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プンツォリンでの医療施設の現状(8月15日時点) [ブータン]

COVIDセンターでは過去最大の20人を隔離中
Phuentsholing COVID Centre manages highest ever number of 20 positive cases
The Bhutanese、2020年8月15日(土)
https://thebhutanese.bt/phuentsholing-covid-centre-manages-highest-ever-number-of-20-positive-cases/

2020-8-15 TheBhutanese.jpg
【抄訳】
全国的なロックダウンが4日目に入ったが、プンツォリンの隔離病棟は、大きな問題なく陽性患者を収容している。ロックダウン初日には3件の陽性例が報告され、翌日には12例にまで増加した。 プンツォリンのCOVIDセンターは、ゲレフで最初に陽性患者が確認された後、直ちに開設され、その後、13日は3件、14日には2件のケースが確認された。

プンツォリンCOVIDセンターは、土曜日の時点で20件の陽性症例を処理している。COVID-19陽性患者のほとんどは、軽度の症状がみられる数名を除けば、特に問題なく過ごしているという。ほとんどは40歳未満とかなり若いため、完全に制御可能と見られている。しかし、患者の症状が深刻化するとそれも困難になり、陽性の症例が増えると、病院は他の地方病院から訓練を受けた医師を呼ぶ必要が生じるかもしれない。

南部地域は温暖な気候のため、陽性患者を担当する医療スタッフは困難に直面している。病院はエアコン(AC)を設置されていなかったため、現在はポータブルACを使用している。プンツォリン総合病院のタシ・トブゲイ医師によると、医師は隔離病棟に常にいる必要がないため、それほど問題ではないが、隔離病棟に6時間、場合によっては8時間いる看護師にとっては、保護具(PPE)を装着していても完全防御では困難だという。また、ゴーグルや手袋を使用すると、医療スタッフが2層または3層にもわたって着用しなければならないので、かなりの苦痛になると指摘する。

上記記事の抄訳をここまで書いてきて、前回の記事のデータに上書きしてしまっていたことに気付いた。今さら前の記事を復活させることも手間なので、このまま走ることにする。

新型コロナウィルス感染拡大で、日本にいてもいろいろ余計なことを考えるようになった。時には人間不信にもなったし、時には所属する組織に対する不信にもなった。自宅にいる時間が長くなり、その分体調管理には時間をかけられるようにもなったが、1日2時間近いウォーキングをやっていて、それで余計な考えごとまでするようになった。

次のステップに向けた具体的な展望も見えないが、何かしらやっていないともっと余計なことを考えそうなので、先週短い夏休みをいただいていた間に、今まで惰性で過ごしていた日常を変える刺激を、自分自身に与えることにした。その1つが、久しぶりにこのブログでブータンの報道を扱うことである。

医療スタッフは、問題に直面している陽性症例だけでなく、COVID-19以外の患者の看護も行っている。タシ医師によれば、患者は病棟でも最低水準のケア提供にとどまり、かなり暗く、閉所恐怖症を感じているかもしれないため、困難に直面しているという。隔離病棟で3日目なので、患者の管理はまだ順調といえる。しかし、現在のCOVIDセンターの体制で問題に直面する場合は、陽性患者を別の病棟に移すことも検討が必要かもしれないという。

タシ医師は、内陸輸送載せ替えターミナル(MDP)から報告された最初のケ​​ースは国内感染の定義を満たしていないと述べ、プンツォリンでこれまでに報告された陽性患者は、隔離施設とMDPで働いており、施設から出て市中に出かけることがほとんどなく、行動範囲が非常に限られているという。 「私たちはまだコンタクト追跡を行っており、検査もまだ継続中です。誰も知らないので、さらに数件の陽性者の発生が予想されます。」

医療スタッフへの感染を心配するかどうかとの取材に対し、タシ医師は、時々心配するが、適切なPPEを使用しており、曝露のリスクを可能な限り低減していると述べた。しかし、感染リスクは常にあるという。

プンツォリンCOVIDセンターの現在の患者収容能力は79人である。

プンツォリンの状況は特別な関心を持って見ている。たぶん今後のブータンの報道紹介は、プンツォリンの話を中心に記事を選んでいくことになると思う。誰がどう見てもブータンでの新型コロナウィルス感染拡大はインドから波及してくる筈であり、その場合はゲートタウンであるプンツォリンがいちばん危ない。

現在の全国メディアの報道がCOVID一色だから、当面はCOVID-19絡みの記事は避けて通れないと思うが、そうでなくてもプンツォリンとその周辺のことが報じられている記事は、拾うよう心掛けたい。


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