投票率は高かった筈だとか、親の世代が結構な読書量だった筈だとか、腑に落ちるところが沢山あった。うちはまだ自分も妻も両親が健在だが、昔の青年時代をどう過ごしたのかを今のちっとも勉強しない孫たちに聞かせるいい切り口になりそう(笑)。
読了日:05月22日 著者:福間 良明
https://bookmeter.com/books/15558507

■Making Music with Sonic Pi: An Edutainment Factory Book (English Edition)
音楽プログラミングソフトSonic Piは、日本語の廉価な解説書がないから、Kindle版をダウンロードして、とにかく独習するしかない。この本は個人出版らしく、英文が文法的におかしかったり、見出しのナンバリングが途中で狂っていたりと、ちょっと課題も多かったが、とにもかくにもコーディングの基礎の基礎ぐらいはなんとなくつかめたので良かった。これ読んだら、日本語の解説書がやっぱり欲しいなという気持ちになって来た。
読了日:05月19日 著者:Hans Gruendel An Edutainment Factory Book
https://bookmeter.com/books/13342103

■MOMENT 1
本日は読んでる本を次々と読了する1日としている。実はこの雑誌、2019年8月に一度読んでいて、でも読メでは登録がなかったので、今回新規登録したもの。ファブシティ提唱者のトマス・ディエズの寄稿がそのまま日本語になっているのも含め、現状ファブシティに関して最も豊富に言及ある日本語コンテンツだろう。ファブラボ阿蘇南小国、アムステルダムの循環経済、バルセロナのCitizen Sensing等をフィーチャー。別冊で英語抄訳付き。
読了日:05月17日 著者:
https://bookmeter.com/books/15952874

■1億人のための統計解析 エクセルを最強の武器にする
コロナ巣ごもりの折だから、リモートワークの朝の日課として、少しずつながら操作を学んでいった。すぐに役に立つというものではないかもしれないが、やるとなったら参考にしなければならない情報が多く、今後どこへ行くにも多分持ち歩くことになるのだろうなと思う。
読了日:05月17日 著者:西内 啓
https://bookmeter.com/books/7992363

■大学入試 ステップアップ 現代文(基礎): 入試基礎固め! (大学入試絶対合格プロジェクト)
巣ごもり生活のペースメーカーとして、毎朝解題やってみた。いろいろ考えさせられた。それにしても出題者、いい題材選んでるよなぁと感心する。問題集の構成を褒めてるわけじゃない。結局、過去問をまとめたものに過ぎないから。
読了日:05月17日 著者:絶対合格プロジェクト
https://bookmeter.com/books/7460218

■乙女文藝ハッカソン(2) (イブニングKC)
ハッカソン本選までは読み進めるんだろうなと思っていたけれど、どうやら本選までは描かれていないらしい。とわかっていても、行けるところまで行こうと思う。文芸学部ってこんな感じなんだろうか。「読書量が多いと良い小説が書ける確率が上がる」という言葉はちょっと嬉しい(…といっても、別に小説書く気はないが。ルポは書きたいので。)
読了日:05月16日 著者:山田 しいた
https://bookmeter.com/books/13653013

■メイカーとスタートアップのための量産入門 ―200万円、1500個からはじめる少量生産のすべて (Make: Japan Books)
中国への製造発注の実践について、これだけ詳しく描かれた本は初めて。量産って今はこんな風に行われているんだというのがわかって参考になる。一方で、ものづくり初心者からすると、まだまだ目線が高位置にあると思える部分も結構ある。本書は始まりがロット1500個だから、少量と言ってもやっぱり少なくはない。例えば100個ぐらいでやるとしたらどうなのかとか、そのあたりのレンジが描かれるものがあるとありがたい気がする。(その場合も深圳なら応えられるだろうが。)タイアップのジェットモグラ―、作ってみたくなった。
読了日:05月16日 著者:小美濃 芳喜
https://bookmeter.com/books/14070307

■ふしぎの国のバード 3巻 (ハルタコミックス)
2巻以降の感想は、全6巻完読後に改めて述べたい。(第4巻以降が入手できてないんだけど…。)
読了日:05月16日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/11236159

■ふしぎの国のバード 2巻 (ビームコミックス)
2巻以降の感想は、全6巻完読後に改めて述べたい。(第4巻以降が入手できてないんだけど…)
読了日:05月16日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/10885144

■ふしぎの国のバード 1巻 (HARTA COMIX)
イザベラ・バード『日本奥地紀行』をベースに描かれた漫画。沿道の人や風景が描き込まれていて参考になる。実際のイザベラ・バードはおばさんだし、通訳ガイドの伊藤はバードからしたら結構年齢差のある青年だったらしいので、漫画のような風貌ではどちらもなかったらしい。そこは割り引いて、別の作品として読んだ方がいいと思う。
読了日:05月15日 著者:佐々 大河
https://bookmeter.com/books/9750485

■乙女文藝ハッカソン(1) (イブニングKC)
pixiv使って描かれているマンガがこうしてコミックス化されているのを初めて読んだ。独特の画風。(同じく漫研出身でpixiv使いの我が娘のいいロールモデルになるかも。)ハッカソンという言葉で検索していて見つけたコミックスなので、当然ハッカソンに辿り着くまでは、読み進めるだろうな。
読了日:05月15日 著者:山田 しいた
https://bookmeter.com/books/13225287

■AXIS(アクシス)2020年04月号(捨てないためのデザイン)
僕はアートやデザインの素養があまりないものの、特集記事だけは読みごたえがあった。マツや竹の活用事例は参考になる。
読了日:05月12日 著者:AXIS編集部
https://bookmeter.com/books/15403083

■アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
わけあって聴講しているウェビナーで度々言及される本なので、読んでみることに。基本的には中国企業に倣おうとしている日本企業の持っているデジタルトランスフォーメーションに関する誤解を是正し、日本企業が本来取るべき方途について考察している本で、ウェビナーの講師が話していた文脈をよりよく理解するのには役立った。ただ、深圳のメイカーコミュニティに関するわずかばかりの言及が、実は僕にとってはいちばん新鮮だったかも。
読了日:05月12日 著者:藤井 保文,尾原 和啓
https://bookmeter.com/books/13636457

■プログラム×工作でつくるmicro:bit
序盤のMakeCodeを使ったブロックプログラミングの解説などはわかりやすくて独習も順調に進んだけれど、第9章でProcessingやSonic-Piとの連携が出てきたあたりから、説明が雑になり、わかりにくくなった。なぜこれらを取り上げるのか?その理由として、「技術の理解を急ぐよりも、アイデアを思い描くことを大切にして」ほしいという著者の気持ちが挙げられている。それはわかるものの、解説書の役割はやっぱり技術の理解の促進なんじゃないのかという気がするのですが…。
読了日:05月11日 著者:久世 祥三,坂本 茉里子
https://bookmeter.com/books/14147006

■国盗り物語(二) (新潮文庫)
NHK大河ドラマにおける道三の最後に合わせ、謹んで先読みしました(但し、道三編の最後は道三の死までは描かれていませんが)。ドラマでは義龍が自分の子であると道三が主張し続けて最後を迎えますが、本書の方は土岐頼芸の子だと知りながら黙って我が子のようにかわいがっていったとある。ドラマと本書とはそういった諸点でかなり描き方が違うけれども、本書も楽しめる作品。ただ、女性の扱われ方が、どうしても腑に落ちないなあとも感じる。
読了日:05月10日 著者:司馬 遼太郎
https://bookmeter.com/books/571412

■Bridgital Nation: Solving Technology's People Problem
「雇用なき成長」とか「格差拡大」とか言われるインドだが、それじゃどうすればギャップが埋められるのかという処方箋の提案をしている本はあまり日本では見られない。本書は、TCSというインド最大のコンサルティング会社が多分会社をあげて取り組んだ政策提言になっている。ギャップをテクノロジーで埋めようというのはよく言われることだが、それを具体的に示していて、しかもそれで実績を挙げている地域もあるらしい(私も行ったことがある地域であった)。
読了日:05月09日 著者:N. Chandrasekaran,Roopa Purushothaman
https://bookmeter.com/books/15783249

■MFゴースト(8) (ヤンマガKCスペシャル)
発売と同時に一気読みした。坂本と相葉の小田原のひと悶着って、昔のチームスパイラルゼロの頃の話?(頭文字Dに、スパイラルのNo.3ぐらいで坂本って奴がいたのをアニメ版で確認。)それはともかく、いよいよ高橋啓介の弟子が出て来るね。この先が楽しみだ。
読了日:05月07日 著者:しげの 秀一
https://bookmeter.com/books/15725056

■国盗り物語(一) (新潮文庫)
NHK大河ドラマでモックン演じる斎藤道三が、「わが父は油売り」と言っていたのを聞き、道三本人が油売りから美濃一国の主にまで成り上がったのだと思っていた僕は意外な感じがした。『国盗り物語』も大河ドラマになった作品だが、司馬がこれを書いた頃には道三が一代で成り上がったのだと思われていたらしい。(その後、道三の父が油売りで美濃に入ってきたという新たな史料が発見されて、『麒麟が来る』はそれに沿って描かれているらしい。)大河を見て道三に興味を持った人が、先ず読まれるとよいのはこの作品だと思う。
読了日:05月06日 著者:司馬 遼太郎
https://bookmeter.com/books/571411

■ホハレ峠;ダムに沈んだ徳山村 百年の軌跡
購入して一気に読んだ。准地元だが、全然知らない地域の歴史だった。ダム建設により水没した集落の人々は、ずっとそこに住み続けていたのだろうと勝手に思っていたが、ゆきえさんの93年の生涯も、徳山から始まって、北海道、八ヶ岳に展開し、徳山に戻った後も、彦根や木曽川町、岐阜での出稼ぎが行われている。国内移動の多さが驚きでもあった。そうしないと食っていけないということか。そして、揖斐川流域の住民なら誰でも知ってる徳山ダム建設計画も、本書を読めば見方が変わる。素晴らしい1冊。著者は中学の5学年後輩。
読了日:05月03日 著者:大西 暢夫
https://bookmeter.com/books/14765292

■公文書問題と日本の病理 (平凡社新書)
発刊は2年前だけど、森友学園問題が再燃した今、改めて公文書管理について考えてみるいいきっかけになればと思い、読んでみた。日本では行政の文書管理がいい加減なのは、その発端が明治維新の頃にまで遡るというのがわかった。著者の言う通り、明治維新150年を経過した今、日本の近代化の歴史を外国に売り込みたいなら、ちゃんと記録を残す実践をして、近年の公文書管理を巡る不祥事をうやむやにしないことが求められると思う。民間でのアーカイブ化の動きも紹介されているが、どこも資料の散逸で苦労されている様子が窺える。
読了日:05月01日 著者:松岡 資明
https://bookmeter.com/books/13143565

■Poor Little Rich Slum
ムンバイ最大のスラム「ダラヴィ」。映画などの影響でどうしても暗いイメージが付きまとうが、本書を読んだら見方が変わった。雑然としながらも活力に溢れ、「誰も取り残さない」ために住民やNGOが様々な取組みを進めている。スラムへのアプローチとなると現地パートナーがいないと動きがとりづらいが、本書で紹介されたリソースを取っ掛かりにすれば、スラムでの協力活動も考えやすいかもしれない。

読了日:04月28日 著者:Rashmi Bansal,Deepak Gandhi,Dee Gandhi
https://bookmeter.com/books/5521208

■本屋を守れ 読書とは国力 (PHP新書)
本のタイトル以外にも論点がいくつかあったね。首肯する部分はかなりあるものの、著者の口調があまりに断定的なので、少しだけ反論してもみたくなった。それはブログで!
読了日:04月25日 著者:藤原 正彦
https://bookmeter.com/books/15226769

■お蚕さんから糸と綿と
現在も行われているような養蚕や座繰り、真綿作りの実践の様子を写真も交えて描いた一種の写真集。場所が僕の実家から山を挟んだ反対側の滋賀県、というのも驚きだった。実際に見に行ってみたくなった。
読了日:04月25日 著者:大西 暢夫
https://bookmeter.com/books/15106266

■The Beautiful and The Damned: A Portrait of the New India
インドで今起きていることを、多くの人々への取材によって切り取り、①ビジネススクール経営で集金する有名人とその周辺、②ITエンジニア、③農村の政治、④工場労働者、⑤北東州から上京してデリーで生計を立てる女性、の5つのストーリーでまとめている。インタビューに相手の多くが、点々と職を変えてそこに至っているのが印象的。2012年に出たが、著者が取材活動をしていたのは2008~10年頃で、その時期にインド駐在していた者として、首肯させられる話が多かった。かなりリアル。
読了日:04月24日 著者:Siddhartha Deb
https://bookmeter.com/books/5234093

■市民自治の育て方 ー協働型アクションリサーチの理論と実践ー (関西大学経済・政治研究所研究双書)
久々の専門書。自分にもこういうアクションリサーチをやれるのかな~と自問しながらの読書。
読了日:04月21日 著者:草郷 孝好
https://bookmeter.com/books/12782763

■チームIII
巣ごもりしてても体を動かすための外出はOKということで、ずっと1カ月以上ウォーキングをしてきた。体重も3キロ絞れたので、そろそろ軽いランも加えたいと思っていた。だから、気合を入れるために読んだ。このレベルにはとうてい行けないけど、走りだすモチベーションにはなると思う。
読了日:04月17日 著者:堂場 瞬一
https://bookmeter.com/books/15305539

■ステップ (中公文庫)
単行本の再読。映画化のタイミングで読んでみたくなり、文庫本で再読。良かった。重松作品の1つの到達点ではないかと思える。公開延期になっちゃったけど、映画、多分見に行く。
読了日:04月13日 著者:重松 清
https://bookmeter.com/books/4656875

■Churning the Earth: The Making of Global India
1990年代初頭の経済危機から始まったインドの発展が持続不可能である点を指摘して、これに代わる発展径路として、RED(Radical Ecological Democracy)の概念を提示する。いわば地方分権化なのだが、インド国内各地でそうした兆しとなるものが出てきているものの、その単純なコピペではスケールアップが困難だという点では難しさを感じる。結局インドはこの持続不可能な発展径路を今も歩んでいるように見える。2011年当時、こういう主張があったのに、というアリバイ作りのようにも思えてしまう。
読了日:04月12日 著者:Aseem Shrivastava
https://bookmeter.com/books/5354924

■英語化する日本社会―日本語の維新を考える
大学1年生の時に新刊で読んで以来の再読。明治時代の初代文部大臣森有礼が、教育を全部英語にしちゃえと主張していた話とか、知らなかった。でも今はかなりの言葉がカタカナに置き換わってきていて、森有礼が言っていた状況に近づきつつあるのではとの指摘も、当たらずしも遠からずという感じか。今よりもちょいとボキャブラリーが増えそうだし、30年近く経った今読んでも面白い。
読了日:04月08日 著者:ハーバート・パッシン
https://bookmeter.com/books/1435096

■木戸幸一 内大臣の太平洋戦争 (文春新書)
巣ごもり週末のお供にと思って購入。『木戸幸一日記』の2巻セットのどこをどう読んだらいいのかあたりをつけるにはちょうど良い解説書。これまで類書を読んでいて木戸幸一にあまりいい印象は持っていなかったんだけど、やっぱりいい印象は持てなかった。結局、近衛文麿や昭和天皇の影のようなポジションだったから、読んでいくと結局、この本は通史の概説のような形になってしまう。お陰でいい復習にはなった。
読了日:04月06日 著者:川田 稔
https://bookmeter.com/books/15255967

■お雇い外人の見た近代日本 (講談社学術文庫)
現代の青年海外協力隊員や技術専門家が開発途上国に行って業務遂行しようとして直面する途上国の問題は、明治初期に日本に招聘されて来ていたお雇い外国人が日本で直面した問題とすごく共通しているのがよくわかった。在外公館の大使や公使にお願いして上から落としてもらって成果につなげるという手法も同様。今も途上国に行けばいろいろとストレスを感じることがあるが、昔の日本もそうだったんだというのを忘れないようにしたい。
読了日:04月04日 著者:リチャード・ヘンリー ブラントン
https://bookmeter.com/books/611192

■僕たちはファッションの力で世界を変える ザ・イノウエ・ブラザーズという生き方
本業が別にあって、その上でアルパカのビジネスを展開されている。ソーシャルビジネスを展開するなら、別に儲けを出せる部門を持っておくことが重要だと気付かされる。結局、インドのオーガニックコットンには手を出されなかったのがちょっと個人的には残念。同じような考え方でコットン栽培のオーガニックへの転換を支援して10年やってきている企業家を知っているから。
読了日:03月31日 著者:井上 聡,井上 清史,石井 俊昭
https://bookmeter.com/books/12585242

■機関銃英語が聴き取れる!-リスニングの鍵はシラブルとビート
外出自粛の週末読書の4冊目!著者が知り合いなので、読んでみることにした。今、英語の勉強自体を目的として英語を使っていないので、僕のニーズには合わない気がした。付録のCDを使って試してみたけど、聞き取れないところがちょっと感じられたのはZとTH、VとBぐらいだったので。著者のいう「ネイティブ」は米国人と英国人ぐらいらしいが、できればインド人やアイルランド人の英語でも本当にそう言えるのか、検証してみて欲しい。
読了日:03月29日 著者:上川 一秋,ジーナ ジョージ
https://bookmeter.com/books/234744

■日本の近代5 - 政党から軍部へ 1924~1941 (中公文庫)
外出自粛の週末読書の3冊目!(但し、単行本を文庫本にて再読したもの)前回読んでから中2カ月での再読だったが、その間に歴代首相の一覧とか、政党の変遷とか頭に入れていたので、二度目の方が読みやすく感じた。
読了日:03月29日 著者:北岡 伸一
https://bookmeter.com/books/6822086

■Jugaad 3.0 [Hardcover] Simone Ahuja
外出自粛の週末読書の2冊目!(但し、先週末から読み始めていた。)社内企業家がなぜ生まれにくいか、組織内にいる潜在的社内企業家を如何に芽吹かせるか、そのためにどのような環境づくりが必要なのかが、様々な企業へのインタビューにもとづきまとめられている。米国援助機関がイノベーションラボを作って何をやっているのかというのが個人的には一番参考になった。我が社の取組みも少しは理解できた気がする。
読了日:03月28日 著者:Simone Ahuja
https://bookmeter.com/books/15645218

■銀翼のイカロス (文春文庫)
外出自粛の週末読書の1冊目!(但し再読) 今回は半沢次長もさることながら、中野渡頭取、検査部の富岡、上司の内藤部長、そして黒崎検査官もいい役やってて面白かった。
読了日:03月28日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/12126700

■ドローンの世紀 - 空撮・宅配から武装無人機まで
軍事ジャーナリストという著者の背景を知っていれば、読まなくても済んだ本。民生用ドローンについてに記述が薄すぎて話にならない。
読了日:03月22日 著者:井上 孝司
https://bookmeter.com/books/9874105

■英語教育が甦えるとき――寺島メソッド授業革命
「寺島メソッド」に予備知識がある人なら応用編として読んでみられるとよい。僕のように何も知らない人間がいきなり読み始めると、そもそも「寺島メソッド」って何を指すのか定義付けが冒頭でされていないので、読みづらさも感じた。著者は寺島メソッドの提唱者の直系の弟子にあたるが、寺島メソッド推しがかなり強く、何が著者なりのオリジナリティなのかがぼやけてしまった感がある。なお、本書の帯にある「英語で授業」イコール「寺島メソッド」ではないので注意が必要。(なお、著者は僕の従兄です。)
読了日:03月22日 著者:山田昇司
https://bookmeter.com/books/8317914

■ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
単行本の再々読。こういう、大きな仕事の小さな糸口を見逃さず、気付いたら徹底的に調べる、使えるコネクションは使う、そんな仕事がしたいと改めて思う。
読了日:03月21日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/9803122

■デジタル資本主義
「デジタル・コモンズ」と「カスタマイゼーション」「顧客=イノベーター」に関する記述は良かった。シェアリングエコノミーはアルン・スンドララジャンの著書の受け売りなんじゃないかという印象。
読了日:03月18日 著者:森 健,日戸 浩之
https://bookmeter.com/books/12778929

■Number(ナンバー)999「追悼特集 名将・野村克也が遺したもの」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
永久保存版だね。ノムさんの功績がよくまとまっている。但し、自分の上司にいたらつらかっただろうね。僕ならメンタルやられてたかも。
読了日:03月15日 著者:
https://bookmeter.com/books/15465716

■ブータンの小さな診療所
著者の現地での活動については耳にする機会があったが、実際の活動記録を読むのは初めて。ブータンの地方の医療事情が現地の医療従事者の視点で語られているのは非常に有用な情報を提供してくれている。つくづく、ブータンって思った通りに話が進まない国なんだなと思う。高血圧には気を付けましょう。
読了日:03月15日 著者:坂本 龍太
https://bookmeter.com/books/9096089

■明治維新史 自力工業化の奇跡 (講談社学術文庫)
積読にしてあったが、読んでみたらかなり面白かった。著者が経済学者なので、経済や貿易に関する記述になるとかなり詳しくなるが、それ以外は通史。幕末の尊王攘夷派と討幕派の間の揺れとか、倒幕で貢献した維新三傑の退場に至る経緯等、改めて学び直すのにいい本であった。
読了日:03月13日 著者:石井 寛治
https://bookmeter.com/books/12759505

■「もの」はどのようにつくられているのか? ―プロダクトデザインのプロセス事典 (Make: Japan Books)
事典なので、さらっと通しで読んで、あとは必要な時に詳しく読み直す使い方に向いている。各技法の解説も、わかりやすいのもあれば、わかりづらいのもあった。素材やデザインにあわせて適用される技法もいろいろある。身の回りのものがどのように作られているのかに関心を持てるようになった。
読了日:03月13日 著者:Chris Lefteri
https://bookmeter.com/books/8095510

■ひこばえ (下)
週末で上下巻を一気に読了した。久しぶりにシゲマツさんのクリーンヒットの作品では?やっぱり、自身と同じ世代の主人公の目線で描かせるとうまい。僕自身も同世代だから、非常に身につまされるものもあったし、80代半ばの父や母をこういう風に見られるようになれたらとも思った。
読了日:03月08日 著者:重松 清
https://bookmeter.com/books/15324509

■現代思想 2018年3月号 特集=物流スタディーズ ―ヒトとモノの新しい付き合い方を考える―
「ローカルなコミュニティにいる人たちが、新しいテクノロジーの恩恵と、解決すべき社会課題をセットで扱い、創造性を発揮できるようにならなければ」という、田中浩也さんのコメントに激しく同意する―――と感想を書いているのは、岐阜県の奥地、飛騨古川にあるファブ施設だったりする(笑)。
読了日:03月08日 著者:田中浩也,若林恵,横田増生,今野晴貴
https://bookmeter.com/books/12677415

■ひこばえ (上)
下巻読んでない時点での感想は書きづらいけど、高齢者介護福祉施設で勤める主人公って重松作品では初めて?あるいはこのタイプの作品自体、重松さんが書くのが久々?なんか新鮮。
読了日:03月07日 著者:重松 清
https://bookmeter.com/books/15324508

■ファブラボのすべて イノベーションが生まれる場所
高価だから、図書館で購入してもらって真っ先に読んだ。モノがどのようなマシンを組み合わせて製作されているのか、それを無駄なく配置してCNCウッドルーターでどう切り出せるのか、どのようなプロセスで製作されていったのか、ぶっちゃけファブラボはどうやって財務的に維持されているのか等がわかってよかったが、最大の気づきは、地域の課題をソリューションにつなげられる人の育成なんだということだった。最近気になっていたファブリカデミーやファブシティについての巻末解説も良かった。
読了日:03月05日 著者:マッシモ・メニキネッリ
https://bookmeter.com/books/15062574

■ユートピアだより (岩波文庫 白 201-1)
図書館本。こんな時じゃないと読めない本だね。アーツ&クラフツ運動を知りたかったからというより、19世紀末の人が21世紀や22世紀の社会をどのように思い描いていたのかを知ることができた。ただ、その姿に至るまでに何がどのようになっていったのかは、よくわからなかった。
読了日:03月03日 著者:ウィリアム・モリス
https://bookmeter.com/books/488990

■くたばれベンチャー! モノづくりニッチで起業
「ニッチで起業」とあるけれど、紹介されている中小企業のケースは、ほとんどが先代の時から操業してきた企業がバブル崩壊やリーマンショック後の苦境を新製品の発掘や選択と集中で乗り切ってきたというもので、サブタイトルと内容が合ってなかった気がする。ただ、中小企業でもこれだけキラリと光るモノづくりをやってるんだよという事例は、これから社会人になる大学生のうちの子どもたちにも学んで欲しい気がする。
読了日:03月01日 著者:日比 恆明
https://bookmeter.com/books/10786536

■アパレル興亡
ファッション・アパレル業界の通史として読むにはかなり面白い内容。業界を構成する川上から川下のメーカー、小売店や商社、さらには製品メーカーの製品企画立案と社内での商品化決定に至るプロセス、決定後の原材料調達や営業等の動き、ひと通り俯瞰できる。通史なので、その時代時代の世相や消費者の嗜好なども織り込まれている。85年の歴史を500頁弱の中に詰め込んでいるので、場面場面の描き込みはちょっと浅めか。
読了日:02月29日 著者:黒木 亮
https://bookmeter.com/books/15088018

■在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
自分も学会発表の際に自分の所属をどう書くかと悩むことが何度かあった。本書を読んだら勇気をもらえた気がする。
読了日:02月27日 著者:荒木 優太
https://bookmeter.com/books/14299154

■続・秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本 (光文社新書)
僕は別に乗り物趣味はないが、昭和30年代の日本を撮ったカラー写真には興味があったので、図書館で借りてパラパラっとめくってみた。その土地の今を知らない昔の写真は見ても「ふ~ん」だが、今のその地を知っている場合は、昔の街並みや農村風景を見て結構驚かされる。
読了日:02月23日 著者:J・ウォーリー・ヒギンズ
https://bookmeter.com/books/14978125

■異文化と向き合う国際協力―開発援助の現場から― (創成社新書62)
国際結婚してこれまで複数の国で、国際協力に従事(あるいは同伴家族として)暮らしてきたご夫妻の著。と書くと特殊なキャリアの人の話かと思われるかもしれないが、ここで書かれていることは、日本で外国人を受け入れて接する場合にも結構当てはまるかもと思う。
読了日:02月22日 著者:清水 正,清水 マリエッタ
https://bookmeter.com/books/15190526

■僕はまだ野球を知らない(5) (モーニング KC)
第4巻から第5巻にかけてものすごく待たせた割に、唐突に終わっちゃったね。でも、楽しく読ませていただきました。
読了日:02月21日 著者:西餅
https://bookmeter.com/books/15291222

■国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか (講談社+α新書)
主張は説得力があるんだけど、それが政策決定につながるかどうかは疑問。日本の問題は、リーダーが物事を決められない、問題を先送りしてしまう、政府や組織の仕組みになっている点にある。そこがちゃんとしてれば、中小企業改革だって、新型コロナウィルス対策だって、重要な決定はタイムリーに行われただろう。
読了日:02月20日 著者:デービッド アトキンソン
https://bookmeter.com/books/14388131

■ものづくり「超」革命 「プロダクト再発明」で製造業ビッグシフトを勝ち残る
装丁にある帯の文句「売って終わりの製品はもういらない!」というメッセージがすべて語ってしまっている。キーワードは「スマート・コネクテッドプロダクト」。分厚過ぎてカバーツーカバーで読むのは大変だが、同じ話が何度も出てくる印象。
読了日:02月19日 著者:エリック・シェイファー、デビッド・ソビー
https://bookmeter.com/books/14335242

■NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 下
外交史研究では、米国側の歩調も統一感に欠け、日米開戦回避の可能性は直前まであったと指摘されているらしい。米国側の対応の不統一にも言及しているのは驚きであった。それでも開戦に至ったのが責任ある意思決定をするリスクを取りたがらない指導者をいただいたという日本の組織の問題点だと本書は指摘する。書籍のタイトルにもなっている質問にはある程度の答えは見いだせる下巻の内容だった。
読了日:02月16日 著者:
https://bookmeter.com/books/3307011

■破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)
先週、ラジオ番組に出演されていた著者のお話に興味を持ち、読みたい本の優先順位を変えて読んだ。聞きしにまさるピンチまたピンチの連続。こりゃあ面白いわ。同時並行で読んでいた本を差し置いて、先に読み終わってしまった。著者もさることながら、奥野さんといういい参謀役がいたのも大きい。
読了日:02月14日 著者:田中 修治
https://bookmeter.com/books/14792665

■雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科
この本の口絵、どこかでダウンロードできるようにしてくれないかな。小学校の理科や社会の先生とかで、ちょっとはニーズがありそうな気がする。ダウンロードの条件でその先生の学校の図書館に何冊か入れてもらえたら、ダウンロード自体はタダにしたって著者にはメリットがありそうな気もするけれど(笑)。
読了日:02月11日 著者:涌井 貞美,涌井 良幸
https://bookmeter.com/books/12600130

■昭和の怪物 七つの謎 (講談社現代新書)
戦前戦中の陸軍や日本政府の要人の行動についてはこれまでも2冊ほど読んでいたが、それぞれの記述では理解困難な人物が石原莞爾であった。それが本書を読んである程度クリアに理解できるようになったのが大きな学び。また、僕らが学校で習った五・一五事件では犬養毅の印象はすごく悪かったのだが、本書を読んで随分と変わった。東條英機は本書がいちばんボロクソだったが、帝国陸軍内にあったとされる皇軍派も統制派も、どっちもどっちだ。
読了日:02月11日 著者:保阪 正康
https://bookmeter.com/books/12951189

■美術手帖2018年6月号
誰かも感想で述べておられるが、第2部がなかなかいい。
読了日:02月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/12771921

■三体
面白かった。科学の知識は乏しいSF初心者にも入りやすい作品。週末読書でイッキ読みであった。
読了日:02月09日 著者:劉 慈欣
https://bookmeter.com/books/13921330

■NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 上
直前に通史を読んでおいたので、その上で読む本書は理解がしやすかった。ただ、満州事変や、永田鉄山、石原莞爾ら、特定の出来事や人物に焦点を当てて、そこが分かれ目だった的な描き方は、読み手としては理解しやすいけれど、何か根本的なものを見過ごしているような気がしてならない。軍部の台頭を許した二大政党制の体たらくは、下巻でちゃんと描かれるのだろうか。
読了日:02月06日 著者:
https://bookmeter.com/books/2231428

■ソトコト (2019年8月号)
私ができそうな場所での求人はなかったです(笑)。
読了日:02月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/14009382

■日本の近代 5 政党から軍部へ―1924~1941
このシリーズはものすごく面白い。政党政治がどのように衰退し、軍主導で戦争に突き進んでいってしまったのか。同じ過ちを繰り返さないよう、日本では何がどうなっていったのかを、これ読んでちゃんと知っておかねばならないと強く思った。
読了日:02月02日 著者:北岡 伸一
https://bookmeter.com/books/360694

■ソトコト (2019年10月号)
結局、新しい働き方というのは、今やっていることを積み上げていったその先にあるのだなと改めて思った。
読了日:01月28日 著者:
https://bookmeter.com/books/14389777

■どうしても生きてる
自分自身の気持ちが最高に落ち込んでいる時に読まなくて良かった(笑)。詳しい感想はブログで書いた。
読了日:01月28日 著者:朝井 リョウ
https://bookmeter.com/books/14441141

■日本の近代 15 新技術の社会誌
図書館で借りて読んだけれど、返却するのが惜しい。それくらいに面白い1冊。僕らがふだん当たり前のように見かけている、印刷技術や時計、ポンプ、板ガラス、電車、自転車、ラジオ、洗濯機、プロパンガスが、いつ頃どのように日本に入って来たのか、いつ頃国産化が実現したのか、どんな人が関わったのか等を知ることができる。
読了日:01月25日 著者:鈴木 淳
https://bookmeter.com/books/244524

■透き通った風が吹いて
4年以上前の本が、なんで図書室の新着本の棚に置かれていたのかは不明だが、お陰で僕の目に留まって、借り出されることになった。高3の夏の終わり、少し前まで白球を追いかけていた高校生が、次の目標に向かって歩き出すまでのお話(ついでにちょっとばかりの美作地方の宣伝も)。高2の春には既に自分がどんな道を歩みたいかイメージできていた読者には理解しづらいところもある作品だった。
読了日:01月24日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/9884993

■歩道橋シネマ
1編あたり16、7頁という短さなので、夜の睡眠導入剤としては勿論のこと、朝の出勤前にトイレを占拠して、用が済むまでの10分程度であっても十分読み切れる。そういうブツ切れの読み方であっても許される、でもひとつひとつの作品はなかなか印象には残らない、それがショートショートの宿命かも。
読了日:01月22日 著者:恩田陸
https://bookmeter.com/books/14684861

■工業化の軌跡―経済大国前史 (20世紀の日本)
日本が経済大国になっていく過程や、なってからの現代史は何冊か思い付くが、明治初期から戦後復興期に至るまでの経済政策を描いた本はあまり思い付かない。いい本と出会った気がする。
読了日:01月19日 著者:岡崎 哲二
https://bookmeter.com/books/632475

■ソトコト (2020年1月号)
笑顔の人たちの集合写真がこれだけ多いと、特に前向き度が最低レベルに落ち込んでいる時に読むのはかえってマイナスになるというのがわかった(笑)。この人たちと比べて、自分は何やってんだ、という苛立ちが強まった。
読了日:01月18日 著者:
https://bookmeter.com/books/14985856

■21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考
とかくこの世はフェイクだらけ。真実を見極める目は自分自身が持てというメッセージでしょうか。だから終盤の章が「教育」だとか「瞑想」とかだったりするのかな。SDGsの枠組みでは捉え切れない現代社会の課題を、アルゴリズムや移民、ナショナリズムなど、SDGsでは言及もされていないような課題も含めて枠組みを再構築されている。
読了日:01月17日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
https://bookmeter.com/books/14465969

■コミュニケーションデザイン 1 いのちを守るデザイン
10年前に出た本。「コミュニケーションデザイン」のシリーズは、この後5巻まで出る予定だったらしい。「いのちを守る水運び装置」として、Qドラムが見開きで紹介されており、これだけでも本書は手元に持っておく甲斐があると思う。
読了日:01月13日 著者:
https://bookmeter.com/books/301945

■WIRED (ワイアード) VOL.34 「ナラティヴと実装 ~ 2020年代の実装論」(9月13日発売)
最近やたらと耳にする「ナラティブ」という言葉が気になり、WIREDバックナンバーを読んでみることにした。池田純一の寄稿の中にあった「論証となるファクトではなく、語り手の気配から立ち上がるコンテクストによって聞き手や読み手に入り込む一連の「お話」」というのが、この本の中にあった定義らしい定義か。そんなの知ってるだろという前提で編集されているので、初心者にはかえって理解しづらい。収録されている各記事が、特集との関連記事なのかどうかもわかりにくい。濱口秀司へのインタビュー記事だけは良かった。
読了日:01月12日 著者:Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン)
https://bookmeter.com/books/14350586

■あかね色の空に夢をみる (文芸社文庫NEO)
母校の後輩の作品だから、オジサンは無条件で応援します。
読了日:01月11日 著者:吉川 結衣
https://bookmeter.com/books/13425519

■美術手帖 2019年4月号
民藝とか、柳宗悦とか、まったく知らない自分のような初心者が、取りあえずエントリー編として読んでみるにはちょうどよい構成かな。逆にわからなくなった点もあるにはあったが、今後すごく深掘りしていく主題でもない。
読了日:01月09日 著者:
https://bookmeter.com/books/13587711

■科学技術政策 (日本史リブレット)
政策制度の変遷に焦点が当てられているので、問題意識を持って読んでないと、だらっと読んで後に何も残らないという結果になりかねない。具体的な特定技術の話にしてくれていたらもっと面白かったかもしれない。ということで、本書はエントリー編にして、この著者の別の本を当たってみようかと思っている。
読了日:01月09日 著者:鈴木 淳
https://bookmeter.com/books/625632

■いきるためのメディア―知覚・環境・社会の改編に向けて
「メディア」の定義について新たな認識を持てるきっかけを得て読み始めたのだけれど、難解。なぜこういう研究プロジェクトをやらなきゃならないのか、このプロジェクトをやって社会の何がどう改編できるのかがよくわからない。3Dプリンタはわかるのだけれど、同じ執筆者が他章で出てくるプロジェクトになんで取り組んだのかもわかりにくい。読者を選ぶ本だと思う。
読了日:01月08日 著者:渡邊 淳司,藤木 淳,丸谷 和史,ドミニク チェン,坂倉 杏介,田中 浩也
https://bookmeter.com/books/648171

■MFゴースト(7) (ヤンマガKCスペシャル)
夏向があまり登場しない号だったね。他のパイロットの自滅が目立ったし。上祐本部長と緒方が酷似(笑)。
読了日:01月06日 著者:しげの 秀一
https://bookmeter.com/books/15017963

■三四郎 (新潮文庫)
読むことになったきっかけは放送大学の専門講座「日本の近代文学を読む」で漱石の前期三部作が紹介された回をたまたま聴いたこと。この当時(1904年頃)の大学の様子、特に地方から上京した大学生の最初の数カ月の過ごし方を垣間見ることができ、なかなか興味深い読書体験であった。
読了日:01月05日 著者:夏目 漱石
https://bookmeter.com/books/579375

■「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ
つい、借りてしまったが、著者が企画に携わったゲーム機やゲームソフトのことを全く知らない自分のような読者には、理解が困難であった。ついでだから、「ついやってしまわない」方法についても解説して欲しい。
読了日:01月03日 著者:玉樹 真一郎
https://bookmeter.com/books/14199574

■WIRED (ワイアード) VOL.35「DEEP TECH FOR THE EARTH」(12月12日発売)
「ディープテック」という言葉に反応して衝動買いした。面白かったけれど、自分に行動を起こさせるほどの内容ではない。誰か得意な人がやってくれるだろうと思えてしまった。僕はそういうのを応援する、買う側に回るということで。でも、本書を読んで、読んでみたくなった本が何冊かあった。
読了日:01月02日 著者:Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン)
https://bookmeter.com/books/14948670

■遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
方法論には賛成なんだけど、そういう著者は1日何時間かけて1冊読了しているのかが書かれていない点や、普通の読書家は年間300冊の読書量であっても求めているわけではないという点、本当に読まねばならないと思っている人は、論文を書いたりするための参考文献を読んでいるので、たまに英語文献であっても読まねばならないのだが、この方法論は英語であっても有効なのかが不明な点、そんなところがあまりよくわからなくて、著者の目標設定に対してはイマイチ納得感がなかった。
読了日:01月01日 著者:印南 敦史
https://bookmeter.com/books/10378379


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